ソチオリンピック出場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 01:29 UTC 版)
「髙橋大輔 (フィギュアスケート選手)」の記事における「ソチオリンピック出場」の解説
2013-2014シーズン、スケートアメリカでは4位。NHK杯ではSPで自己ベストを更新。FSも1位で優勝した。GPファイナルへの進出を決めたが、11月26日に氷上トレーニング中に負傷。右脛骨骨挫傷と診断され、欠場を発表した(代替選手は織田信成で3位)。怪我をおして臨んだ全日本選手権ではSP、FSともに4回転に挑戦し失敗。FSでは4回転転倒後に右指を切り、流血しながらプログラムを最後まで演じきったものの、最終順位は5位に終わった。演技直後のインタビューでは「自分の中では五輪はないんだろうなと思っている」と涙ながらに答えていた。しかし過去の実績、シーズン成績などを考慮し、最後の3枠目で2014年ソチオリンピック代表に選出された。尚フィギュアスケートの日本選手で三大会連続3回目の五輪代表選出は、髙橋が初めてである。2014年2月5日、現代のベートーヴェンとして絶賛されていた作曲者佐村河内守が、自作の作曲としていた曲を別人の新垣隆などに依頼していたことを公表(ゴーストライター問題を参照)、オリンピック本番のショートプログラムで使用する予定だった曲『ヴァイオリンのためのソナチネ』も佐村河内ではなく実際は新垣隆による作曲であると判明した。 同日、関西大学の公式サイトで、『ヴァイオリンのためのソナチネ』のまま曲を変更しないことを表明、国際スケート連盟には楽曲作曲者を不明(Unknown)とする手続きをした。この曲は義手でヴァイオリンを弾いているというある女性に贈られた曲であり、本当の作曲者である新垣は幼稚園の頃からこの女性の伴奏などをしていた。そういう事情から、真実を知った後もこの曲への愛着は失われておらず、髙橋がこの曲を使用することを「とても楽しみ」とコメントしている。髙橋は9日にソチ入りした際にインタビューに応じ「正直ビックリしました。このタイミングでって。勘弁してよっていうのはありました」と笑いつつ、SPでの使用に変更がないことを明らかにした。 そのソチオリンピック本番は団体戦には出場せず、個人戦のみ出場。SPでは4位発進だったが、フリーではジャンプミスが響いて総合6位入賞に留まり、五輪二大会連続メダル獲得はならなかった。しかしフィギュアスケート日本代表選手で、冬季オリンピック三大会連続入賞(8位・3位・6位)は髙橋が史上初である。帰国後メディカルチェックを受けた際「右脛骨関節軟骨損傷及び慢性膝関節炎により、5~6週間の安静加療が必要」と診断。2014年3月4日、さいたま市で開催される世界選手権の欠場を表明(補欠の小塚崇彦が繰上げ出場し6位)。今後の去就については「まだはっきりと決めていない。ゆっくり時間を持った時に考えていきたい」と語っていたが、同年4月21日に2014-2015シーズンの全試合出場を見送り、1年間競技生活の休養を発表した。
※この「ソチオリンピック出場」の解説は、「髙橋大輔 (フィギュアスケート選手)」の解説の一部です。
「ソチオリンピック出場」を含む「髙橋大輔 (フィギュアスケート選手)」の記事については、「髙橋大輔 (フィギュアスケート選手)」の概要を参照ください。
- ソチオリンピック出場のページへのリンク