「柘榴の花」と「月の微笑」の物語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 「柘榴の花」と「月の微笑」の物語の意味・解説 

「柘榴の花」と「月の微笑」の物語(第526夜 - 第549夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「「柘榴の花」と「月の微笑」の物語(第526夜 - 第549夜)」の解説

バートン版「海から生まれたジュルナールとその子ペルシャ王バドル・バシム(第738夜‐第756夜)」 東洋文庫版「ホラサーンのシャフルマーン王の物語(第738夜‐第756夜)」 昔、ホラーサーンの海に面した王都「白い都」にシャハラマーンという王がいた。ある日奴隷商人得も言われぬ美し乙女献上したので、王は1万ディナール買い受け1年間その乙女のみと過ごしたが、乙女一言も話さなかった。ある日、王がいつものように乙女喜ばせ、話させようとしていると、ついに乙女言葉発し、王の子を身ごもったと話した。王は大い喜んだ乙女の名はグル・イ・アナール「柘榴の花」といい、海中の国の王女で、母は海の女王「いなご」陛下で、兄はサーリハ王子であったが、ある日、「柘榴の花」は「いなご」陛下とサーリハ王子ささいなことで喧嘩してしまい、海の宮殿出て陸上寝ていたところ、男に捕まって奴隷商人2000ディナール売られ、その奴隷商人から王が買ったであったが、奴隷とされた悔しさから一言もしゃべらなかったが、王の愛を確信し、身ごもったので言葉発したであった。 「柘榴の花」がコモール島の伽羅木香炉入れ口笛吹いて呪文唱えると、海の中からサーリハ王子と「いなご」女王と5人の「柘榴の花」の従兄弟現れ飛び上がり、窓から王宮部屋入って来た。「柘榴の花」たちは互い再会喜び、シャハラマーン王は客人歓待した。 ほどなく柘榴の花」は美しい男の子産み男の子は「月の微笑」と名づけられた。サーリハ王子は「月の微笑」を抱いて海の中に飛び込み水中でも息ができ、服も濡れない力を与えた。「月の微笑」はすばらし少年成長したが、14歳の時、父王シャハラマーンが亡くなり、王に即位した。 「月の微笑」が17歳になったある日、「月の微笑」が長椅子で横になっていると、眠っていると思ったサーリハ王子と「柘榴の花」は「月の微笑」に相応し結婚相手の話をし始め海の国サラマンドル王の娘宝玉姫が最も美しく相応しいが、父であるサラマンドル王が反対するだろうと話し合っていた。「月の微笑」は、最も美しいという宝玉姫を恋しく思い伯父のサーリハ王子仲介を頼むが、サーリハ王子迷いながらも引き受け、「月の微笑」を連れて「いなご」女王の宮殿まで行った。 サーリハ王子は「月の微笑」を宮殿残しサラマンドル王の所へ行き宝玉姫と「月の微笑」の結婚願い出るが、サラマンドル王は断り、サーリハ王子お供と、サラマンドル王の兵士の間で戦争始まってしまった。戦い驚いた宝玉姫は、お気に入り女奴天人花連れてある無人島逃げた一方、「いなご」女王の宮殿の「月の微笑」は、自分為に戦争始まったことに困り、「柘榴の花」のところに帰ろうとしたが、道に迷い宝玉姫が逃れた無人島着いた戦いはサーリハ王子大活躍で、サーリハ王子勝利となり、サラマンドル王は捕らえられてしまった。 宝玉姫に会った月の微笑」は愛を告白するが、宝玉姫は王の宮殿攻め込んで来たことの仕返しに、魔法で「月の微笑」を美し変え女奴天人花命じて水のない無人島捨てさせようとしたが、天人花は「月の微笑」をかわいそうに思い別の無人島捨てた無人島捨てられた「月の微笑」の鳥網打ち捕まり鳥網打ちからその土地の王に売られたが、王の妃が正体気付き魔法解いてくれた。王は「月の微笑」に帰国するための船を与えた。 しかし、「月の微笑」の乗った船は嵐のため沈没し、「月の微笑」だけがあるにたどり着いた。その島には多く騾馬驢馬がいて、悲しそうに「月の微笑」に島から出て行くように仕草示していた。「月の微笑」は町の入り口薬種商老人アブデルラハマーンから、騾馬驢馬たちはアルマナク女王魔法掛けられ若者であることを教えてもらった。そこにアルマナク女王現れ、「月の微笑」に魔法掛けない約束して宮殿に連れて行った。アルマナク女王巧み愛撫で「月の微笑」を悦ばせ2人40日間快楽尽くした40日目の夜「月の微笑」がふと目を覚ますと、アルマナク女王不思議なお菓子作っていたので、気付かれないよう眠った振りをし、翌朝早くアブデルラハマーン老人ところへ行くと、その菓子は人を騾馬驢馬変える魔法菓子絶対食べてはいけないと教えてもらい、同じ菓子もらって宮殿帰った宮殿ではアルマナク女王お菓子勧めて来たので、食べた振りをし、アブデルラハマーン老人からもらったお菓子をアルマナク女王食べさせ、アルマナク女王言った呪文オウム返しに言うと、アルマナク女王は牝驢馬になった。「月の微笑」はアルマナク女王の牝驢馬をアブデルラハマーン老人渡した。アブデルラハマーン老人魔神電光」を呼び出し、「月の微笑」を「白い都」まで送った。 「白い都」に戻った月の微笑」は、母「柘榴の花」との再会喜びアッラー感謝した。「月の微笑」はサラマンドル王を自由にし、宝玉姫との結婚願い出て許可得たサラマンドル王は、宝玉姫が隠れている無人島に人を遣り宝玉姫を連れ帰らせると、宝玉姫も「月の微笑」との結婚同意した2人結婚し幸せ暮らした

※この「「柘榴の花」と「月の微笑」の物語(第526夜 - 第549夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
「「柘榴の花」と「月の微笑」の物語(第526夜 - 第549夜)」を含む「千夜一夜物語のあらすじ」の記事については、「千夜一夜物語のあらすじ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「「柘榴の花」と「月の微笑」の物語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「「柘榴の花」と「月の微笑」の物語」の関連用語

「柘榴の花」と「月の微笑」の物語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



「柘榴の花」と「月の微笑」の物語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの千夜一夜物語のあらすじ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS