タケニグサ属植物の概要
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「タケニグサ」の記事における「タケニグサ属植物の概要」の解説
タケニグサはケシ科 タケニグサ属 に属し、ケナシチャンパギク(毛無占城菊、学名 :Macleaya cordata.(Willd.)R.Br.f.glabra.H.Ohoba /synonym Macleaya cordata.(Willd.)var.thunbergii.auct.non(Miq.)Miq./synonym Macleaya cordata.(Willd.)R.Br.f.thunbergii auc.)およびマルバタケニグサ(丸葉竹似草、学名 : Macleaya cordata.(Willd.)R.Br.f.koaraii takeda et honda.)とともに原産および自生地は、本州以南の日本各地(本州・淡路島、四国・瀬戸内、九州・薩南諸島、沖縄・南西諸島・先島諸島、その周辺の各諸島、伊豆諸島、佐渡、隠岐、壱岐、対馬、五島などが自然の自生地である。国内でも、東洋のガラパゴスといわれる小笠原諸島には分布自生はなく、津軽海峡以北の北海道とその周辺の各諸島、奥尻、天売、礼文・利尻などは原産ではなく自生していなかった)の日当たりのよい草原、空地、崩壊地、林道脇、山頂などの鉄道路線の敷地脇といった、ほかの植物が生育していない崩れたり、人手の入ったりした箇所によく見られるパイオニアプランツの性質を持つ多年生草本である。1995年ごろには、貨物輸送の鉄道貨物、トラック輸送、船舶貨物、航空貨物いずれも、付着した種子を持ち込み、北海道のこれらの施設や、これによって運ばれた園芸植物とともに根茎が混入しての栄養繁殖で、北海道内の各地のおもに人工法面に、本州以南から運ばれて来た土中に混入の種子または根茎により、北海道にも、生育が見られはじめている。Macleaya cordata(意味は下記)各種の原産は日本で、中国大陸原産種が、もう1種(小果博落廻、Macleaya microcarpa. =小さい果実のタケニグサの意味)存在があり東アジア、中国大陸、台湾一帯に自生する。日本原産種に比べ果実が小さいだけでなく、大まかな状態を示すと、多少全体も小形になる傾向がある。ほかは、葉の裏面、葉脈、地上茎が白いこと、根茎が橙色で、鮮紅色の年輪があり、橙色の乳汁を出すことなど、ほとんど同じ性質である。遺伝子は異なるので、同一種ではない。日本原産種、中国大陸原産種ともに欧米ではイングリッシュガーデンなどに植栽する人気のある園芸植物で、日本が原産のタケニグサ(ケナシチャンパギク、マルバタケニグサ含む)も、中国大陸が原産の小果博落廻もすべての英名がPlume poppy(プルームポピー、羽毛ケシ)である。また、欧米での園芸品種改良で両種を掛け合わせているために、両種の雑種も生育し、ケシ粒状の種子で種子枕で蟻が餌として収穫後、必要な種子枕を採取後に種子を廃棄するために、庭園外にも両(日本原産のタケニグサ、ケナシチャンパギク、マルバタケニグサと、中国大陸原産種の小果博落廻)原種とその雑種の生育が見られる。 学名の“Macleaya”(マクレイヤ、またはマクリアヤ)は、スコットランド - オーストラリアの昆虫学者アレクサンダー・マクレイ(Alexander Macleay)の名を記念してつけられた、タケニグサ属の植物を意味する。そして、cordataはラテン語のハート形の意味で、切れ込みと鋸歯の一番外周だけを繋いだ葉全体の形がハート形となっていることで、特に基部の葉柄に着く部分が心臓型になっているために、“M,cordata”(M=マクリアヤ)コルダータ(cordata=ハート形)となった(※ドクダミなどの葉がハート形の植物の学名にも、cordataが付いている)。 タケニグサ属の植物は植物体に傷を付けると、人等に対する毒性(味見に少し舐めるくらいでは大丈夫で、青臭く苦い。非常にまずく、人にはとても食べることができない味である。食べる生物は存在し(後述)、種によっては大丈夫であるが、人には有毒成分として反応するため、多量の摂取は危険である)のある橙色で透化性の乳汁を出すので、ペットや子供などが口に入れないように注意が必要である。場合によっては子供などにはオレンジジュースのように見える可能性がある。白色の乳汁を出す植物の乳汁を、牛乳が出てきていると、舐める子供も存在している。
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