アメリカン・ミュージック・アワードとは? わかりやすく解説

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アメリカン・ミュージック・アワード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 10:23 UTC 版)

アメリカン・ミュージック・アワード
American Music Awards
会場 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス
マイクロソフトシアター
アメリカ合衆国
初回 1974年
公式サイト American Music Awards
テレビ/ラジオ放送
放送局 ABC

アメリカン・ミュージック・アワード(アメリカ音楽賞、American Music Awards)は、アメリカの音楽賞の1つ。アメリカ3大音楽賞の1つで、ファンの投票によって受賞者が決められるという特徴がある[1]

概説

この賞は、1971年1972年と連続してABCが放映してきたグラミー賞が、1973年テネシー州ナッシュビルに会場を移すと共に、CBSの放送に切り替わったのを受け、ディック・クラークがグラミー賞に対抗して創設した。第1回はロジャー・ミラー、ヘレン・レディスモーキー・ロビンソンの3名が司会として授賞式を取り仕切った。

グラミー賞では、エンターテインメント産業の業界人に投票によって受賞者が選ばれるが、アメリカン・ミュージック・アワードでは、ファンの投票で受賞者が選ばれる。名目上では、グラミー賞が音楽の水準を、アメリカン・ミュージック・アワードとビルボード・ミュージック・アワードが音楽の人気を重視するという形で差別化を図ることで、それぞれが権威と視聴率獲得を目指し競争してきている。これら三大主要音楽賞のどれに出演するかに関して、アーティストたちが圧力を受けているという話は、タブロイド紙ゴシップ記事や論争が好んで掲載する内容である。

1996年に「最優秀アーティスト賞」という新たな賞が設けられ、ガース・ブルックスに贈られた。しかし、ブルックスは、この1年間自分は何もしていないので賞は受け取れないという趣旨の短いスピーチをし、演壇に贈呈された賞を放置して去った。翌年からこの賞は廃止されたが、2001年から復活している。

賞が創設されて以来、授賞式は複数の司会によって行われてきた。例えば、今まで最も多く司会を務めてきたグレン・キャンベルカントリーミュージック協会賞を取り仕切り、他のアーティストが自分のジャンルの部門を司会するという形式が採られてきた。しかし近年、単独での司会進行形式が採用されている。

1973年の第1回から2003年まで、授賞式は1月の半ばから終わりにかけて開かれてきたが、それ以降は、現在のところ大きな授賞式(ゴールデン・グローブ賞アカデミー賞など)と競合しない11月の初めにノキア・シアターで開催されている。

これまで最も多くの受賞を果たしてきたグループは22回を数えるアラバマであり、単独歌手としては23回のホイットニー・ヒューストンが最高である。また1年で最も多く部門賞を獲得したのは、1983年のマイケル・ジャクソン「スリラー」と、1993年のホイットニー・ヒューストン『ボディガード・サウンドトラック』で、8部門を獲得した(ただし、両者とも「功労賞 (Award of Merit)」の受賞が含まれている)。

日本との関わりについて、1991年、3月14日から11日間、横浜アリーナにて、「American Music Awards Concert Series」が開催された。ホイットニー・ヒューストンケニー・ロジャースボビー・ブラウンシンディー・ローパーグロリア・エステファンなどが来日、日本からは、THE ALFEEが出演した[2]。尚、ライブ当日の模様は、Wowowで放映された。

