ダース・モールの復讐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 00:24 UTC 版)
「スター・ウォーズにおける戦いの一覧」の記事における「ダース・モールの復讐」の解説
ドゥークーの元から逃走したサヴァージ・オプレスはダソミアのマザー・タルジンから受け取ったペンダントを使い、ダース・モールを捜索する。彼の力はますます増大し、ドゥークーはもちろん、アナキン・スカイウォーカーもそれを感じ取っていた。オプレスは、ある惑星の貨物ブースに並べられたコンテナに付着していた埃から、モールの手がかりを発見する。彼はこれを運んできた貨物船の船長を問い詰め、これらはロソ・マイナーから運んできたものだと突き止める。オプレスはこの哀れな船長を脅迫し、自分をロソ・マイナーに連れて行かせたのだった。 やがて船が到着するとオプレスは広大な廃品の荒野の中でモールの居場所を正確に感知する。彼は船長を冷酷に船外に放り出すと、兄の捜索を開始した。モールを探すためにマザー・タルジンから受け取っていたアミュレットはすぐに輝きを失ったが、このおぞましい惑星に住み着いたモーレイという名の奇妙な生物が案内を申し出てきた。巨大なファイヤー=ブレザー、獰猛なジャンカーの一団、激しい酸性雨など、恐ろしい惑星特有の災いに遭遇しながらも、彼らはみすぼらしい小屋にたどり着き、モールが近いことを示すようにアミュレットの輝きも復活する。だが、小屋の中にはジャンカーの死体しかなく、次の瞬間、モーレイがオプレスを裏切った。彼はこのザブラクを廃品の荒野の地下に通じる落とし穴に突き落とし、そこで「主人」に食い殺されろと言い放ったのである。 地下トンネルへと降りたサヴァージ・オプレスは、クモに似た不気味な生物による襲撃を受けた。だがその正体こそ、下半身をサイボーグに置き換え、完全に正気を失ったかつての偉大なるシス卿、ダース・モールだったのだ。するとそこへ、「食べ残し」を求めてモーレイが再び姿を現した。オプレスが怒りに任せてモーレイの首を握りしめると、このアナコンダンはモールを自分のために利用していたことは認めたが、彼をサイボーグに改造したのは自分ではないと釈明する。だが、オプレスはまたしても冷酷に彼を絞殺し、その亡骸を炎の中に投げ捨てたのだった。そしてオプレスが話しかけると、モールは弟にこのような痛ましい姿に弱体化させられたことへの狂気の言葉を返し、ジェダイ、特に自分をこのような目に遭わせた者への復讐を果たしたいと告げる。彼は完全に狂気に陥っていたが、自分の脚を切り落としたジェダイ・オビ=ワン・ケノービへの復讐の念だけは忘れていなかったのだ。モールの憎しみに呼応するように、オプレスの探求と、その存在がもたらす脅威は、既に銀河中の強力なフォース使いたちの知るところとなっていた。ジェダイ聖堂では、ヨーダがオビ=ワン・ケノービにかつての敵が死の世界から復活したこと、そして再び彼を狙っていることを告げたのである。 再会したダース・モールとサヴァージ・オプレスがダソミアへと帰還し、そこでマザー・タルジンはドゥークーによって廃墟と化した城砦へと彼らを導いた。彼女はモールのクモ型生体装置を取り去ると、魔術を使って新しい機械の下半身を作り上げ、同時にモールの精神を修復したのである。万全な状態に戻ったモールは自分をこのような無様な姿にした仇敵、オビ=ワン・ケノービへの復讐を決意したのだった。 ケノービをおびき寄せるため、モールとオプレスは惑星レイドニアの村へ向かい、子供たちを含む無辜の人々を殺戮した。ジェダイをおびき出すには、何の罪もない者を情け容赦なく殺すのが最も効果的であると判断したのだ。そして、彼らはオビ=ワン・ケノービを挑発して誘い出すためのホログラム・メッセージをジェダイ聖堂へ送り付けたのである。メイス・ウィンドゥはジェダイの機動部隊の派遣を提案するが、オビ=ワンは自分の過ちを正すため1人で行かなければならないと告げる。それでもウィンドゥがこの計画に対する不安を打ち明けると、ヨーダは漠然と、オビ=ワンは1人でこの苦行に立ち向かうのではないと呟いたのだった。ヨーダの言うとおり、銀河の辺境にあるタトゥイーンで、ある1人の賞金稼ぎがサヴァージ・オプレスの首に掛けられた賞金のことを知り、彼を追っていたのである。 オビ=ワンはレイドニアの村へ向かい、即座にモールとオプレスによって打ちのめされた。彼らはオビ=ワンに死の拷問を加えるため、彼をハイジャックしたタートル・タンカーに運び込む。しかし離陸の直前に、アサージ・ヴェントレスが惑星に着陸しており、彼らの船を発見すると、それに忍び込んだのだった。2人のザブラクの兄弟の前に姿を現したヴェントレスは彼らを嘲り、2人は気を失ったオビ=ワンを放置して彼女を探しに向かう。オビ=ワンのもとへ戻ったヴェントレスは彼を起こし、モールとオプレスが戻ってきたときに自衛のためにと、自分のライトセイバーを1本手渡した。2人は兄弟と戦うために手を組むが、すぐに圧倒的な力の差に気付かされることになる。戦いのさなか、モールはオビ=ワンに対し、クワイ=ガン・ジンをオビ=ワンが救えなかった事を引き合いに出して挑発する。これを聞いたジェダイ・マスターは、怒りに我を忘れ、モールに斬りかかったのだった。やがて、彼らはモールとオプレスを船内に残して、辛うじて船のコクピットから脱出ポッドで逃走した。しかし、この失敗にもモールは動じていなかった。モールはジェダイが再び自分を狙ってくる事を確信していたが、彼は復讐を成し遂げる決意を固めていたのである。
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