《猪突猛進》の正しい読み方
「猪突猛進」の正しい読み方
「猪突猛進」は「ちょとつもうしん」と読む。「猪」はイノシシを指す字であり「おちょこ(お猪口)」のチョである。「猪突猛進」の意味解説
「猪突猛進」は「ひとつの方向を目指して、まっすぐ突き進んでいくこと」という意味である。実際の動作だけでなく、その人の性格や考え方についても使われる言葉だ。また、「がむしゃらに目標を追い求める」ことも意味する。そもそも、「猪突」とは「猪が突進している」様子を表している。走り出した猪は曲がることなく、まっすぐ突進するのが特徴だ。その後に、「すさまじい勢いで進んでいく」という意味の「猛進」が加わり、「猪突猛進」という四文字熟語は生まれた。なぜ「猪突猛進」と読むのか・理由
「猪突猛進」はすべての漢字が音読みとなっている。これは、語源が中国の古書、「漢書」の食貨志にあるからだといわれている。漢字が日本に入ってきたとき、中国での読み方は「音読み」という形で残されてきた。「猪突猛進」が音読みなのも、中国で生まれた言葉だからである可能性が高い。「猪突猛進」の類語・用例・例文
「猪突猛進」の類語には「一本槍」「一筋」「しゃかりき」などが挙げられる。いずれも、「わき目を振らずまっすぐに突き進む」という点で、「猪突猛進」とほとんど同じ意味だ。ただし、「猪突猛進」は「すさまじい勢いで」というニュアンスが強い。後先を気にせず、その場で全力を尽くすという場合には、「猪突猛進」がもっとも適した言葉となる。なお、「猪突猛進」と似た意味の四文字熟語には「一心不乱」がある。ただ、「一心不乱」の正しい意味は「ひとつのことに集中している」であり、「猪突猛進」のように「突き進む」といったニュアンスは薄い。以下、「猪突猛進」を使った例文を挙げていく。
「猪突猛進に努力し続けた結果、私はわずか3年で出世コースに乗りました」
「ライバルに差をつけるべく、営業職としてひたすら猪突猛進だ」
「周囲を顧みず猪突猛進になれることは私の長所であり、短所でもあります」
「大きな目標を掲げたからには、猪突猛進に成功を目指すしかない」
「猪突猛進」の英語用例・例文
英語表現では、「がむしゃらに」「懸命に」を意味する「frantically」という単語が、「猪突猛進」に近い。また、「do~crazy」という繋げ方で「一心不乱に~をする」との意味になり、「猪突猛進」とほぼ同じだ。以下、英語での例文を挙げていく。Next day, I will do my best frantically.(明日は猪突猛進に全力を尽くすつもりだ)
I played crazy at last game.(私は前の試合で猪突猛進にプレイした)
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