ゆきのはな【ユキノハナ】(食用作物)
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登録番号 | 第14886号 |
登録年月日 | 2007年 3月 2日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | ゆきのはな よみ:ユキノハナ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 青森県 | |
品種登録者の住所 | 青森県青森市長島一丁目1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 坂井真、須藤充、舘山元春、神田伸一郎、坂本聖子、春原嘉弘、前田一春、八島敏行、川村陽一、横山裕正 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「ふ系180号」(後の「おしまこ180」)に「かけはし」を交配して育成されたものであり、育成地(青森県十和田市)における成熟期は早生、稈の長さがやや短、胚乳のアミロース含量が3型の半糯品種である。稈の長さはやや短、太さは中、止葉葉身の姿勢(初期観察)は立、葉身表面の毛茸は中、葉の緑色の程度はやや淡緑、葉耳のアントシアニン色は無である。穂の主軸の長さはやや短、穂数はやや少、穂の抽出度は穂軸もよく抽出、主軸の湾曲程度は垂れる、穂型は紡錘状、穎色は黄白、外穎先端の色(ふ先色)は白、護穎の長さは中、色は黄白、柱頭の色は白、穎のフェノール反応は無である。芒は有、色(初期観察)は黄白、最長芒の長さは短、分布は上半分のみである。玄米の長さ及び幅は中、形は半円、色は淡褐、香りは無又は極弱である。胚乳の型は半糯、出穂期(50%出穂)及び成熟期は早生である。障害型耐冷性は強、穂発芽性はやや難、耐倒伏性は中、脱粒性は難である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a,i、穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性は極強、白葉枯病ほ場抵抗性は弱である。胚乳のアミロース含量は3型、蛋白質含量は中である。「かけはし」と比較して、胚乳のアミロース含量が3型であること、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a,iであること等で、「おしまこ180」と比較して、出穂期(50%出穂)が晩いこと、障害型耐冷性が強いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a,iであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成7年に青森県農業試験場藤坂支場(現青森県農林総合研究センター藤坂稲作研究部、十和田市)において、「ふ系180号」(後の「おしまこ180」)に「かけはし」を交配し、9年に雑種第4代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
スノードロップ
(ゆきのはな から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 14:34 UTC 版)
スノードロップ | ||||||||||||||||||
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Galanthus nivalis
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Galanthus L. | ||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||
Galanthus nivalis (common snowdrop) | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
マツユキソウ(待雪草) | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Galanthus |
スノードロップ (snowdrop) は、ヒガンバナ科ガランサス属(Galanthus、スノードロップ属、マツユキソウ属)の総称。学名の英語読みからガランサスとも呼ばれる。
マツユキソウ(待雪草)ということもあるが、マツユキソウはガランサス属の1種 Galanthus nivalis (common snowdrop) の和名でもある。
北米では希に、キンポウゲ科アネモネ属のAnemone quinquefolia をsnowdropと呼ぶことがある。また、エゴノキ科ハレーシア属 Halesia をsnowdrop treeと総称することがある。
スノーフレークは名前が似ているが別属である。
語源
学名である「Galanthus」は、ギリシャ語のγάλα(gála、ミルク)とάνθος(ánthos、花)に由来する。「スノードロップ」の呼称は16世紀から17世紀にかけて人気のあった涙滴型の真珠のイヤリングであるドイツのSchneetropfen(Snow-drop)に由来する。
特徴

球根で育つ。種子から育てることもできるが、花が咲く大きさの球根に育つまで数年かかる。
冬の終わりから春先にかけ花を咲かせ、春を告げる花として知られる。
花は白で、3枚ずつの長い外花被と短い内花被を持つ六弁花。いくつかの種では内花被に緑色の斑点がある。
夜になると花を閉じ、昼間吸収した温かい空気を保管する[1]。
栽培
耐寒性は強いが、土壌を選ぶ[1]。種からスノードロップを育てると、花をつけるまでに4年程度が必要になるため、球根から植えるのが一般的。なお、スノードロップの球根にはアルカノイド系の毒性があるため植え付けまでの保管や植え付け時の取り扱いに注意する[2]。
植え付け時期は9月下旬~11月で、発芽が確認できるのは12月下旬頃[2]。植え付けから発芽までは、半日陰の涼しい場所に置き、発芽後から花が終わるまでは日当たりの良い場所で管理する。花後の休眠期は半日陰から日陰の風通しの良い涼しい場所に移す[3]。
分類
約20種が属する。よく知られた種は
- Galanthus nivalis (common snowdrop、スノードロップ)
- Galanthus woronowii(green snowdrop、マツユキソウ[4])
