システミック・リスクとは? わかりやすく解説

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システミックリスク


システミック‐リスク【systemic risk】

読み方:しすてみっくりすく

金融機関破綻(はたん)や情報システムダウンなどが、発生した金融機関以外にも広まり決済システム全体麻痺(まひ)する危険性のこと。システムリスク。→日銀特融


システミック・リスク(Systemic risk)


システミック・リスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 03:17 UTC 版)

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システミック・リスクとは、経済学用語の一つ。特定の金融機関市場が機能不全となったならばそのことの影響が他の金融機関や市場にまで、さらには金融システム全体にまで波及する金融危機を起こすというリスク

概要

金融システムにおいては、金融機関というものは一つの独立した組織として成立してはいるものの、金融機関同士が取引を行ったり決済ネットワークを通じることで緊密な関係が築かれていることから、一つの金融機関で支払い不能のような問題が発生したならば、それが金融機関全体にまで影響を及ぼすというわけである。このことから直接に取引をしていないような金融機関が破綻した場合でも、システミック・リスクの理論では自身の生活企業にまでも悪影響を及ぼすリスクが存在するということになるわけである。

関連項目

外部リンク


システミック・リスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 01:52 UTC 版)

ヘッジファンド」の記事における「システミック・リスク」の解説

システミック・リスクとは、(1会社だけの不安定対比して金融システム全体不安定になるリスクのことである。システム全体不安定にする大事件のほか、金融機関1社が不安定になるとき、その危機当該会社取引している他の金融機関波及する可能性もシステミック・リスクを引き起こす全米経済研究所欧州中央銀行などはヘッジファンド金融業界のシステミック・リスクを増大させていることを指摘し、特にロングターム・キャピタル・マネジメントLTCM)が1998年破綻した後はヘッジファンド破綻がその取引相手破綻を招くというシステミック・リスクに注目集まった。(アメリカ連邦準備制度LTCM救済しなかったため、アメリカ納税者直接費用を負担することはなかったが、代わりに銀行14社がLTCM救済あたった。 しかし、金融業界においてこの指摘反対する声も多い。反対側の主張ヘッジファンド大半運用資産少なくレバレッジも低いため、いわゆる大きすぎて潰せないToo big to fail)にはならずヘッジファンド1つ潰れて経済システムにさほど影響しない、というものである2008年の金融危機以前とその最中におけるヘッジファンドレバレッジ使用研究によると、ヘッジファンドレバレッジ低く投資銀行などと比べてレバレッジ使用が反循環的である。例えば、2008年の金融危機以前ヘッジファンドにおけるレバレッジ下がった一方それ以外金融機関では上がる一方であった。ヘッジファンド破綻通常でも起こりうることであり、金融危機最中には数多くヘッジファンド破綻した2009年連邦準備制度理事会議長ベン・バーナンキアメリカ合衆国下院財政委員会英語版)への証言で「どんなヘッジファンドプライベート・エクイティ・ファンドでも1社がシステム上重大な会社になるとは考えない」と述べたいずれにせよヘッジファンドリスクリターン比率できるだけ下げ努力をしているが、何らかのリスクは必ず残る。群集心理による行動があった場合金融危機におけるシステミック・リスクが大きくなる例えば、多くヘッジファンド似たような取引をしている場合このような取引損失出しているときは大勢ヘッジファンド同じよう損失を出す。さらに、ヘッジファンド大半レバレッジそれほど高くないが、銀行ミューチュアル・ファンド違ってレバレッジ使用規制がないため、極めて高いレバレッジ投資戦略組み込むヘッジファンド存在する金融危機のとき、極めて高いレバレッジヘッジファンド清算追い込む可能性があり、特に流動性乏し資産投資しているヘッジファンド清算危険性より大きいヘッジファンド投資銀行などプライム・ブローカー業務提供する会社の間の緊密な関係は金融危機におけるドミノ現象引き起こす可能性もあり、取引相手銀行が潰れるとヘッジファンド凍結してしまう可能性もある。ヘッジファンド金融市場において大きな役割果たしていることがこれらシステミック・リスクに対す懸念増大させている。2008年時点ではヘッジファンド運用資産英語版総計が2兆米ドル近くになっていたが、これはレバレッジ効果により増大させた市場リスク算入していない値であり、実際リスクはさらに大きいものになっている金融サービス機構英語版)が2012年8月行った調査によると、リスク限定的で、取引相手による保証金要求上がったためリスク自体低下した。しかし、市場ストレス時に投資者資金引き出すと、ヘッジファンド資産売却することを余儀なくされる可能性があり、特にレバレッジ大きヘッジファンド会社おこった場合同様のことが数社同時におこった場合流動性価格決定問題引き起こす可能性があるという。

※この「システミック・リスク」の解説は、「ヘッジファンド」の解説の一部です。
「システミック・リスク」を含む「ヘッジファンド」の記事については、「ヘッジファンド」の概要を参照ください。

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