タケノコのお礼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 10:23 UTC 版)
吉四六は、近所から物をもらうことは多いが、自分から物を贈ったりすることはなかった。ある時、近所のお婆さんから「何かお礼をしないと、このままでは悪い評判が立つよ」と窘められる。そこで、吉四六は竹藪で大きな筍を三本だけ掘り出し、それを持って近所を廻った。吉四六は日頃のお礼と称して近所の人に筍を渡そうとするが、皆はそれを受け取らず遠慮する。それもそのはず、吉四六は筍を渡そうとする際に必ず「これはうちの便所の傍で育った筍じゃから、よく肥やしが利いております」と付け加えるからだ。結局、吉四六は少しもお金をかけず、三本の筍だけで近所のみんなにお礼ができたのだった。
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