トラブルと感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 22:27 UTC 版)
ピアスホールを開けるということは傷を作ることに他ならない。 ピアッサーが使用しているニードルは通常使用に関しては1本1回限りの使い捨てである。ピアスガンに関しても減菌処理されているものが有る。これも基本的に1回限りの使い捨てである。しかし、幾ら使用器具を清潔にしていても、使いまわしなど使用自体に問題があったりすると、B型肝炎、HIVといった重大な感染症を招く恐れがある。開けた後のホールを指で不必要に弄るなどすると、化膿などのトラブルを招く恐れもある。 そういった感染症対策の為に一部の業界(農林水産業・医療・食料品を扱う業界などの一部)では職員のピアスが禁止される場合もある。また、つけているピアスの材質が元でのトラブルが起こる時もある。大抵は粗悪な金属素材によるものだが、金属アレルギーなど体質的な原因や、アクリル樹脂など傷が付きやすくそこから雑菌が繁殖しやすい材質のものでもトラブルが起こる可能性がある。 こういったトラブルを未然に防ぐには、人体用ステンレス鋼であるSUS316LVMや純粋なチタン、またはテフロン樹脂やシリコーン樹脂などの生体適合性に優れた材質のピアスを使うことが大切である。また単に「チタン」と表示されているものは表面だけのものが多いので要注意である。 血液の病気など疾患を持つ者や、病気療養中の者、出血しやすく血が止まりにくい体質の者はピアシングをすることに適さないため、それを行ってはならないとされる。ピアスを通した後も患部が赤く腫れたり痛みがある場合は速やかに医師の診断を受けることが望ましい。 ピアスが重すぎる、着替えなどのときにピアスをひっかけてしまって大きな力が加わったなどの理由で耳たぶが切れてしまうこともある。これを外傷性耳垂裂という。
※この「トラブルと感染症」の解説は、「ピアス」の解説の一部です。
「トラブルと感染症」を含む「ピアス」の記事については、「ピアス」の概要を参照ください。
- トラブルと感染症のページへのリンク