《物忘》の正しい読み方
「物忘」の正しい読み方
「物忘」の正しい読み方は「ものわすれ」である。「物忘」と似た漢字に「勿忘(わすれな)」があり、読み方を混同しないように注意が必要である。「物忘」の意味解説
「物忘」とは、過去にあった事実や体験したことを忘れることである。「物忘」には「認知症による物忘」と「老化(加齢)による物忘」の2種類がある。「認知症による物忘」の特徴としては①体験そのものを忘れる②忘れたことが分からない③食べたこと自体忘れる④ヒントを与えられても思い出せない⑤日付や曜日・場所などが分からなくなる⑥忘れていることを指摘しても、言い訳をしたり怒ったりする、等がある。一方「老化(加齢)による物忘」の特徴としては①体験の一部を忘れる②忘れたことは自覚している③何を食べたかを忘れる④ヒントを与えられると思い出すことができる⑤日付・曜日・場所を間違える。⑥忘れていることを指摘すると素直に認める、等がある。従って、例えば、昨日の昼ご飯の内容を思い出すことが出来ない場合は「老化(加齢)による物忘」であるが、昨日昼ご飯を食べたかどうかわからない場合は「認知症による物忘」である。「認知症による物忘」は、早期に発見し治療を開始すれば、進行を遅らせることもできる。なぜ「物忘」と読むのか・理由
「物忘」はそもそも「物を忘れる」という言葉が短縮されて「物忘」となっている。従って、読み方も「ものをわすれる」が短縮されて「ものわすれ」となる。「物忘」の類語・用例・例文
「物忘」の類語としては、「失念」「忘れる」がある。「物忘」は名詞として使用されるが、これらの類語は動詞として使用される。また過去には「ぼける」という言葉も使用されていたが、現在は使用されなくなっている。一方「認知症」は類語ではない。何故なら「認知症」と「物忘」は病名と症状の関係にあるからだ。「物忘」の用例・例文としては「最近、父の物忘が酷くなってきたので、認知症を患っていないか心配だ。」「若い人でも物忘が多い場合は、若年性認知症の可能性がある。」「物忘が多い場合は、物忘外来がある病院を受診すればよい。」「物忘を防止するために、毎日6時間から7時間睡眠し、かつ睡眠の質を高める必要がある。」「物忘対策として、納豆と卵かけごはんが良いとされている。」「物忘しなくなるというグッズを購入したが、本当に効果があるかどうか疑わしい。」があげられる。「物忘」の英語用例・例文
「物忘」の英語はforgetfulnessである。用例・例文としては「My forgetfulness got bad(私は物忘れがひどくなった。)」「Her forgetfulness has gotten worse(彼女は最近物忘れが増えてきた。)」等があげられる。- 《物忘》の正しい読み方のページへのリンク