トラブルの実例
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1976年、蒸気機関車牽引のイベント列車を撮ろうとし、周囲の注意を無視して線路に入った児童が列車に接触して死亡した。 詳細は「京阪100年号事故」を参照 2008年11月29日、東海道本線で寝台特急「富士」・「はやぶさ」の撮影中に倒れた三脚を起こそうとして線路内に立ち入った人物が、貨物列車と接触して死亡した。 2010年2月14日、ジョイフルトレイン「あすか」を撮影しようと鉄道敷地内に侵入する者がいたことが原因となり、安全確保のために多数の列車が運休になるなど多大な影響が出た。西日本旅客鉄道(JR西日本)は警察に被害届を提出した。この件については鉄道雑誌『鉄道ファン』にも注意喚起の記事が掲載された。ウィキニュース 2010年2月22日「マナー守れぬ鉄道ファンが列車を止める 相次ぐ運行妨害」も参照。 2015年12月20日、大阪府高槻市のJR京都線の高槻駅 - 島本駅間の踏切内に三脚を置いて、117系電車を撮影しようとした男が往来危険罪で現行犯逮捕された。 2017年8月19日、電車を撮ろうとした男が北総鉄道北総線江戸川橋梁に無許可でドローンを近付け、ドローンは架線の電磁波の影響で制御不能になり線路脇に墜落した。男は12月6日、航空法違反容疑で千葉県警察松戸警察署によって千葉地方検察庁に書類送検された。 2017年10月、大井川鐵道にてE31形電気機関車のイベント開催に関連して、沿線の抜里駅付近の公道上に「場所取りをしています」という貼り紙がなされているのを発見した人物から情報提供を受け、同社が警察に通報したことを、大井川鐵道の公式Twitterアカウントが投稿した。このような「公道での場所取り」は「道路交通法に違反する」という。 2018年11月27日未明、叡山電鉄鞍馬線貴船口駅付近にて、運行中のデト1000形貨車に向けて乗用車3台のハイビームにした前照灯を照明代わりに鉄道写真を撮ろうとしていた人物がいた。叡山電鉄公式Twitterアカウントは「列車運行妨害になり大変危険なため絶対にやめてください」と投稿した。 2021年3月24日16時45分ごろ、JR中央本線の立川駅 - 日野駅間の鉄橋付近にて、EF64形電気機関車が牽引する185系電車の長野総合車両センター行き配給列車(廃車回送)を撮影する目的で、一部の撮り鉄が別の営業列車が通過する直前に鉄道用地内に侵入し、乗客を乗せた列車を橋梁の上で緊急停車させ中央本線は約30分止まった。JR東日本八王子支社が警察に通報したほか、その場にいた他の撮り鉄による証拠動画もTwitter上で公開された。JRが絶対に止めるように呼び掛けたほか、高松琴平電気鉄道の公式Twitterアカウントも証拠動画を引用して警告した。なお、JR東日本では、中央本線を走行する鉄道車両の運転台に、2013年(平成25年)から事故検証用のドライブレコーダーの搭載を始めていた。2021年9月9日、警視庁は当日に鉄道用地内に入った男性2人を、鉄道営業法違反の疑いで書類送検した。撮り鉄が侵入した動機について、FNNプライムオンラインは「高く売れるいい写真を撮りたかった」と伝えている。
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