歴史

回  最優秀アーティスト[3] 最優秀ポップ/ロック
男性アーティスト[4]
最優秀ポップ/ロック
女性アーティスト[5]
会場
1 1974年 - ジム・クロウチ ヘレン・レディ アール・キャロル・シアター
2 1975年 ジョン・デンバー オリビア・ニュートン=ジョン サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアム
3 1976年
4 1977年 エルトン・ジョン
5 1978年 バリー・マニロウ リンダ・ロンシュタット
6 1979年
7 1980年 ドナ・サマー ABCスタジオ
8 1981年 ケニー・ロジャース バーブラ・ストライサンド
9 1982年 パット・ベネター シュライン・オーディトリアム
10 1983年 ジョン・メレンキャンプ オリビア・ニュートン=ジョン
リック・スプリングフィールド
11 1984年 マイケル・ジャクソン パット・ベネター
12 1985年 ライオネル・リッチー シンディ・ローパー
13 1986年 ブルース・スプリングスティーン ティナ・ターナー
14 1987年 ライオネル・リッチー ホイットニー・ヒューストン
15 1988年 ポール・サイモン
16 1989年 ジョージ・マイケル
17 1990年 ボビー・ブラウン ポーラ・アブドゥル
18 1991年 フィル・コリンズ ジャネット・ジャクソン
19 1992年 マイケル・ボルトン ポーラ・アブドゥル
20 1993年 マライア・キャリー
21 1994年 エリック・クラプトン ホイットニー・ヒューストン
22 1995年 マイケル・ボルトン マライア・キャリー
23 1996年 ガース・ブルックス (※受賞拒否) マイケル・ジャクソン
24 1997年 - エリック・クラプトン アラニス・モリセット
25 1998年 ベイビーフェイス セリーヌ・ディオン
26 1999年 エリック・クラプトン
27 2000年 ウィル・スミス シャナイア・トゥエイン
28 2001年 'N Sync キッド・ロック フェイス・ヒル
29 2002年 U2 レニー・クラヴィッツ ジャネット・ジャクソン
30 2003年 - エミネム シェリル・クロウ
31 マドンナ キッド・ロック ジェニファー・ロペス
32 2004年 ケニー・チェズニー アッシャー シェリル・クロウ
33 2005年 ケリー・クラークソン ウィル・スミス グウェン・ステファニー
34 2006年 ラスカル・フラッツ ショーン・ポール ケリー・クラークソン
35 2007年 キャリー・アンダーウッド ジャスティン・ティンバーレイク ファーギー マイクロソフトシアター
(2015年までの名称はノキア・シアター)
36 2008年 クリス・ブラウン クリス・ブラウン リアーナ
37 2009年 テイラー・スウィフト マイケル・ジャクソン テイラー・スウィフト
38 2010年 ジャスティン・ビーバー ジャスティン・ビーバー レディー・ガガ
39 2011年 テイラー・スウィフト ブルーノ・マーズ アデル
40 2012年 ジャスティン・ビーバー ジャスティン・ビーバー ケイティ・ペリー
41 2013年 テイラー・スウィフト ジャスティン・ティンバーレイク テイラー・スウィフト
42 2014年 ワン・ダイレクション サム・スミス ケイティ・ペリー
43 2015年 エド・シーラン アリアナ・グランデ
44 2016年 アリアナ・グランデ ジャスティン・ビーバー セレーナ・ゴメス
45 2017年 ブルーノ・マーズ ブルーノ・マーズ レディー・ガガ
46 2018年 テイラー・スウィフト ポスト・マローン テイラー・スウィフト
47 2019年 カリード
48 2020年 ジャスティン・ビーバー
49 2021年 BTS エド・シーラン
50 2022年 テイラー・スウィフト ハリー・スタイルズ

脚注

  1. ^ 独占生中継!第53回グラミー授賞式 53rd Annual GRAMMY Awards® | WOWOWオンライン”. www.wowow.co.jp. 2020年12月3日閲覧。
  2. ^ ワニブックス THE ALFEE 35th Anniversary Cyclopedia Box 155-157頁
  3. ^ Winners Datebase American Music Awards
  4. ^ Winners Datebase American Music Awards
  5. ^ Winners Datebase American Music Awards

関連項目

外部リンク


アメリカン・ミュージック・アワード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 07:00 UTC 版)

トリーナ」の記事における「アメリカン・ミュージック・アワード」の解説

アメリカン・ミュージック・アワードは、音楽作品における特筆すべき活躍に対して与えられるのである。 年対象結果2001 Trina Favorite Female Hip-Hop Artist ノミネート 2002 Trina Favorite Female Hip-Hop Artist ノミネート 2003 Trina Favorite Female Hip-Hop Artist ノミネート 2006 Trina Favorite Female Hip-Hop Artist ノミネート 2008 Trina Favorite Female Hip-Hop Artist ノミネート 2009 Trina Favorite Female Hip-Hop Artist ノミネート

※この「アメリカン・ミュージック・アワード」の解説は、「トリーナ」の解説の一部です。
「アメリカン・ミュージック・アワード」を含む「トリーナ」の記事については、「トリーナ」の概要を参照ください。

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