ソ連・ツポレフ設計局時代とは? わかりやすく解説

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ソ連・ツポレフ設計局時代(OKB Tupolyeva)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 13:54 UTC 版)

ツポレフ」の記事における「ソ連・ツポレフ設計局時代(OKB Tupolyeva)」の解説

1922年10月22日アンドレーイ・トゥーポレフによりツポレフ設計局創設された。ソ連設計局では航空学研究航空機設計のみを行い製造は他で行う。1920年代に全金属飛行機に関する研究着手した第2次世界大戦では金属製機体エンジン左右に搭載したTu-2ソ連最高級前線爆撃機として活躍した1942年製造開始され数度改良重ねつつ多数生産された。戦時中金属不足するにつれて後部胴体木製変えたものも誕生したソ連にとって初の大陸戦略爆撃機基盤となるTu-4開発1947年初飛行し、多数量産された。これは1945年日本攻撃帰途ソ連着陸した3機のアメリカボーイング社B-29基本的にほぼそのまま製造したものであったその後Tu-16開発引き継がれた。Tu-16後退翼により亜音速性能実現したジェット爆撃機である。 劣悪だったターボジェット機の燃料効率改良を図るため、新たにターボプロップエンジン採用したTu-20(のちのTu-95爆撃機設計同機種はボーイングB-52匹敵する大陸間飛行が可能かつジェット機並み性能備えたソ連製大陸爆撃機決定版となり、偵察対潜艦攻撃を目的としたTu-142をはじめ派生型多く同機種を元に生み出されていったTu-16世界で二番目ジェット旅客機Tu-104発展するTu-104は、イギリス旅客機デハビランド・コメット墜落事故起こし運用中止されている間、運用されていた唯一のジェット旅客機であったイギリスコメット金属疲労により連続して空中分解する大事故多発したのに対しTu-104はもとが爆撃機であっただけあり極めて安全な運行続けたTu-95は、ターボプロップ機史上最速記録したTu-114長距離旅客機生み出す礎を築いた1960年代には、Tu-22超音速爆撃機生産した。"K" 部門は、設計局内で、Tu-139やTu-143偵察機といった無人航空機などを設計する任務負って組織された。 また1960年代からは、アンドレーイ・トゥーポレフ息子、アレクセーイ・トゥーポレフ(1925年-2001年)も主導権を握るうになる。彼は、世界初超音速旅客機Tu-144や、有名な旅客機Tu-154中距離戦略爆撃機Tu-22M開発などに関与した。これらすべての開発により、ソ連は、戦略的軍用・民用とも西側諸国同等飛行ができるようになった1970年代ツポレフは、Tu-22M爆撃機性能改善労力費やした。これら爆撃機大多数となってきた当時軍縮を図る目的SALT I条約SALT II条約作られた。また、Tu-154改良され、より効率的な性能となったTu-154M完成させた。 1980年代Tu-160超音速戦略爆撃機開発された。可変後退翼特徴で、当時西側機(ロックウェルB-1よりもいくつかの点で優れていた。しかしながらソ連崩壊によりその開発が遅れる結果となった

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