グリーンアノール
英語:green anole
北米南部などに棲息するイグアナの仲間。成体の体長は20センチメートル程度。オスのノドのあたりに垂れ下がった大きな袋状の器官が特徴。
グリーンアノールは、日本にはもともと棲息していなかったが、外来種として小笠原諸島の父島、母島、および沖縄諸島に帰化しており、外来生物法で特定外来生物に指定されている。小笠原諸島などでは在来の固有種の生態系に大きな害を与えているとされる。すでに小笠原でのグリーンアノールの個体数は数百万匹に上っているという。
小笠原諸島では2008年頃から、グリーンアノールが母島へ入って来ないように対策を進めている。2011年10月の報告によると、グリーンアノールの捕食対象である固有種・ヒメカタゾウムシは、個体数が増加傾向に転じていることが確認されている。
なお、小笠原諸島は2011年6月にUNESCOの世界遺産に登録されている。
関連サイト:
グリーンアノール - 国立環境研究所 侵入生物DB
小笠原諸島におけるグリーンアノールの生態と防除(PDF)
グリーンアノール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 02:10 UTC 版)
グリーンアノール (Anolis carolinensis) は、爬虫綱有鱗目トカゲ亜目イグアナ科(アノールトカゲ科とする説もあり)アノールトカゲ属に分類されるトカゲ。別名アメリカカメレオンです。
- ^ a b c グリーンアノール 国立環境研究所 侵入生物DB
- ^ a b c d e DECO 編 編『外来生物事典』池田清彦 監修、東京書籍、2006年、P62-64頁。ISBN 4-487-80118-4。
- ^ a b 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7。
- ^ [1]少数個体の先祖から50年で急速進化し、脅威に? 世界自然遺産・小笠原諸島の天敵外来トカゲ~ゲノム解析の研究成果 東北大学、2017年12月22日
- ^ 嵩原建二 『沖縄の帰化動物 - 海をこえてきた生きものたち』 沖縄出版、1998年、48-50頁、ISBN 4-900668-68-0。
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- 2 グリーンアノールの概要
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