《玩具》の正しい読み方
「玩具」の正しい読み方
「玩具」は「がんぐ」「おもちゃ」と読む。「玩具」の意味解説
「がんぐ」も「おもちゃ」も「遊びに使う道具」という意味は同じである。一般的に、「おもちゃ」は子供向けに作られたもののことだ。また、手に持って遊べるものを「おもちゃ」と呼ぶ。「がんぐ」は「おもちゃ」よりも定義が広く、大人向けのものを指すケースもある。なぜ「玩具」と読むのか・理由
「がんぐ」という言葉が成立したのは明治時代ごろだと言われている。「もてあそぶ」という意味の「玩」と「もの・手に持つもの」という意味の「具」が合わさり、「玩具(がんぐ)」となった。いずれも、漢字の音読みである。この漢字に、もともとあった「おもちゃ」があてはめられ、訓読みで「玩具(おもちゃ)」と読むようになった。「玩具」の類語・用例・例文
「玩具」の類語には「遊具」「道具」がある。ただし、「遊具」は大きなサイズの遊び道具、設備についての言葉だ。「玩具」は「手に持って使える」ことが基準である。さらに、「道具」は遊ぶもの以外も指す。仕事や勉強に使用するものも「道具」であり、遊びに特化した「玩具」とは異なる。以下、「玩具」を使った例文である。「所詮は子供の玩具だと馬鹿にしてはならない。この水鉄砲は性能が良くて、庭の草花の水やりにも使えるのだ」
「知育玩具は子供の発育にとても役立つ。幼いころから手先を動かしていると、脳に刺激を与えられるのだ」
「あまり高い玩具を買い与えるのはやめておこう。まだ小さくて遊び方が分からないだろうし、どうせすぐに壊してしまうから」
「なぜか玩具売り場には大人たちが集まっていた。しかも興奮しているようだった。後で分かったのだが、どうやらその日は人気ゲームの発売日だったらしい」
「玩具」の英語用例・例文
「玩具」は英語で「toy」と書く。以下、「玩具」を使った英語の例文である。In the face of a robbery, he thought he had to protect his family. If the gun in his hand turns out to be a toy, they're going to start doing terrible things right away.(強盗を前にして、彼は家族を守らなければならないと考えた。もしも彼の手にある銃が玩具だと発覚すれば、すぐにでもやつらはひどいことをし始めるだろう)
The camera the girl had was a toy. But it performed much better than the old product. He wanted to encounter such a toy in his childhood.(少女が持っていたカメラは玩具だった。しかし、それは昔の製品よりもよほど性能が良かった。彼は自分の幼いころに、そのような玩具と出会いたかった)
All the relatives gave his son a Christmas present. Most of them were expensive toys. To be honest, his father wanted his son to like picture books more than toys.(親戚中が彼の息子にクリスマスプレゼントを贈ってくれた。そのほとんどが高価な玩具だった。本音を言えば、父親は息子に玩具よりも絵本を好きになってほしかった)
《玩具》の正しい読み方
「玩具」の正しい読み方
「玩具」の正しい読み方は、「おもちゃ」もしくは「がんぐ」。どちらも正しい読み方である。単独では「おもちゃ」と読まれることが多く、「郷土玩具」「知育玩具」のような複合語を構成する場合には「がんぐ」と読まれることが多い。「玩具」の意味解説
玩具は、遊ぶための道具を指す言葉。特に、子供が、手に持ったり弄ったりして遊ぶための道具を指す意味合いを含む。なぜ「玩具」と書いて「おもちゃ」と読むのか・理由
「玩具」と書いて「おもちゃ」と読むのは、いわゆる熟字訓である。一種の当て字である。日本語の「おもちゃ」の語源は「持ち遊び」であり、「御もちあそびもの」→「おもちあそび」→「おもちゃ」という風に変化して成立したとされる。いわゆる女房詞である。
漢字の「玩具」は、漢語の語彙である。現代中国語にも同じ言葉がある。
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