アルパアルネア4からアルパ11si用レンズ
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「アルパ (カメラ)」の記事における「アルパアルネア4からアルパ11si用レンズ」の解説
レンズマウントはアルパ4以降アルパ11siまで共通であり、一般に「アルパマウント」と言えばこれを指す。アタッチメントはレンズの枠を板バネで挟む独特のもので、大きさは外径42 mm内径38 mmのA, 外径52 mm内径48 mmのB, 外径67 mm内径58 mmのDの3タイプがある。望遠レンズは汎用ヘリコイド「EXTENSAN」を使用する製品が多い。 タイプR6124 mm F3.5(1958年発売) - アンジェニュー製。自動絞り。絞り操作はレンズ上面にある小ダイヤルで行う独特の方式。8群8枚。最短撮影距離0.4 m. アタッチメントは専用D. タイプR1128 mm F3.5(1955年発売) - アンジェニュー製。初期型はプリセット絞りであり、鏡胴廻りにある一般的な方式。6群6枚。最短撮影距離0.5 m. アタッチメントはφ58 mmねじ込み。 タイプR1128 mm F3.5(1958年発売) - アンジェニュー製。自動絞り化された。絞り操作はレンズ上面にある小ダイヤルで行う独特の方式。6群6枚。アタッチメントは専用D. クルタゴン (Curtagon) 35 mm F2.8(1958年発売) - シュナイダー・クロイツナッハ製。5群6枚。最短撮影距離0.35 m.アタッチメントは専用B. アルパゴン (Alpagon) 35 mm F3.5 - シャハト (Schacht) 製。中身はエクサクタマウント用等のトラベゴンと同じ。3群6枚。最短撮影距離0.7 m. アタッチメントは専用B. アロス (Alos) 35 mm F3.5 - 0.5 mでピントは固定されている。アルパ11aポストアルパに装着されていたが固定装着でなくアルパマウント。 アルフィナー (Alfinar) 38 mm F3.5 - オールドデルフト製。テッサー型3群4枚。最短撮影距離0.6 m. アタッチメントは専用A. 手動絞り。 PAクルタゴン (PA Curtagon) 35 mm F4(1967年発売) - シュナイダー・クロイツナッハ製。最大7 mmシフト可能。最短撮影距離0.35 m. アタッチメントはφ49 mmねじ込み。 マクロキラー (Makro-Kilar) 4 cm F2.8 - キルフィット製。F3.5から明るくモデルチェンジされた。3群4枚。マクロキラーEはシングルヘリコイドで最短撮影距離0.2 m, 1/2倍。マクロキラーDはダブルヘリコイドで最短撮影距離0.17 m, 等倍。最終期にはメーカーがズーマー (Zoomar) に名称変更、ブランドもマクロズーマター (Makro Zoomatar) になっている。 マクロキラー (Makro-Kilar) 4 cm F3.5(1950年発売) - キルフィット製。マクロキラーEはシングルヘリコイドで最短撮影距離0.2 m, 1/2倍。マクロキラーDはダブルヘリコイドで最短撮影距離0.17 m, 等倍。 スイター (Switar) 50 mm F1.8(1951年発売) - ケルン・アーラウ (Kern Arau) 製。手動絞り、絞り羽根は15枚。5群7枚のアポクロマート。最短撮影距離0.535 m, アタッチメントは専用A. オートスイター (Auto-Switar) 50 mm F1.8(1955年発売) - ケルン・アーラウ製。スイター50 mm F1.8が外部連動自動絞り化され、絞り羽根は9枚になった。5群7枚のアポクロマート。最短撮影距離0.535 m. アタッチメントは専用A. マクロスイター (Macro-Switar) 50 mm F1.8(1958年発売) - ケルン・アーラウ製。近接撮影に対応したほか、自動絞り解除装置がついてセルフタイマー撮影に対応した。5群7枚のアポクロマート。最短撮影距離0.285 m. アタッチメントは専用B. 独特の被写界深度表示機構を持つ。非常に優秀なレンズの一つとしてアルパの名声を高めたが、M42マウントで81本生産されたマクロスイターC50 mm F1.9を除けばこのマウントでしか製造されなかった。ゆえにこのレンズを使いたい者はアルパカメラを使用するか、キヤノンFDマウント機などを改造することになる。 マクロスイター50 mm F1.9(1968年発売) - ケルン・アーラウ製。F値が0.1暗いレンズが新設計で発売された。5群8枚のアポクロマート。最短撮影距離0.285 m. アタッチメントは専用B. 自動絞り解除装置を持たない個体が少数あり、これは本来サージカル81用である。 アルパ・クセノン (Alpa-Xenon) 50 mm F1.9 - シュナイダー・クロイツナッハ製。初期製品は手動絞りだったが後に外部連動自動絞りとなり、その後ブラック仕上げになっている。 アルフィノン (Alfinon) 50 mm F2.8 - オールドデルフト製。当初は沈胴式手動絞りだったが後に固定鏡胴の回転ヘリコイドプリセット絞り、さらには固定鏡胴の直進ヘリコイドプリセット絞りに仕様変更されている。テッサー型3群4枚。最短撮影距離0.9 m. アタッチメントは専用A. アロラー (Alorar) 50 mm F3.5(1953年発売) - オールドデルフトを引き継いだスペクトロス製。沈胴仕様。3群4枚。最短撮影距離0.9 m. アタッチメントは専用A. アルセター (Alsetar) 75 mm F3.5 - アンジェニュー製。本来EXTENSAL仕様であったがアダプターを介してEXTENSANに使用された。3群3枚。 