【飛行教導隊】(ひこうきょうどうたい)
1981年に編成された航空自衛隊のアグレッサー部隊。
設立当初は福岡県・築城基地をベースにしていたが、現在は宮崎県・新田原基地をベースとしている。
日々進化する航空脅威の研究を行い、戦闘機パイロットの技量向上のため各基地での巡回教導を行う。
全国の戦闘機パイロットの中でも精鋭を集めているといわれているが、選抜基準の詳細は公表されていない。
入隊希望者を募集するという事はしておらず、現役隊員からの推薦に応じて移籍を打診するものと推定されている。
通常のパイロットには必要とされない技術への適性や、スパイ活動に関する懸念など、操縦技量以外にも問われる資質・適性は多々ある。
現在の使用機材はF-15DJ。過去にはT-2を用いていた時期もある。
仮想敵国の空軍が使用する戦闘機を模したとされる特別塗装が特徴。
複座形の機体にアグレッサー2人で搭乗、一人が空戦機動を行い、もう一人が相手の動きをチェックする。

飛行教導隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 09:27 UTC 版)
飛行教導隊 | |
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創設 | 1977年(昭和52年)3月25日(教育支援飛行隊) |
廃止 | 2019年3月25日 |
再編成 | 2019年3月26日(飛行教導隊) |
所属政体 | ![]() |
所属組織 | ![]() |
兵科 | 航空科 |
兵種/任務 | 教育支援、戦術研究 |
所在地 | 三重県伊勢市・静岡県 御殿場市 |
編成地 | 明野 |
上級単位 | 陸上自衛隊航空学校 |
担当地域 | 日本全国 |
飛行教導隊(ひこうきょうどうたい)は、三重県伊勢市の陸上自衛隊明野駐屯地に所在する陸上自衛隊航空学校隷下の教導部隊である[1]。静岡県御殿場市の陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地に富士飛行班を配置している。
概要
陸上自衛隊航空学校および富士学校を支援し、航空学校における操縦教育、富士学校における幹部教育や各種研究、富士総合火力演習の航空支援等をヘリコプターをもって支援するという任務をもつ[2]。
明野駐屯地(航空学校明野本校)に本部を置き、滝ヶ原駐屯地に「富士飛行班」を配置する[2]。富士飛行班は3機の「UH-1J」により編成されている[2]。
装備航空機は固定翼機のL-19から、回転翼機のH-13、OH-6、OH-1へと移行し、現在は多用途ヘリコプター「UH-1J」を装備している[2]。
沿革
富士学校航空班
東部方面航空隊富士飛行班
- 1962年(昭和37年)1月18日:富士学校航空班が東部方面航空隊に編入され、東部方面航空隊富士飛行班(滝ヶ原駐屯地)に改編。
教育支援飛行隊
- 1977年(昭和52年)3月25日:航空学校隷下に教育支援飛行隊が明野駐屯地に新編され、隷下に富士飛行班(滝ヶ原駐屯地)を編合。
飛行教導隊
- 2019年(平成31年)3月26日:陸上自衛隊部隊改編により、教育支援飛行隊(明野駐屯地)を廃止し、飛行教導隊に改編[4]。
部隊編成
- 飛行教導隊本部
- 飛行班
- 整備班
- 通信班
- 富士飛行班[2](滝ヶ原駐屯地)
- 本部分隊
- 通信分隊
- 整備分隊
脚注
- ^ 30防衛省所管_平成31年度歳出概算要求書
- ^ a b c d e 飛行教導隊富士飛行班
- ^ “陸上自衛隊富士学校”. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “陸自、大規模に部隊新・改編 奄美、宮古に駐屯地開設 6師団・11旅団→「機動師団・旅団」”. 朝雲新聞社. 2019年3月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
飛行教導隊と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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