アメリカ映画版のサマラ・モーガン
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「山村貞子」の記事における「アメリカ映画版のサマラ・モーガン」の解説
アメリカでリメイクされた2002年の映画『ザ・リング』、その続編である2005年の映画『ザ・リング2』および2017年の映画『ザ・リング/リバース』に登場する、山村貞子に当たる女性がサマラ・モーガン(英: Samara Morgan)である。 1998年の日本の映画版の設定を下敷にしており、同様に終盤では前髪を振り乱しテレビから這い出てくる怪物として描かれるが、貞子と違い物語中盤で生前の素顔が明かされており、その際には長い黒髪を持つ、11歳の少女として登場した。もちろん半陰陽者(睾丸性女性化症候群)の設定はない。ビデオを見てなくてもサマラの姿を見た者(ベッカなど)はテレビを極端に恐れる描写を見せる。リングウィルスは存在しない設定。 生い立ち サマラの実母エヴリンは妊娠8ヶ月の時に街をさ迷っているところを教会に保護され、16歳でサマラを出産。シスターはサマラについて「手がかからなかったが、お風呂の時だけ火が付いたように泣いた。」と言っている。エヴリンは幻覚を見るようになり、サマラを水に沈めて殺そうとした為、精神科病棟に移されて彼女と引き離された。 その後、サマラはモエスコ島のモーガン牧場のリチャード・モーガン、アンナ・モーガン夫妻に養子として引き取られた。アンナは20回以上の流産を繰り返したため、孤児だった彼女を養女にした。サマラの本来の姓は不明である。動物を操る能力を持ち、過去の鯨の大量死や馬、鹿を怯えさせ攻撃的にする。モーガン家の納屋に幽閉され、梯子で登る上段に楓の木の絵を残した。貞子同様、念写の能力を持ち、また念じるだけで人が殺せる。不眠症を抱えており、かつては治療と称して実験をされていた。 両親の愛に飢えていて母親を恋しがり、自分にも制御できない力のせいで父親に迷惑をかけている辛さを訴える様子を実験記録の映像として残している。この映像はサマラの死後、リチャードが保管していた。リチャードはレイチェル訪問後、実験記録の映像のビデオの入ったテレビを抱え風呂場で感電死した。 サマラを井戸に落として殺したのは、原作の長尾や映画の伊熊に当たる人物とは異なり、養母のアンナとなる。アンナはエオラ精神病院に入院後、崖から海に飛び込んで自殺している。実の母親であるエヴリンは2作目に登場し、精神病院で入院している。実の父親の存在は不明。 呪いのビデオ 呪いのビデオは謎解きのヒントが増え、リチャード、アンナも登場。映像の蝿が実体化するなどの現象を引き起こす。犠牲者の顔はミイラのように変貌する。見た人間の写真や映像は顔が歪んで写る。ビデオを見た直後には楓の木が近くにある井戸のあるコテージ「シェルター山荘」以外でも「7日間。」という一言の電話がかかってくる。 サマラの能力 サマラは怨念となった後もポルターガイスト現象のような念動力を用いており、劇中ではテレビを物理的に動かして主人公レイチェル・ケラーを井戸へと突き落とした。サマラに憑りつかれた人間は鼻血を出したりサマラの悪夢を見るようになる。また、写真の顔をペンで塗りつぶしたりエイダンのようにサマラ絡みの絵を描いたりする。悪夢の際、レイチェルの腕に痣を残す。 2作目では、彼女の邪悪な一面が分離した「イーブルサマラ」が登場。レイチェルやエイダンをテレビの中に引きずり込む。エイダン・ケラーに憑依し彼を操った。その際、他の人間を操作したりなどして呪殺する。
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