トリック分類表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 23:52 UTC 版)
1962年初め頃、清張は欧米の推理小説に詳しいアシスタント(清張の速記者を務めた福岡隆の親戚)を使い、トリック分類表を作成させた。分類表は江戸川乱歩「類別トリック集成」の形式に倣ったものであり、6つの大カテゴリと各カテゴリ内での分類によって構成され、コナン・ドイル、アガサ・クリスティから乱歩に至る実作例が付されている。大カテゴリは以下の通り。 「犯人(または被害者)の人間に関するトリック」(一人二役など) 「他人が出入りした痕跡についてのトリック」(密室など) 「犯行の時間に関するトリック」(乗り物、時計、音など) 「凶器と毒物に関するトリック」 「人および物の隠し方トリック」(死体の隠し方など) 「その他の各種トリック」(童謡殺人、迷路など)。 日本推理作家協会の理事長時代、中島河太郎と山村正夫に委嘱して、国内中心の150例近くを補充したトリック分類表を作成させた。
※この「トリック分類表」の解説は、「松本清張」の解説の一部です。
「トリック分類表」を含む「松本清張」の記事については、「松本清張」の概要を参照ください。
- トリック分類表のページへのリンク