トリック事件とは? わかりやすく解説

トリック事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 05:06 UTC 版)

関口淳」の記事における「トリック事件」の解説

ところが1974年5月7日東京スタジオで週刊朝日取材班の撮影受けた時、マルチストロボ使用分解写真によりトリック暴かれるに至る。同年5月24日号の『週刊朝日』に掲載された「科学的テスト遂にボロ出た! "超能力ブーム"に終止符」によると、スプーン太ももか腹に押し当てて曲げたもの、針金はあらかじめ曲げてあったものとすり替え投げていただけだったという。この時のトリック使用について関口淳当人も「あの日撮影のために何時間もスプーン曲げやらされていて、もうヘトヘトになっていました最後には、根負けして、すでに折れまがっていたスプーン拾って投げちゃった」と認め、淳の母は「細工するところまで息子追い込んでしまった」と謝罪した。これ以後日本超能力ブーム急速に衰退した。 これは、当時の社会現象興味持っていた、同誌デスク稲垣武立てた企画であった稲垣はもともと超能力関心があったが、これが物理的なエネルギー分野まで及ぶとは信じていなかった。しかし頭から否定することは非科学的であると考え科学的な実験証明できないものかと考えたのである。なお、同誌では証拠突きつけられて子供非を認める母親の手記も掲載された。 錬はこの取材に対して大きな反感持ち随筆に「スプーン曲げ騒動は、『週刊朝日』の最も優秀なホモ・サピエンス編集者が、超心理学研究家称し乍ら実は常識的合理主義俗物中の俗物である石頭やら大道香具師手品師やら『朝日おかかえ科学評論家やらを集めて、私の百分の一ぐらいの低能力の嘘をつきまくって超能力ブーム手品以前トリックきめつけおかげで、いよいよ、てんやわんやとなった模様だが、その特集号が売り切れた由だから、合理主義万能現代にあってはあっぱれな編集部合理主義勝利であった、と敬意表したい」と散々嫌味述べている。もっとも錬は、関口に関しては「口髭生やした父親売名好み饒舌弄するインチキくさいのを怪しんで」いる 関口淳後年、 「マスコミの人って、けっこうヤラセをさせるんですよね。打ち合わせのときなどに、簡単にスプーン曲げてみせるでしょうそうすると、『これは本物だ』となり、本番写真撮影テレビビデオ撮りのときに、何時かけてもうまくいかなかったりすると、『もういいよ。君が本物ということは知っているから』と言ってヤラセすませてしまおうということになるんです。子供ですから、僕は漠然とそういうものなのかな』と思ってました。『週刊朝日』のときも、他のおじさん達と同様に、それで許してくれるんじゃないか、いい写真撮れたって喜んでくれるんじゃないかって思ってたんです」 「『週刊朝日』の一件は、今となってみれば、よかったのかなと思います現実の壁の厚さっていうんですか。そういうものにぶち当たって、僕は自分が普通の無力な人間だと思い知ることができた。そうでなくて、あのままうまくいっていたとしたら、オウム連中のように、自分のことを普通の人間ではない、選ばれ人間だと思い込んでいたかもしれない」 「僕は教祖になんかなりたくない。実際新興宗教作りたいから教祖になってくれないか、金はいくらでも出すという誘い何回受けましたが、すべて断りました」 と語っている。 父の関口甫によると、この後5月14日に『週刊平凡』の記者たちの前で、手を触れず念の力だけでスプーン曲げたが、そのこと一行記事にしてもらえなかった、という。甫は1992年の『週刊新潮』の取材でも「息子超能力本物だった」「4時間半にわたるテスト結果疲労困憊した淳が手で曲げてしまった。その部分だけが拡大され報じられ、淳の超能力全てインチキ扱いされたのは残念」と語っている。 泉麻人は、当時日本においてはユリ・ゲラーよりも関口多く批判集めていたこと、「超能力番組告発する会」が結成されブーム終局迎えたことを自著紹介している。

※この「トリック事件」の解説は、「関口淳」の解説の一部です。
「トリック事件」を含む「関口淳」の記事については、「関口淳」の概要を参照ください。

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