アルパ・クセナー (Alpa-Xenar) 75 mm F3.8 - シュナイダー・クロイツナッハ製。EXTENSAN仕様。 アルパ・クセノン (Alpa-Xenon) 80 mm F2 - シュナイダー・クロイツナッハ製。EXTENSAN仕様ではない。 アルフィター (Alfitar) 90 mm F2.5 - アンジェニュー製。エクサクタマウントではタイプY12. ライカマウントのタイプY1とスペックは同等だが構成は違う。絞り操作はレンズ上面にある小ダイヤルで行う独特の方式。 アルポーター (Alporter) 90 mm F2.5 - アンジェニュー製。本来EXTENSAL仕様であったがアダプターを介してEXTENSANに使用された。4群4枚。アタッチメントはφ43 mmねじ込み。手動絞り。 マクロキラー (Makro-Kilar) 90 mm F2.8(1957年発売) - キルフィット製。3群4枚。ダブルヘリコイドを備え1.7倍まで接写できる。 マクロキラー90 mm F2.8(1961年発売) - キルフィット製。3群4枚。トリプルヘリコイドを備え2倍まで接写できる。またヘッド部分とヘリコイドを接続しているマウントがφ39 mmねじ込みとなりレンズヘッドをライカのヴィゾフレックスに使用できるようになっている。 キラー (Kilar) 90 mm F2.8(1957年発売) - キルフィット製。最短撮影距離1.5 m. アタッチメントは専用A. プリセット絞り。 アルテラー (Altelar) 90 mm F2.8(1957年発売) - シャハト製。EXTENSAN仕様。3群4枚。最短撮影距離0.6 m. アタッチメントは専用B. アルパ・テレクセナー (Alpa-Tele-Xenar) 90 mm F3.5 - シュナイダー・クロイツナッハ製。EXTENSAN仕様。 アポクロマートアルパ (Apochromat Alpa) 100 mm F2(1956年発売) - キノプティック (Kinoptik) 製。プリセット絞り。EXTENSAN仕様。4群6枚。最短撮影距離0.775 m. アタッチメントは専用D. アポクロマートアルパ100 mm F2(1960年発売) - キノプティック製。自動絞りになった。EXTENSAN仕様ではない。4群6枚。最短撮影距離0.85 m. アタッチメントは専用D. テレクセナー (Tele-Xenar) 135 mm F3.5 - シュナイダー・クロイツナッハ製。 アロガー (Alogar) 135 mm F3.5 - アンジェニュー製。本来EXTENSAL仕様であったがアダプターを介してEXTENSANに使用された。4群4枚。アタッチメントはφ43 mmねじ込み。 アルグラー (Algular) 135 mm F3.2 - オールドデルフト製。EXTENSAN仕様。当初は普通絞り、後にプリセット絞りとなった。3群5枚。最短撮影距離1.23 m. アタッチメントは専用B. ノボフレックスクセナー (Novoflex Xenar) 135 mm F4.5 - シュナイダー・クロイツナッハ製クセナーをノボフレックスがアルパ用に仕立てたもの。レンズ上部のレバーを握ると無限遠側に、離すと近接側にフォーカシングされる。遠近両側に調整できるストッパーがあり、特定の2点を撮影する時には前もって調整しておくと迅速に撮影できる。3群4枚。最短撮影距離2 m. アタッチメントはφ49 mmねじ込み。 アポクロマートアルパ (Apochromat Alpa) 150 mm F2.8(1961年発売) - キノプティック製。自動絞り。EXTENSAN仕様ではない。4群6枚。最短撮影距離1.5 m. アタッチメントは専用D. アレファー (Alefar) 180 mm F4.5 - オールドデルフト製。EXTENSAN仕様。当初は普通絞り、後にプリセット絞りとなった。3群4枚。最短撮影距離2.05 m. アタッチメントは専用B. アリター (Alitar) 180 mm F4.5(1958年発売) - アンジェニュー製。自動絞り、絞り操作はレンズ上面にある小ダイヤルで行う独特の方式。4群5枚。最短撮影距離2.5 m. アタッチメントは専用B. テレキラー (Tele-Kilar) 300 mm F5.6(1957年発売) - キルフィット製。2群4枚。 パンテレキラー (Pan-Tele-Kilar) 300 mm F4(1958年発売) - キルフィット製。2群4枚。最短撮影距離1.8 m. テレクセナー (Tele-Xenar) 360 mm F5.5 - シュナイダー・クロイツナッハ製。 スポーツフェルンキラー (Sport-Fern-Kilar) 400 mm F4(1960年発売) - キルフィット製。 スポーツフェルンキラー (Sport-Fern-Kilar) 600 mm F5.6(1961年発売) - キルフィット製。最短撮影距離10 m. バリオゴン (Variogon) 45-100 mm F2.8(1967年発売) - シュナイダー・クロイツナッハ製。レリーズのついた専用ピストルグリップで自動絞りとなる。11群14枚構成。 テレバリオゴン (Tele-Variogon) 80-240 mm F4(1968年発売) - シュナイダー・クロイツナッハ製。レリーズのついた専用ピストルグリップで自動絞りとなる。9群14枚構成。アタッチメントはφ82 mmねじ込み。 テレズーム (Tele-Zoom) 85-250 mm F4(1963年発売) - エンナ (Enna) 製。12枚構成。アタッチメントはφ74 mmねじ込み。
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