ヌーヴェルヴァーグの時代とは? わかりやすく解説

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ヌーヴェルヴァーグの時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:14 UTC 版)

ジャン=リュック・ゴダール」の記事における「ヌーヴェルヴァーグの時代」の解説

1954年 - 1967年コンクリート作業』 - 『ウイークエンドシネフィルとして数多く映画接していた若き日ゴダールは、シネマテーク・フランセーズ集っていた面々フランソワ・トリュフォークロード・シャブロルエリック・ロメールジャン=マリ・ストローブ等)と親交深めると共に、彼らの兄貴分的な存在だったアンドレ・バザン知己得て彼が主宰する映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』に批評文投稿するようになっていた。すなわちゴダールは、他のヌーヴェルヴァーグ面々いわゆるカイエ派」がそうであったように批評家として映画関わることから始めた。 数編の短編映画手掛けた後、先に映画制作して商業的な成功収めたクロード・シャブロル(『美しきセルジュ』『いとこ同志』)やフランソワ・トリュフォー(『大人は判ってくれない』)のように、受け取遺産も、大手配給会社社長家族もいないゴダールは、プロデューサージョルジュ・ド・ボールガール出会うことで、長編処女作『勝手にしやがれ』(1959)でやっとデビューできた。ジャン=ポール・ベルモンド演ずる無軌道な若者刹那的な生き方を描くこの作品は、撮影技法では即興演出同時録音自然光生かすためのロケーション中心撮影など、ヌーヴェルヴァーグ作品特徴くわえてジャンプカット多用する斬新な編集手法でも注目された。 『勝手にしやがれ』ジーン・セバーグ演じた役柄には、ゴダール当初片思い状態で思慕していたアンナ・カリーナ想定していたが、本人拒絶により実現しなかった。しかし『勝手にしやがれ』成功背景としてカリーナとの関係は親密なものとなり、1961年結婚以降アンナ・カリーナ前期におけるゴダール作品多く主演女優務めることになる。 1965年には話題作『気狂いピエロ』を発表した1967年の『ウイークエンド』を1つ頂点として商業映画との決別宣言する中期に至るまで、1年平均2作程度というペース作品制作し続けゴダール名実ともにヌーヴェルヴァーグ旗手としての立場固めていった。 この時期ゴダール作品題材は、アルジェリア戦争(『小さな兵隊』)・団地売春実態(『彼女について私が知っている二、三の事柄』、1966年)・SF仕立てハードボイルド(『アルファヴィル』、1965年)と広範囲及んでいる。 またカメラワークフレーミングといった映画技術的/話法的な要素についても、1作ごとに異なった手法用いられた。また、この時期は「映画映画」の要素積極的に取り入れていたことも大きな特徴で、『軽蔑』(1963年)のように映画制作自体作品したものから、『気狂いピエロ』(1965年)における主演ジャン=ポール・ベルモンドスクリーン見ている観客自身語りかけるような話法に至るまで、様々な映画映画」の要素盛り込まれた。

※この「ヌーヴェルヴァーグの時代」の解説は、「ジャン=リュック・ゴダール」の解説の一部です。
「ヌーヴェルヴァーグの時代」を含む「ジャン=リュック・ゴダール」の記事については、「ジャン=リュック・ゴダール」の概要を参照ください。

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