格納容器は窒素で満たされているので爆発はしません
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 17:53 UTC 版)
「原子力安全委員会」の記事における「格納容器は窒素で満たされているので爆発はしません」の解説
東日本大震災から一夜明けた2011年3月12日、ヘリコプターで被災地と福島第一原子力発電所の視察に菅直人首相が向かった際に同行した班目春樹委員長は、内閣総理大臣より「格納容器で爆発しないか」と問われ、「格納容器は窒素で満たされているので爆発しません。」と答えたが、実際には当日15時36分に、福島第一原子力発電所の1号機原子炉建屋が水素爆発で吹き飛んだ。 この発言は、原子炉格納容器内に窒素充填がなされていることについてのものであったが、その後の検証で、津波による全電源喪失による影響で、ベント配管から水素が建屋内に逆流したことにより、水素爆発が発生したものと推測されており、その後の事故調査・検証委員会の事情聴取において、吉田昌郎所長ら東京電力社員ですらも、当時は建屋の水素爆発について予測できなかったことを証言している。
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