- Galanthus elwesii(giant snowdrop, greater snowdrop、オオユキノハナ)
文化
1月1日や1月2日などの誕生花とされる[5][6]。花言葉は「慰め[7][8][9]、希望[10][9]、恋の最初のまなざし[6]」などとする文献がある。
スノードロップはヨーロッパ各地で見られるため幸運なものから神秘的、あるいは不吉なものなど様々な言い伝えがある。
キリスト教では、2月2日の聖燭節(聖母マリアの清めの祝日)との関係が深い[11]。修道院の庭でよく育てられていたため、修道院の跡地などに自生していることが多い[1]。聖燭節の日にスノードロップを籠やボウルに集めて家に持ち帰ると家が清められるという言い伝えが、イギリスのヘレフォードシャー・ビーコン近隣で伝わっている[1]。イギリスも自生地とされるが、修道僧がイタリアから持ち帰ったものが定着したとも考えられている[1]。
スコットランドでは年が明ける前に見つけると翌年には幸運が訪れると言われている[9]。ただし、結婚を望む女性が2月14日以前に摘むと不幸が訪れるとされている[9]。
キリスト教の伝説によると、エデンを追われたイヴが地上で初めて迎えた冬の日、野原の草花が無くなった一面の雪原に嘆いていた所に現れた天使が、イヴを慰めるために降っていた雪をスノードロップに変えたという。このことから、「希望」と「慰め」の意味を持つとされており、花言葉の由来となっている[9][1][12]。
異なる伝説としてイギリスの一部の農村部では『恋人が死んでいるのを見つけたケルマは、スノードロップを摘んで彼の傷の上に置きました。それは彼を目覚めさせることはありませんでしたが、彼の肉体は雪の雫(スノードロップ)に変わりました。このことから、花は死の象徴でもあります。』[注 1]とあり、死を連想させることがある[12]。この伝説が伝わっている地方では初冬にスノードロップの花束を家に持ち込むと不幸が起こると言われており、また、異性への贈り物として選ぶことは『あなた(花を受け取った人)の死を願う[注 2]』という気持ちが込められているとして配慮に欠けるとされている[注 3]。この逸話はイギリスの特定地域限定の逸話であることに留意。
ドイツには、雪が自らに色が無いため色を分けてくれるように花に頼んだが拒まれ、唯一それに応じたのがスノードロップだった、という言い伝えがある。
ロシアの詩人マルシャークの『森は生きている』は、少女が大晦日に継母からこの花を探して摘んで来るように、という無理難題を言い付けられたのが話の始まりである。
脚注
注釈
- ^ 編集者による訳。原文 "Kerma, finding her lover dead, plucked a snowdrop and placed it on his wounds. It did not rouse him, but at the touch his flesh changed to snowdrops, hence the flower is also an emblem of death."[12]
- ^ 花言葉ではない。
- ^ 編集者による訳から。原文 "Even now in rural England the flower is in ill repute, and it is unlucky to carry the first spray of the season into the house, while it is downright indelicate for a person to give it to one of another sex, since it implies a wish to see the recipient dead."[12]
出典
- ^ a b c d e f アリス・M・コーツ『花の西洋史事典』八坂書房、2008年。ISBN 978-4896949056。
- ^ a b “スノードロップとは?育て方・栽培方法|植物図鑑”. LOVEGREEN. 2025年2月17日閲覧。
- ^ “スノードロップの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します”. GARDEN STORY (2018年10月2日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ レミニール錠インタビューフォーム 2020年9月(第10版)
- ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、4頁。
- ^ a b 徳島康之(監修)『新装版 誕生花と幸せの花言葉366日』主婦の友社、2016年8月10日、16頁。 ISBN 978-4-07-417823-0。
- ^ Louis Aimé Martin (1820). Le langage des fleurs. pp. 249-250
- ^ The Language of Flowers. Carey, Lea & Blanchard. (1835). p. 177
- ^ a b c d e 国吉純(監修)『想いを贈る 花言葉 小さな花物語』ナツメ社、2010年12月15日、208頁。 ISBN 978-4-8163-5002-3。
- ^ Henrietta Dumont (1852). The Language of Flowers: The Floral Offering: a Token of Affection and Esteem; Comprising the Language and Poetry of Flowers .... H. C. Peck & T. Bliss. pp. 15-19
- ^ “スノードロップ”. 新日本カレンダー株式会社. 2025年1月1日閲覧。
- ^ a b c d “The Snow Drop Legend”. Reading Eagle - Jan 8, 1925. Reading Eagle (1925年1月8日). 2025年2月17日閲覧。
Charles M. Skinner (2013). “SNOWDROP”. Myths and Legends of Flowers, Trees, Fruits and Plants. Foster Press. ISBN 9781447497790
関連項目
外部リンク
- スノードロップとは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)
- ゆきのはなのページへのリンク