カヤの平自然休養林
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 05:04 UTC 版)
カヤの平の南西域の一部とその西側に広がる清水平と呼ばれる火山性高原の一部をあわせた1,454.78haは、野外活動、自然観察などに適した「レクリェーションの森(カヤの平自然休養林)」として、広く利用者に森林とふれあう場所を提供している。 ゾーン区分面積(ha)既存施設の概要自然観察教育ゾーン 240.17 園地、歩道、北ドブ湿原植物園 森林スポーツゾーン 55.95 野営場、宿泊施設、自然教育園、南ドブ湿原植物園、歩道、運動場 風景ゾーン 826.69 園地、歩道 風致探勝ゾーン 331.97 園地、自然教育園、歩道 カヤの平高原総合案内所 カヤの平のビジターセンターとして機能するバリアフリー施設。係員が常駐し、遊歩道や登山道などの散策路の案内、花や野草などの自然情報などの提供のほか、キャンプ場やロッヂの予約、薪などの物品販売やテントの貸し出しなどの業務を担っている。サイクルステーションにも位置づけられ、サイクルスタンド、工具、ポンプ等が常備されている。営業期間は例年6月初旬~11月上旬である。 カヤの平高原キャンプ場(カヤノ平野営場) 環境省が国立公園の施設として指定した野営場で、テントサイトは100張り設置が可能。一部常設テントがあり、またオートキャンプも可能である。 カヤの平高原運動広場 キャンプ場に併設された運動広場で、使用料を支払うことで全部あるいは一部を専用使用できる。 カヤの平高原休憩所 短時間あるいは長時間の休憩が可能(有料)。 カヤの平高原ロッヂ 山村体験型の宿泊施設で、最大収容人数は1室あたり5名で全5室合計25名まで収容可能である。厨房や食堂、トイレ(男女別)、浴場(男女別)が完備されている。事前予約により食事の提供を受けることが可能。例年6月初旬~10月下旬の期間営業している。 カヤノ平自然教育園(信州大学教育学部附属志賀自然教育研究施設カヤノ平分施設) 信州大学の教育学部が志賀高原の中心部に近い長池付近に設立した教育園の分園として開設された。入園料は無料で、自然観察路(一周約700m)では、気軽に森林浴を楽しみながらブナの森の生態を学ぶことができる。 カヤの平牧場 カヤの平高原キャンプ場に隣接した標高1,450m~1,500m、面積約52haの牧場で、夏季のみ牛が放牧されている。 大ブナ郷土の森 地域の自然・文化のシンボルとしての森林の保護を目的として位置づけられた10.2haのブナ林。「山の神」と呼ばれるミズナラの巨木も存在する。 遊歩道・登山道 環境省が上信越高原国立公園の施設として指定する二つの遊歩道を含め、主に以下の遊歩道や登山道が存在する。北ドブ湿原西コース入口と南ドブ新道入口にはそれぞれ案内標識、各遊歩道の入口や分岐点に適宜誘導標識が、それぞれ設置されている。 歩道名称(通称)延長(km)標高差(m)起点終点、主な経由地備考北ドブ湿原コース 2.7(東コース)3.0(西コース) 220 北ドブ入口(カヤノ平野営場)~カヤノ平~八剣山山頂 環境省指定探勝歩道「カヤノ平八剣山登山線」 高標山登山道 3.7 290 カヤノ平野営場~高標山山頂 環境省指定登山道「高標山登山線」 大ブナ歩道 1.5 160 大ブナ歩道入口(カヤノ平野営場と郷土の森の中間点)~北ドブ五叉路 環境省指定探勝歩道 八剣山歩道 3.8 370 八剣山歩道入口(郷土の森)~八剣三叉路~八剣分岐~八剣山山頂 ドブ平歩道 1.0 90 八剣山歩道入口(郷土の森)~ドコ平歩道入口 ドコ平歩道 1.2 30 ドコ平歩道入口~ドコ平南ドブ分岐 南ドブ歩道 0.1 30 南ドブ歩道入口~南ドブ湿原 南ドブ新道 0.7 90 南ドブ新道入口(総合案内所裏)~南ドブ湿原 自然教育園自然観察路 0.7 30 信州大学自然教育園内
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