イギリスの功利主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:11 UTC 版)
近代に入り、キリスト教のものではない世俗的な価値観が現れると、イギリスにおいては、感性的な快のもたらす満足感が幸福なのだとする発想が芽生え、これが後に功利主義につながってゆくことになった。 ベンサムは、個人にとっての幸福は快が得られ苦痛が欠如した状態にある、と見なす快楽説を採用し、個々人の私的善の総和を最大幸福と見なし、「最大多数の最大幸福」の実現を社会的行為の基盤と見なした。 ただし、この考え方には修正が必要だとしたのがジョン・スチュアート・ミルである。ミルは、何が快であり苦であるかには個人差があると考え、快楽計算に質的観点を導入してみせた。ミルは「太った豚よりも痩せたソクラテスであれ」という言葉でも知られている。
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