『帰ってきたウルトラマン』に登場するナックル星人
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「ナックル星人」の記事における「『帰ってきたウルトラマン』に登場するナックル星人」の解説
『帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン夕陽に死す」、第38話「ウルトラの星光る時」に登場。 地球侵略や、その障害となるウルトラマンジャックの抹殺とMATチームの壊滅を狙う宇宙人。目から光線(破壊光線)を発射できるほか、優れた体術を持つ。人間への変身能力も持っており、リーダー格は宇宙電波研究所の所長に、配下たちは電波研究所の所員にそれぞれ擬態した。研究所内には、侵入者を捕らえるための冷凍ガスや静止光線も備わっている。 シーゴラスやベムスターなど、自分たち以前に出現した怪獣たちを再生してジャックの能力を分析し、そのデータを元にブラックキングを鍛えあげる。MATが開発した液化火薬サターンZを強奪したうえ、ジャック=郷秀樹の心の拠り所になっている坂田アキを狙い、彼の心の動揺を図る。車でアキを拉致しようとして結果的に彼女とその兄・坂田健を殺害し、それによって冷静さを欠いたジャックをブラックキングが圧倒する中、リーダー格が巨大化してブラックキングを援護したうえ、ジャックが太陽エネルギーをあまり補給できない日没前だったことも重なり、ジャックに勝利して仮死状態に追い込んだ。 ジャックを捕獲してスペースジャイロでナックル星に曳航した後、電波研究所からの妨害電波でMAT基地の機能を麻痺させ、MATに全面降伏を要求してMATの宇宙ステーションV1を船団で破壊する。研究所に向かったMAT隊員のうち南と上野を冷凍ガスで、伊吹と岸田を静止光線でそれぞれ捕らえ、耳の付近に小型アンテナを刺し、洗脳することに成功する。 ジャックを処刑しようとしたとき、初代ウルトラマンとウルトラセブンの「ウルトラの星作戦」によってジャックを蘇生させられ、処刑用宇宙船も初代マンのスペシウム光線とセブンのエメリウム光線で破壊されたうえ、ナックル星から地球へ向かっていた宇宙艦隊もジャックのスペシウム光線で全滅させられる。MAT隊員を操り、丘や地球へ帰還した郷を殺害しようと目論むが、これも丘と郷の反撃で失敗する。リーダー格がブラックキングとのタッグでジャックとの再戦に臨み、電波研究所のアンテナをジャックに破壊されてMAT基地の機能が回復した結果、MATに参戦されて形勢は逆転する。ブラックキングを倒されたリーダー格はジャックのウルトラ投げで頭から地面に激突させられ、サターンZによる東京爆破を言い残して消滅するが、それも郷によって阻止された。 スーツアクター:遠矢孝信(ノンクレジット) 演(人間態):成瀬昌彦(宇宙電波研究所所長)、速水鴻(配下)、沢美鶴(配下) 声:沢りつお(ノンクレジット) デザインは高橋昭彦が担当した。デザイン画はモノクロのみ発見されている。毛を両手両足首に配する手法は、ケンタウルス星人やミステラー星人でも用いられている。 第38話では「暗殺宇宙星人ナックル」、劇中では「ナックル星人」と自称している。初期脚本の段階では名前が「マルチ星人」「ナック星人」などとされている。『ウルトラマンタロウ』第40話では、「戦略宇宙人ナックル」とテロップされている。 脚本段階では、グドンもスピンキックの能力分析用に再生させる予定であった。 内山まもるの漫画版『帰ってきたウルトラマン』ではデザインがテレビ版と若干異なり、シーゴラスに加えてキングマイマイも再生させる。ケーキとすり替えた爆弾で郷の殺害を目論み、その巻き添えで健とアキが死亡して次郎が負傷する。実戦ではジャックを羽交い絞めにしてブラックキングの角攻撃で倒そうとするが、それをジャックが避けたため、ブラックキングの角が突き刺さって絶命した。 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では、破壊光線は「ナックルアイビーム」と表記されている。
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