キハ47形7000番台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:51 UTC 版)
「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の記事における「キハ47形7000番台」の解説
2005年から観光列車用にキハ47形の内装・外観を改装した車両である。トイレ付き車とトイレなし車で2両編成を組み1両は指定席車として運用されるが、種車と異なりトイレの有無による番台区分はされておらず通番が付与されている。いずれも改造と同時に体質改善工事を施工している。 瀬戸内マリンビュー → etSETOra 2005年10月1日から呉線(瀬戸内さざなみ線)広島 - 三原間において観光列車「瀬戸内マリンビュー」が運行されるのに伴い、キハ47形2000・3000番台を改造したもの。前面は方向幕や貫通扉が埋め込まれ、船を意識したオールとライフブイ (Lifebuoy) が飾られている。側面は運転室側の乗降扉が埋められ、ステップもかさ上げされている。指定席車のキハ47 7001は山側の腰掛に海側を向いてソファーシートが採用されるなど、客室仕様も大幅に変更されている。一方、自由席車のキハ47 7002は乗降扉が一箇所となったほかは基本的に従来どおりである。リニューアル工事も含めた改造費用は8,000万円で、呉線沿線の4自治体(三原市・竹原市・東広島市・呉市)が全額を負担している。 2012年に宮島口 - 三原間で「清盛マリンビュー」として運転された際には、列車のヘッドマークに「大河ドラマ『平清盛』広島県推進協議会」のキャラクター「ひろしま清盛」のイラストを用い、正面右側(運転士側)のオール・ライフブイの代わりに大しゃもじが飾られるなどの意匠変更が行われた。 宮島口 - 尾道間で2020年秋より運行開始する新たな観光列車『etSETOra』(エトセトラ)への再改造に伴い、2019年12月22日をもって運行を終了した。。 etSETOraは2020年10月3日より運行開始。全車グリーン車指定席に改造され、車番は「キロ47-7001+キロ47-7002」となった。車内にはバーカウンターや窓と並行の座席が設置。景色を楽しめられる構造となった。また、トイレはバリアフリー化された。キハ47 2011・3002 → キハ47 7001・7002→キロ47 7001+キロ47 7002 みすゞ潮彩 → ○○のはなし 2007年7月1日から山陰本線新下関 - 仙崎間で運行された観光列車「みすゞ潮彩」用にキハ47形0・1000番台を改造したもの。外装には列車名にもなった童謡詩人・金子みすゞの生きた時代にちなんだアール・デコ調の装飾が施され、側面は、指定席車は運転室側の乗降扉が埋められて三角形や八角形の窓がはめ込まれ、海側の窓配置が大幅に変わった一方で、自由席車は海側・山側とも従来どおりである。 指定席車の内装は全席海側を向いた座席となり、客室も大幅に変更されている。一方、自由席車は一般的なキハ47形のリニューアル車の内装とほぼ同じであるが、トイレが洋式に改造されている。改造費用の8,000万円は山陰本線沿線の自治体である下関市と長門市が負担した。車番は「瀬戸内マリンビュー」の続番であるが、こちらは前面の貫通扉が存置され一般車との連結も可能である。 2017年1月29日に「みすゞ潮彩」の運行が終了したのち再改造され、同年8月5日から新下関 - 東萩間を運行する新たな観光列車「○○のはなし」の運行に使用されている。1号車(元自由席車)も2+1列の大型テーブル付きボックスシートに改められて指定席化され、海側の窓が大型化されている。2号車(元指定席車)は座席配置等に大きな変更はないものの、売店スペースがオープンカウンターになり、全体的に木目を強調したデザインに改められている。キハ47 1107・46 → キハ47 7003・7004 キハ47 7002(2005年10月10日 広島駅) 「清盛マリンビュー」(西広島駅) 「瀬戸内マリンビュー」と異なり、ヘッドマークに「ひろしま清盛」、浮き輪とオールの代わりに「杓文字」が掲げられている。 キハ47 7004(「みすゞ潮彩」運用時) キハ47 7003(同左) キハ47 7004(「○○のはなし」) キハ47 7003(「○○のはなし」)
※この「キハ47形7000番台」の解説は、「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の解説の一部です。
「キハ47形7000番台」を含む「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の記事については、「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の概要を参照ください。
- キハ47形7000番台のページへのリンク