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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 15:22 UTC 版)
TOYOTA GAZOO Racingは、2017年から復帰する世界ラリー選手権(WRC)に、WRカー規定の下に改造したヤリスWRCを採用。2戦目ラリー・スウェーデンで早くも勝利を挙げると、2年目の2018年には5勝をマークしてマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。翌年2019年にはオイット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組が6勝をマークし、セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア組の7連覇を阻止してドライバーズ/コ・ドライバーズチャンピオンとなっている。 WRCの活動については「トヨタ・ヤリスWRC」を参照 地域選手権ではキャロッセ(クスコ)や豪州法人がAP4規定(アジアパシフィックラリー選手権の規定)に合わせたヴィッツを開発し、2017年JSR(日本スーパーラリーシリーズ)、2019年豪州ラリー選手権のドライバーズチャンピオンを獲得。また南アフリカのラリー選手権でも現地法人が独自にスーパー2000規定のヤリスを開発し、2015年および2016年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得するなど、ラリーのベース車両として広く活躍している。なお南アのヤリスは日本に輸入され、2018年公開のラリー映画『OVER DRIVE』で主人公たちのチームのマシン『ヤリスSCRS』として使用されているほか、JSR第2戦には撮影で使用されたものが実際に競技車両として参戦した。 市販車無改造規定下においても、小回りや信頼性の高さ、アフターパーツの多さ、参戦可能なカテゴリの手広さなどから高い人気を集めている。またドイツのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)は、入門者向けにグループR1規定のヤリスのラリーカーを販売している。 全日本ラリー選手権でも多くのエントラントがヴィッツを採用している。二輪駆動車クラスでは天野智之/井上裕紀子夫婦が2008年から継続して使用。2010年〜2014年にJN2クラスでヴィッツRS、2015年にJN5クラスでヴィッツGRMNターボ、2016年〜2018年にはJN3クラスでヴィッツRS、2019〜2020年にはJN5でヴィッツGRスポーツをそれぞれドライブし、同期間全てでドライバー及びコ・ドライバータイトルを獲得(2013年のみ川名賢/井上裕紀子組、2014年と2017年は全勝)する圧倒的な強さを見せている。イベント総合結果でも上位クラスの2WD全車を上回ることがしばしある。 同じく全日本ラリーではスポーティなCVTを開発するため、豊田自動織機とTOYOTA GAZOO Racingはラリー用にチューニングしたCVTを搭載したヴィッツをJN3クラスに参戦させており、2017年にはランキング2位の好成績を収めている。なおこのラリーで鍛えられたCVTは、市販車のヴィッツGRに10速シーケンシャルシフト付きCVTというかたちでフィードバックされている他、2018年からプライベーターにも供給をしている。 2018年途中からTOYOTA GAZOO RacingはヴィッツGRMNもJN5クラスにエントリーさせて海外のグループR勢と激しく争っており、2019年にJN5が改称したJN2クラスのチャンピオンを獲得した。なおこの年の選手権はJN6、JN5と合わせてヴィッツが3クラスを制覇している。 サーキットでは、スーパー耐久のST-5クラスで2010年から2012年に、2代目ヴィッツが3連覇を達成している。
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