ゴジラシリーズ(昭和)のガイガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 03:24 UTC 版)
「ガイガン」の記事における「ゴジラシリーズ(昭和)のガイガン」の解説
本作品ではX星人の操る怪獣として登場。単眼から放つ散弾状の破壊光線拡散光線ギガリューム・クラスター、胸の回転鋸ブラデッド・カッター、両腕の鎌ブラッディ・トリガーから鎖を発射する能力を持つ。 かつてX星人が地球に侵攻してきた時に使役され、先代のモスラを倒して当時の古代文明を滅ぼし、その後、ミイラとなって海底で1万2000年も眠っていた。北海道付近の海底で地球防衛軍に回収されて保管されるが、X星人の再来襲時には統制官の掛け声で再起動する。ギガリューム・クラスターで地球防衛軍本部を破壊した後、南極でゴジラを復活させようとする新・轟天号の妨害に出るも失敗する。復活したゴジラとの戦いでは、その首にチェーンをかけて引き込み、ブラデッド・カッターで倒そうと迫るが、至近距離からの放射熱線で頭部を吹き飛ばされ、敗北。 その後、飛来したモスラに対して破壊された頭部を修理・改造されたうえ、両腕のブラッディ・トリガーをブラッディ・チェーンソーに換装され、胸部から飛ばす小型の丸ノコブラデッド・スライサーを装備するなどの強化改造を施され、再戦に臨む。モスラとの激しい空中戦の末、ブラッディ・チェーンソーを使った空中逆手不意打ち切りでモスラの翅を切断し、一度は撃墜する。その後、モンスターXと共に東京でゴジラと交戦するも倒せず、再び飛んできたモスラを追撃する。ブラデッド・スライサーで油断させた隙に放ったギガリューム・クラスターで倒せたかに見えたが、モスラの放った鱗粉で軌道を狂わされたブラデッド・スライサーによって自らの頭部を切断され自滅した後、モスラのファイアーヒートアタックで倒された。 スーツアクターは吉田和宏。 書籍『ゴジラ大辞典【新装版】』では、名称をガイガン(2代目)と記載している。 改造後の名称は、公開当時の玩具ではパワーアップ・タイプ、関連書籍などでは改造ガイガンとも表記される。 造形 デザイナーは韮沢靖。 再登場怪獣としては最も見た目が変わり、身体はダークメタリックブルーのレザーで覆われたようなものとなり、関節部には刃のついた装甲、そして両腕には大型化された機械武装が装備され、よりサイボーグらしさが強調されている。また、前者と比較して体系はややスマートになり、鱗の意匠は失われ、ダークメタリックブルー、シルバー、メタリックレッドを基調としたカラーリングとなっている。韮沢は、初代との差別化として鱗をなくしている。 腕の強化換装は、監督の北村龍平の案による。 造型はスタートレインが担当。改造ガイガンのスーツはパーツ換装による。着ぐるみのほかに改造前の形態の飛び人形が製作されているが、首の部分の色が改造後の銀色になっている。ミイラ化した状態は、スーツの表面を加工している。 玩具 映画公開にあわせて発売されたバンダイのソフビムービーモンスターシリーズ(第一次製造型)は、早期に完売(後に小型化された第二次製造型ソフビが発売された)。 前年の3式機龍と同サイズで超合金としても発売された。首や頭部の付け替えで飛行形態や強化形態を再現可能となっているほか、メタルブラックとメタリックレッドを基調とした韮沢のデザインカラーに合わせた限定版も発売された。
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