デローザン・ラウリーの時代
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「トロント・ラプターズ」の記事における「デローザン・ラウリーの時代」の解説
2010-11シーズン前、2年連続でプレーオフを逃したチームに嫌気が差し、FAとなったクリス・ボッシュがマイアミ・ヒートに移籍。代わって台頭してきたのが、2009年のNBAドラフトにおいて全体9位指名で獲得したデマー・デローザンであった。持ち前のキレのあるドライブを武器に、2年目から早くもチームのエースに君臨していたが、低迷していたチームを浮上させるまでには至らず、チーム再建の成果はあまり出なかった。 そんなラプターズが転機を迎えたのが、2013-14シーズンである。新GMにマサイ・ウジリを迎えたこの年のチームは、デローザンやテレンス・ロス、ヨナス・ヴァランチューナスらの若手有望株と、前年に加入したポイントガードのカイル・ラウリーなどの中堅・ベテランとの融合に成功し、躍進。3年目のドウェイン・ケイシーHCのもと、チームは48勝34敗と大きく戦績を伸ばし、東カンファレンス3位でプレーオフ進出。ディビジョン優勝も果たした。デローザンは初めてNBAオールスターゲームにも出場した。しかしプレーオフでは、1回戦でブルックリン・ネッツに3勝4敗で敗れた。 2014-15シーズンは、最初の15試合で13勝と、チーム史上最高のスタートを切った。途中デローザンやラウリーを怪我で失うハプニングもあったものの、先述の開幕ダッシュやアトランティックディビジョンの低調にも助けられ、カンファレンス4位かつディビジョン1位でプレーオフ進出を決めたが、1回戦でワシントン・ウィザーズにスイープ負け。これで、プレーオフでは5回連続の1回戦敗退となった。 夏にデマール・キャロル、ルイス・スコラ、ビスマック・ビヨンボ、コーリー・ジョセフなどを獲得し、脇役陣を強化した2015-16シーズンは、難なく3年連続でディビジョン優勝を果たす。さらにデローザンとラウリーのガードコンビは、ホームタウンであるトロントのエア・カナダ・センターで開催されたNBAオールスターゲームに揃って出場、チームも史上最高の56勝26敗でシーズンを終えた。プレーオフでは1回戦でインディアナ・ペイサーズを4勝3敗で退け、2001年以来のカンファレンスセミファイナルに進出。その勢いのままにマイアミ・ヒートも4勝3敗で下し、初のカンファレンスファイナルに進出した。しかしカンファレンスファイナルでは、その年のNBAチャンピオンであるクリーブランド・キャバリアーズに2勝4敗で敗れ、初のファイナル進出はならなかった。 2016-17シーズンも順調に勝ち星を重ねるも、同地区のボストン・セルティックスの後塵を拝する展開に。シーズン途中にサージ・イバーカやP・J・タッカーを獲得し、ディフェンスの改善を図るも劇的な効果は見られず。フランチャイズ史上初となる2年連続の50勝超えこそ果たしたが、ディビジョン4連覇を逃したうえ、カンファレンス3位で迎えたプレーオフのカンファレンスセミファイナルで、キャバリアーズにスイープ負けを喫した。なおこの年のNBAドラフトでは、全体9位でヤコブ・パートルを、全体27位でパスカル・シアカムを指名した。 2017-18シーズンは、エースのデローザンが絶好調。2018年1月1日に行われたミルウォーキー・バックス戦では、チーム記録となる1試合52得点をマーク。デローザンはこの試合により、ビンス・カーター、テレンス・ロスに次いでチーム史上3人目の1試合50得点以上を記録した選手となった(それまでの1試合最多得点はカーター、ロスの51得点)。試合もラプターズがオーバータイムの末に131-127で勝利し、ホーム戦12連勝を達成。これもフランチャイズ記録である。チームも好調を維持し、2018年3月7日に行われたデトロイト・ピストンズ戦での勝利により、今季リーグで最も早くプレーオフ進出を決めたチームとなった。また、64試合目でのプレーオフ進出決定は新たなチーム記録になった。そして、2018年4月6日に行われたインディアナ・ペイサーズ戦に92-73で勝利し、チーム史上初となるレギュラーシーズンのカンファレンス王者となった。最終的なシーズン成績も59勝23敗で、2シーズン前のチーム最高記録(56勝26敗)をさらに更新することとなった。プレーオフでは、1回戦でカンファレンス8位のワシントン・ウィザーズに4勝2敗で勝利し、カンファレンスセミファイナルでキャバリアーズと3年連続の対戦を迎えたが、この年のプレーオフで神がかった活躍を見せていたレブロン・ジェームズを止められず、昨年に続きスイープ負け。2015-16シーズンから通算してプレーオフ10連敗という結果を受けて、ドウェイン・ケイシーHCは最優秀コーチ賞を受賞しながらも解雇された。
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