窒素充填

大車林

窒素充填

英語 nitrogen inflation

タイヤへの空気圧充填にはコンプレッサーの圧縮空気を用いるが、大気中の湿度により水分を含んだ空気が充填され、走行によりタイヤ内部の温度が上がると、飽和水蒸気圧が上がって空気圧の上昇代(しろ)が、より過大になる。そこで、トップカテゴリーのレースでは湿度を除去したドライエアを用いるが、酸化劣化の少ない不活性気体である窒素を用いることが多い。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

お酒・飲料大辞典

窒素充填

飲料の味の劣化の原因の一つに酸素による中味の酸化があります。これは容器を開栓しなくても、製造時、容器内に存在する微量の酸素によるものです。酸化は腐敗などと異なり、衛生的な問題はありませんが、風味が若干落ちる場合があります。皮をむいたりんごの色が茶色くなってしまうのも酸化によるものです。酸化を防ぐ方法の一つとして、中味を詰める際に容器内の空気を窒素ガスで置きかえる製法を窒素充填といいます。窒素は、体積で空気中の五分の四を占め、無味無臭、無色の気体で、体に影響は全くありませんので、ご安心ください。