アポロ14号
名称:アポロ14号(Apollo 14)
小分類:アポロ計画
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1971年1月31日
帰還年月日:1971年2月9日
打ち上げロケット:サターンV
宇宙飛行士:アラン・B・シェパード/スチュアート・A・ローザ/エドガー・D・ミッチェル
飛行時間:216時間1分57秒
国際標識番号:1971008A
アポロ14号の着陸船アンタレス号は、月の「嵐の海」フラ・マウロ高原に着陸しました。船長のアラン・シェパードはマーキュリー3号に乗ってアメリカ人として初の有人宇宙飛行に成功した人で、念願かなっての月着陸でした。
月面にとどまっていた時間は33時間31分です。シェパード船長とエドガー・ミッチェルは2度の船外活動で合計3kmを歩き、たくさんの岩石を採集しました。ALSEP(無人観測ステーション)を設置して、クレーターの麓で火薬を爆発させて人工地震をおこす実験を行ないました。アポロ12号のときからはじまった、サターンVロケットの第3段を月面に衝突させて人工地震をおこす実験もしています。
アポロ14号が設置した地震計のおかげで、翌年その近くに直径3mほどの隕石が落下したとき、サターンV第3段衝突実験の100倍を越える振動を計測することができました。
1.宇宙船はどんな形をして、どのような性能を持っているの?
アポロ宇宙船は司令船と機械船から構成されています。司令船は円錐形をした居住カプセルで、全長3.23m、底辺の直径3.91m、重量5.56tです。円筒形の機械船は司令船に酸素や電力を供給したり、推進ロケットの役割をする部分です。全長7.37m、直径3.91m、重量23.2tです。また、月着陸船は全長7m、重量15.1tです。
2.ロケットはどんな形をして、どのような性能を持っているの?
サターンVは3段式ロケットで、宇宙船をふくめた全長が111m、重量2941tです。第1段に推力694tのエンジンが5基、第2段に推力93tのエンジンが5基、第3段に推力93tのエンジンが1基ついています。
3.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
サターンVの第1段と第2段の推力で、第3段とアポロ宇宙船を地球軌道に乗せ、第3段の推力で月に向かいます。第3段を離れた宇宙船が第3段に収めてある月着陸船とドッキングして、第3段と着陸船を切り離します。月の周回軌道に乗ってから月着陸船で月面に降り立ちます。地球に帰るとき、着陸船は再び宇宙船とドッキングして、飛行士が宇宙船に乗り移ったあとで切り離されます。大気圏再突入は司令船だけで行われます。
5.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
43kgの岩石を採集し、観測機器などを設置して、人工地震の実験も行ないました。
※参考文献:アラン・シェパード,ディーク・スレイトン著/ムーンショット(集英社)、竹内均・監修/Newton Collction II 宇宙開発(教育社)、中冨信夫・著/NASAリポート 宇宙探査(立風書房)
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