イギリスの包囲とフランスの退却とは? わかりやすく解説

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イギリスの包囲とフランスの退却

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 15:20 UTC 版)

タイコンデロガの戦い (1759年)」の記事における「イギリスの包囲とフランスの退却」の解説

アマーストは「今年早いうちに、たとえば5月7日に、または7日ごろに、もしその時期で可能なであれば」 自らの軍を動かすよう命じられていたにもかかわらず1万1千人から成るこの軍は、7月21日までジョージ湖南岸発とうとしなかった。出発遅れた理由はいくつかあったが、その一つ兵站だった。プリドーのオスウィーゴナイアガラへの遠征隊もオールバニ発ったが、 こちらは植民地民兵到着時間かかっていた。 分隊がやっと到着して、フォート・カリヨンへ向かい始めた時、アマーストは、フランス軍要塞の外の防御放棄したことを知って気をよくした。それでも警戒しつつ軍を進め7月22日に、1758年戦い以来フランス陣地だった場所を占領したカリヨンでは、フランス軍積極的に船(バトー)に荷物積み込んでいるという知らせが、あちこちから届いていた。アマースト当初の予定は、要塞側面攻撃してフランス軍がフォート・セント・フレデリックへ逃げるための道をふさぐというものだった。しかし要塞の外の戦闘フランス軍放棄したため、要塞そのもの攻撃対象にしようとアマースト決意した。 それから3日間、イギリス軍塹壕掘って包囲線を作り要塞近く基盤築いた要塞近く掘り起こしにくい地面があったり、そして、包囲線を作るのに土のうが必要であったりで、この作業難航した作業中、フランス大砲から弾丸発射された。イギリスしてみれば、これは耐え難いことだった。7月25日ロジャーズ・レンジャーズ分遣隊が、要塞の北にある湖にボート下ろしフランス軍が、船を北に向かわせないために仕掛けておいた流木網場切り開いた。翌26日までに、イギリス軍は、要塞の壁600フィート(約183メートル)のところに大砲運び込んだ。 ブールラマクはカリヨンから兵をすべて撤退させたが、イギリス軍接近を知るや否や自軍の兵400人をフォート・フレデリックに回した。この少人数の軍での砲火は、包囲戦出ていたイギリスの兵5人を殺し31人を負傷させた。防御のために残っていた、フランス軍大尉ルイ=フィリップ・ル・ドス・デベクールは、7月26日の夜こそ撤退時期判断した彼の兵たちは、カリヨン要塞大砲を壁の方に向け、地雷置いて中身ぎゅうぎゅう詰め火薬庫火薬をまいて道を作った。そしてフランス軍は、導火線に火をつけ、風にひるがえるフランスの旗残して要塞を後にした。 イギリス軍は、フランス兵要塞から現れたのを見てこのことを悟りアマーストは、要塞入って導火線消そうとする兵に、100ギニー与えともちかけた。誰も名乗り出ようとはしなかった。 その夜遅く要塞は、耳をつんざくような轟音とともに爆発した火薬庫破壊され木造要塞あちらこちら燃えさしとなって飛び散った。しかし、要塞の壁はさほどの損傷受けていなかった。 この爆発の後、ゲイジ歩兵部隊何人かの兵が要塞飛び込んでフランスの旗回収しようとした。それから2日間、火は完全には消し止められず、くすぶり続けた

※この「イギリスの包囲とフランスの退却」の解説は、「タイコンデロガの戦い (1759年)」の解説の一部です。
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