【トップガン】(とっぷがん)
Naval Fighter Weapons School: NFWS (海軍戦闘機兵器学校)
アメリカ海軍航空隊のアドバーザリー飛行隊。ネバダ州ファロン海軍航空基地をベースとしている。
前述の通り正式な略称はNFWSだが、一種の敬称として「トップガン」と呼ばれる事の方が多い。
主任務は海軍航空隊における空中戦技術の維持・向上。
海軍航空隊の戦闘機エビエーターから、特に技量に優れた人材を招集して訓練を行う。
そしてこの訓練を終えた卒業生が原隊に復帰し、同僚に対して空中戦技術の教導を行う。
発足当初は、カリフォルニア州サンディエゴにあるミラマー海軍航空基地をベースとしていたが、1996年にNSWC(海軍打撃作戦センター)の傘下に組み込まれ、同センター傘下のNSAWC(Naval Strike and Air Warfare Center:海軍攻撃・航空作戦センター)の一部門として活動を続けている。
一般には映画「トップガン(1986)」の題材になった事で有名。
というより、映画の知名度によってのみ有名。
言葉としては有名だが、NFWSの部隊としての実態はほとんど知られていない。
現代で「トップガン」と言えば、それは単に精鋭のパイロットを指す慣用表現である事が多い。
関連:ランダル・H・カニンガム ベストガイ アグレッサー 飛行教導隊
設立の経緯
朝鮮戦争当時、アメリカ軍戦闘機のキルレシオは12:1であった。
しかしこれが、ベトナム戦争の初期には3:1にまで激減した。
原因は大きく分けて二つある。
一つは、第二次世界大戦を経験した精鋭パイロットが世代交代して現役を退いた事。
もう一つは、ミサイル万能論を信じてドッグファイトを軽視する戦術思想を採用した事である。
この調査結果を受け、失われた空中戦技術の再習得を目的として設立されたのがトップガンである。
事実、教導修了者が各自の原隊に復帰した後、ベトナム戦争末期にはキルレシオが再び12:1まで回復している。
使用機
固有名詞の分類
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