オアシス農場編の登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 17:36 UTC 版)
「狂四郎2030」の記事における「オアシス農場編の登場人物」の解説
ハル 電子特殊開発室に勤める天才プログラマーだが、M型遺伝子異常レベルBのため下級公務員。自称、子供の心を忘れない32歳。 特権階級の女性専用バーチャルSEXマシンの開発という、言わば汚れ仕事をしている。彼自身が開発したバーチャルSEXマシンは視覚、聴覚はもちろん、触覚、嗅覚までリアルに体感できる。 自分の「家族」とするさおりを助けるために、ユリカそして狂四郎を利用しようとする。一方で狂四郎に対しては、同じM型遺伝子異常者として敬意を持つ。狂四郎とユリカ同様、さおりに直接会ったことは無い。 さおり 周りの子供達が思想教育により洗脳される中、ただ一人でそれを拒み続けた13歳の少女。狂四郎をバーチャル世界と現実世界両方で接触した初めての人物。 前述の行動で胸打たれたハルにより、学ぶ機会を得て、知識を得たが、結果的に現実がどれ程残酷なものなのかを知ってしまう。そのため、この現実を作り出した大人達に対して、強い不信感を抱いている。学問によって得た知識ばかりを信じる狭量さのために、大人達が体を張って自分たち子供を守ってくれる事実にも気付かずに、知識の少ない大人たちを軽蔑していた。 単身逃亡を企てて狙撃兵に脚を撃たれ、捕らえられて拷問を受け処刑される寸前まで行くも、最後には狂四郎によってオアシス農場の兵士が全滅させられたことで他の仲間たちとオアシス農場を脱出し、日本海側に出て救出に来た潜水艦に乗り、日本を後にする。 容姿のモデルとなったのは十代前半あたりの頃の安達祐実[要出典]。 梅宮アザミ(うめみや アザミ) 売春グループのリーダー。23歳。 彼女達は農場を監視する兵士達に身体を売っているが、その目的は老人や精神崩壊した女性達のノルマ緩和のためのお目こぼしや、兵士達が子供達に対して性的な接触を持たせないようにするための防波堤となることである。字の読み書きが出来ないため、さおりからは特に嫌われている。 父親は完璧なM型遺伝子をもつ「最良適格者」とされていたが、家族を捨てて蒸発している。家庭が崩壊して以降は施設育ちだった。10代後半のころから発育が良く、オアシス農場に送り込まれて早々に兵隊の手が付き連日相手をさせられていたが、大人たちに庇われたことで救われ、今度は自分の番だと頑張っていた。 狂四郎に惹かれ、脱出計画に協力する。最後には共に行動したいと懇願するが、狂四郎に諭され、さおりと共に潜水艦に乗って日本を去った。 天宮大尉(あまみや ) バーチャル教育ソフトの教師のモデル。さおりたちのいるオアシス農場に所長として新しく赴任した。冷酷無比で不要と見なした人物は、実戦兵士以上の射撃の腕で有無を言わさず射殺する。兵士が全滅した後で狂四郎に命乞いをするが、怒りの表情で頭を踏み潰されて死亡した。
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