デロン回路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 06:20 UTC 版)
デロン回路はブリッジトポロジーを利用して電圧を倍にする。そのため、全波電圧ダブラとも呼ばれる。この形の回路はかつてブラウン管のテレビで一般的に見られ、特別高圧(エクストラハイテンション)を供給するのに使用されていた。変圧器を使用して5 kVを超える電圧を生成することは国内設備の点で安全上の問題があり、いずれにしても経済的ではない。ただし白黒テレビには10 kVの特別高圧とさらにカラーセットが必要であった。電圧ダブラは主電源変圧器の特別高圧巻線の電圧を2倍にするのに使用されるか、ラインフライバックコイルの波形に適用された。 回路は2つの半波ピーク検出器で構成され、グライナッヘル回路のピーク検出器セルとまったく同じように機能する。2つのピーク検出器セルそれぞれは入力波形の反対の半サイクルで動作する。それらの出力は直列であるため、出力はピーク入力電圧の2倍になる。
※この「デロン回路」の解説は、「電圧ダブラ」の解説の一部です。
「デロン回路」を含む「電圧ダブラ」の記事については、「電圧ダブラ」の概要を参照ください。
- デロン回路のページへのリンク