《猫》の正しい読み方
「猫」の正しい読み方
「猫」は基本的に「ねこ」である。音読みは「ビョウ」、訓読みは「ねこ」。また、「ミョウ」と読む場合もある。「猫」の意味解説
「猫」は、「けものへん」と「苗」を組み合わせた漢字だ。「苗」は、「田畑に生えた苗」という意味。よって、けものへんと組み合わせた「猫」は、「ねずみから苗を守る獣」を表している。また、「猫」のしなやかな体型や動きを、「苗」を使って表したという説もある。「猫」は、ねこ。ネコ科の哺乳類だ。舌はとげ状の突起で覆われているため、触れるとざらつく。基本的に夜行性である「猫」の目は反射板のような構造になっており、暗闇では光って見える。柔軟性や瞬発力が高く、平衡感覚にも優れている。代表的なペットの1種として、世界中の家庭で飼われている動物だ。なぜ「ねこ」と読むのか・理由
「猫(ねこ)」の語源には、大きく分けて2つの説がある。1つ目は、「寝子」。「猫」の1日あたりの睡眠時間は、14時間から16時間ほどである。よって、よく「寝る子」が転じて、「ねこ」と呼ぶようになった。2つ目は、「猫」の鳴き声。それぞれ「ねこ」の「ね」は鳴き声、「こ」は親しみを込めた接尾語だとされている。かつて「猫」の鳴き声の表現は、「ねうねう」だった。「こ」と合わせた「ねうねうこ」が短縮され、「ねこ」という呼び方に変化している。他にも、「ねこま」や「ねずみを好む」が語源だという説もある。「猫」の類語・用例・例文
猫を使った言葉として挙げられるのは、「猫に小判」。「猫に小判」とは、「貴重なものを価値が分からない人に与えても意味がない」ことを表すことわざだ。「貴重な書物を、彼は昼寝用の枕として使っている。猫に小判とはこのことだ。」や「娘に高級なワインを贈ったが、猫に小判だったようだ。」という形で用いる。また、「豚に真珠」や「馬の耳に念仏」も「猫に小判」と同様、「価値が分からないものに与えても意味がない」ことを表す。しかし、「豚に真珠」には「(身につけているものが)似合っていない」、「馬の耳に念仏」には「聞く耳をもたない」という意味合いがあるため、「猫に小判」と同義とは言えない。「猫」を用いた例文として、「我が家では、3年前から2匹の猫を飼っている。」や「彼女が猫なで声で話しかけてくるのは、何か買ってほしいものがある時だ。」「彼は、彼の両親や上司の前では常に猫をかぶっているようだ。」などが挙げられる。
「猫」の英語用例・例文
「猫」は英語で「cat」。「子猫」は「kitten」という。「kitty」は「猫」の愛称であり、子猫と成猫の両方に用いる。動物を代名詞で表す場合に用いるのは、人と同様「he(she)」だ。よって、「猫」の代名詞も「he(she)」となる。「cat」を用いた例文として、「My favorite animal is cats.(私が一番好きな動物は猫だ。)」や「I have a cat. Her name is Hinata.(私は猫を飼っている。彼女の名前はひなただ。)」が挙げられる。「猫に小判」の英語での表現は、「cast pearls before swine」だ。直訳すると「豚に真珠」。- 《猫》の正しい読み方のページへのリンク