近江八幡の火祭りとは? わかりやすく解説

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近江八幡の火祭り

名称: 近江八幡の火祭り
ふりがな おうみはちまんのひまつり
種別1: 風俗習慣
保護団体名:
選択年月日 1992.04.25(平成4.04.25)
都道府県(列記): 滋賀県
市区町村(列記): 近江八幡市
代表都道府県 滋賀県
備考 所在地同一都道府県内のもの(このデータ種別1から移行しています)
解説文: 近江八幡市には、三月行われる左義長祭りと四月松明祭二つ大規模な火祭りあわせて伝承されている。
 左義長祭りは、一般にドンドとかドンドン焼きなどとも呼ばれる小正月火祭りである。近江八幡左義長祭りは、様々な飾りものを施した左義長」を青年たちが担ぎ廻って最後に神社馬場並べて燃やす行事である。これは日牟礼八幡宮氏子のうち旧城下(旧八幡町の六六町)の人々によって継承されている。宝永二年(一七〇五)以来記録がある古い行事で、正月十五日に行われてきたが、明治八年以降三月行われるようになった。「左義長」は、タイマツ呼ばれる本体ダシ呼ばれる飾り部分とで構成されるタイマツは高さ三メートルほどあって、竹を三脚組み十二段祝着という束の飾り覆い、その上方にで「頭【かしら】」を作る。さらにその上にメートル笹竹赤紙火打、扇、吉書【きつしよ】などを飾り付けたジュウニンガツ(十二月)が飾られる。「左義長」の前面を飾るダシは、十二支にちなん立体的な作りもののことで、年ごと趣向凝らし、しかもその表面を豆や胡麻などの穀類昆布・干海老などの乾物類を貼り付けて質感を出すように工夫して作り、いわば「左義長」の顔として町内ごとにその出来ばえ競うのである。この豊富な装飾ダシ趣向、それに青年たちが担いで町内を巡る点など、「舁き山」の原初的形態思わせる点などに近江八幡の「左義長」の特色認められる
 一方四月松明祭りは、同じ日牟礼八幡宮氏子構成する農村部一三郷(大島船木)の人々によって行われる松明祭りは、一三郷のそれぞれの地区小祭りと日牟礼八幡宮宵祭り松明祭りとからなる。この地域松明は、傘松明とも呼ばれるように頂部に傘状の飾りをつけた特異な意匠を持つ大松明中心に大小三〇余り松明が、古風な装束身を固めた人々によってそれぞれの地区から八幡宮運び込まれ太鼓音の鳴り響くなか、いっせいに点火される
 近江八幡の火祭りは、我が国典型的な火祭りのひとつであり、それぞれに前述のような注目点がある上に、これらが複合的に伝承されている点が貴重であるので、記録作成等の措置講ずるのである



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