スローン・スクエア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 07:13 UTC 版)
スローン・スクウェア (Sloane square) は、イギリスのロンドン特別区ケンジントン・アンド・チェルシー王立区にある公園である。この公園から北方向へ伸びる道路はスローン・ストリート (Sloane Street) と呼ばれ、この周辺エリアは総称としてスローン・スクエアと呼ばれることもある。
小規模なエリアだが、世界的なハイブランドの店舗や閑静なアパートメントなどが建ち並び、高級感のある街並みとなっている。イギリスのファッションや流行で使用される、スローン・レンジャー (Sloane Ranger) やスローニー (Sloaney) といった造語の由来にもなった。本項目ではスローン・スクエアだけでなく、スローン・ストリートの地理やスローン・レンジャーといった造語の由来などについても述べる。
- ^ a b c d e f g h 「スローン・スクエア」Google マップ
- ^ a b c “イギリス、イケメン王子の大恋愛に注目!”. All About (2008年1月30日). 2011年7月7日閲覧。2ページ目の項目「ファッションにも注目」。なお、スローニー (Sloaney) の英語表記を Sloany としているが、誤記と思われる。日本語
- ^ a b University of London & The History of Parliament. “"Hans Town"”. British History Online. 2011年7月9日閲覧。「ハンス・タウン」の項目。当時の区画地図なども掲載されている。
- ^ Government News (2006年5月10日). “The Venus Fountain in Sloane Square Proposed for Listing"”. 2011年7月9日閲覧。イギリス政府を中心とした政府広報系ニュースの専門サイト。ビーナス像の噴水を歴史的建築物の登録リストへ記載するために協議を呼び掛けている。彫刻家ギルバート・レドワードの略歴も記載されている。
- ^ a b Marie Claire UK (2009年3月25日). “Kate Moss's Sloaney style”. 2011年7月10日閲覧。「ケイト・モスのスローニー・スタイル」。グッチのスローン・ストリート店でのみ入手可能な商品など。
- ^ a b 「Sloane Ranger」『プログレッシブ英和中辞典』(第4版)小学館
- ^ a b c “The Sloanes are back and sneakily infiltrating our reality TV shows. It's time to vote them out”. Guardian News (2007年6月1日). 2011年7月7日閲覧。 Sloane Ranger を Sloane や Sloanes で使用している例。なお、スローン・レンジャーについて好意的な記事ではなく、揶揄する意味でスローンやスローンズとしているニュアンスが窺える。
- ^ The Official Sloane Ranger Diary: The First Guide to the Sloane Year (Harpers & Queen). Ebury Press. (1983). ISBN 0852232969 ISBN 978-0852232965エベリー・プレス版。セント・マーティン・プレス版と表紙のデザインなどが異なる。
- ^ The Official Sloane Ranger Handbook: How The British Upper Class Prepares Its Offspring For Life. St. Martin's Press. (1983). ISBN 0312582293 / ISBN 978-0312582296セント・マーティン・プレス版。エベリー・プレス版と表紙のデザインなどが異なる。
- ^ ピーター・ヨーク、アン・バール 著、野原節子 訳 『スローンレンジャーハンドブック:ダイアナ妃のライフスタイル「教科書」』講談社、1986年。ISBN 4-06-202781-X。
- ^ “Entertainment: Matrix star is Sloane Ranger”. London Evening Standard (2003年11月11日). 2011年7月10日閲覧。「マトリックス・スターはスローン・レンジャー」。この記事のタイトルは、モニカ・ベルッチがSF映画「マトリックス リローデッド」などに出演してハリウッド・スターの仲間入りを果たしたことも意味している。
- ^ 『25ans』2011年6月号の特集「リッチでこなれた『スローニー』スタイルが恋を呼ぶ!ケイト・ミドルトン流 新コンサバ」
- ^ “Spotlight on Sloane Square plans”. BBC NEWS (2007年2月28日). 2011年7月7日閲覧。
- ^ “Plans for Sloane Square shelved”. BBC NEWS (2007年4月24日). 2011年7月7日閲覧。
- ^ “Protest at 'unsafe' shared road”. BBC NEWS (2009年5月14日). 2011年7月7日閲覧。
- 1 スローン・スクエアとは
- 2 スローン・スクエアの概要
- 3 スローン・レンジャー
- 4 スローニー
- 5 脚注・出典
スローン・ストリート
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「スローン・スクエア」の記事における「スローン・ストリート」の解説
スローン・ストリート(Sloane Street、道路番号 A3216)は、公園から北側へ向かって伸びる約1kmほどの直線道路である。北端ナイツブリッジ(及びベルグレイヴィアが接する)界隈は、大通りのブロンプトン・ロード(Brompton Road、道路番号A4)に接する。 北端ナイツブリッジ界隈のランドマークとしては、東側に高級百貨店として著名なハーヴェイ・ニコルズ(ハーヴィー・ニコルズ)、ブロンプトン・ロードを西側へ約300mほど行った所に同じく高級百貨店のハロッズがある。ブロンプトン・ロードの更に北側には広大な王立公園のハイド・パークやケンジントン・ガーデンズが広がる。 公園側(南端)とブロンプトン・ロード側(北端)のほぼ中間付近に、東西に伸びるポント・ストリート(Pont Street、道路番号B319)と直角に交わる交差点がある。この交差点から南西側にはカドゥガン・スクエア (Cadogan Square) と呼ばれる公園があり、周辺にはカドゥガン・プレイス (Cadogan Place) と呼ばれるアパートメントの閑静な街並みが広がる。カドゥガンとは、地元で代々続いた不動産業者のチャールズ・カドゥガン一族 (Charles Cadogan) に由来する。 スローン・ストリートにはブティックやヘアサロンなどが軒を連ねており、高級感のある通りとなっている。特に、ポント・ストリートと交わる交差点辺りから北端のナイツブリッジあるいはブロンプトン・ロードにかけて、ルイ・ヴィトン、ディオール、シャネル、ランバン、セリーヌ、グッチ、エルメス、プラダ、ジョルジオ・アルマーニ、 サン=ローラン、ボッテガ・ヴェネタ、フェンディ、ドルチェ&ガッバーナ、ブルガリ、フェラガモ、バレンシアガ、ロジェ・ヴィヴィエ、モンクレール、トム・フォード、J.クルー、ロベルト・カヴァリ、ティファニー、カルティエといった世界的な高級ファッションブランドの店舗が多く建ち並んでおり、グッチのようにスローン・ストリートの店舗のみで入手可能なデザインを用意するファッション・ブランドも多い。"ミニの女王"で知られるマリー・クヮントもスローン・スクエア乃至キングス・ロード周辺の店舗が発祥、2号店もナイツブリッジだった。 なお、道路番号は全て同じA3216となるが、スローン・スクエアから南側へ向かって伸びる道路はローワー・スローン・ストリート (Lower sloane street) と呼ばれ、この道路沿いにはスローン・ガーデン (Sloane Gardens) と呼ばれるアパートメントの閑静な街並みが広がる。ローワー・スローン・ストリートを更に南側へ下るとテムズ川を渡るチェルシー・ブリッジ・ロード (Chelsea Bridge Road) やクイーンズタウン・ロード (Queenstown Road) へと至る。
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