『中学生日記』シリーズ後期
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「中学生日記」の記事における「『中学生日記』シリーズ後期」の解説
番組開始から2002年度までは、群像劇形式で学校放送(小学校道徳)に似通った硬派な作風だった。番組の全盛期であった1970年代には最高視聴率は22%に達していたが、1996年度上期の視聴率は7.7%であり、更に晩期には番組の視聴対象であるティーンズ世代の嗜好の変化ならびにテレビ離れが進んだ影響などにより、平均視聴率は1%台に落ち込んでいた。2003年度には大幅な番組リニューアルを実施し、番組の作風に変化が生じた。以後番組終了までは、それまでの群像劇形式の硬派な作品に加えて、若手の脚本家を起用し、日記生を物語の中心に据え、恋愛話(ラブコメ)・部活動など私生活・学校生活上の身近な出来事や、思春期(反抗期・第二次性徴期)特有の悩み、機能不全家族などをテーマに、時に喜劇調に、時にシリアスな演出を取り入れた作品も制作されるようになった。以後、以下に示すような各種のテコ入れが番組終了まで繰り返されることになる。 舞台が中学校であった時代については、番組開始から長年にわたり、番組で取り上げられる学年は中学2 - 3年生であり、2006年度までは高校1年生も中学3年生役として出演するというスタイルであったが、2005年度に実施された番組リニューアルでは、中学1年生についても取り上げられるようになった。これに伴い、2年間の移行期間を経て2007年度からは日記生が現役の中学生に統一され、2008年度からは「中学生日記に出演しているのは全員現役の中学生。みんなの“今のキモチ”を描きます。」が番組のキャッチフレーズとして掲げられる様になった。 2003年度 - 2004年度にかけては、夏休み・冬休み期間中を利用し、視聴者である中学生から脚本を募集し、採用された中学生の在学する中学校の生徒が日記生として出演する作品を「みんなでつくろう中学生日記」として、名古屋以外の地域の実在する中学校を舞台とし、その中学校の生徒達が日記生として出演する作品を「さすらい編」と題して放送したほか、2008年度からはシリーズ史上初めて、同じく夏休み期間中を利用し、日記生としてドラマに出演する生徒役を名古屋近郊以外から募集する「全国オーディション」が開始され、以後2010年度を除いて毎年実施された。 生徒の制服についても、シリーズ開始から2008年度まで、男子は一貫して標準学生服(学ラン)で、女子は名古屋襟と言われる襟元が白色で広口のセーラー服であり、舞台が名古屋ということもあって男女の制服に付ける名札は東海3県の小中学校に特有の小判型縦書きというスタイルであったが、2009年度には女子の制服がリボン結びのセーラー服にリニューアルされ、それに伴い、名札が左側に校章を配した長方形の横書きのものに改められている。なお、2010年6月より男子も夏服に限ってスラックスが従来の標準服からブレザー様のグレーにリニューアルした。 2010年度にはより多くの10代に視聴してもらうための試みとして、同年4月から翌年3月の1年間にわたり、月替わりでゲストの著名人(主に先生役としてだが、例外もあり)を出演させる企画を実施した。
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