鉄道ファン
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鉄道ファンの概要
日本の鉄道ファンの構成・特徴
年代層は青少年から高齢者まで幅広い。鉄道ファンが父親・母親となった場合に、子供がその両親の影響で鉄道ファンになるという例がある。逆に、子供を授かるまで鉄道にそれほど興味を抱かない人が、子供と一緒に鉄道趣味を楽しむことで鉄道ファンになることもある。母子で鉄道ファンという「ママ鉄・親子鉄」というジャンルがある。
時刻表トリックを多用する小説家の西村京太郎は、鉄道ファンの興味を引くミスのあった作品が口コミにより売れたため、担当の編集者から1作に1箇所はミスを入れて欲しいと依頼があったという[7]。
日本における呼称について
日本における「鉄道ファン」に対する呼称は一様ではなく、時代や文脈によって様々に分かれている。以下、呼称について各呼称ごとにその由来・時代変遷を述べる。
- 「鉄道ファン」
- 最も一般的かつ無難な呼称。「鉄道マニア」の「マニア」という言葉が時代と共に次第に蔑称と捉えられるようになり、代わりに現代において広く使用されるようになった。
- 英語でも鉄道趣味人のことは「railfan」といい、日本語でも「レールファン・レイルファン」という表現が用いられることがある。
- なお、「鉄道ファン」は同名の雑誌を発行する交友社が商標登録しているが、「雑誌、新聞」というジャンルに限った呼称の登録であるため、一般的な呼称・使用や、「雑誌、新聞」以外のジャンルでの商業的使用においてはまったく問題ない。
- 「鉄ちゃん」「鉄ちん」
- 「…ちゃん」という愛称形をとっているため、親しみを込めた文脈から差別的な文脈まで広く用いられ、ファン自身が卑称扱いで自称することもある。発生時期は明確でないが昭和40年代頃とみられ、元は卑称・蔑称であったともいわれる。これに対し女性の場合は、「みっちゃん」と呼ばれる。これは、「鉄道」の「道」から発生したものである[注釈 3]。近年では「鉄子」とも呼ばれる(後述)が、いずれも年代層もあって少数派である。
- 「鉄」
- 2000年代以降中立的名称や一般的認知の名称として広く使用が認められる語。「てつ」「テツ」と仮名表記することもある。アクセントは「て」に置く場合がほとんどで、物質としての「鉄」と区別される(関西での物質としての「鉄」と同じ発音)。
- シンプルなため造語性が高く、列車に乗ることを趣味とする人(駅の周りを探索するいわゆるぶらり途中下車の旅を含む場合もある)を「乗り鉄」、列車の撮影を趣味とする人を「撮り鉄」と呼ぶように、鉄道趣味の種類を補ってファンのジャンルごとに「〇〇鉄」と区別する呼び名もある。
- さらに派生語として、鉄道ファンでない人を「非鉄」と鉄道ファンが呼ぶこともある。また、女性の鉄道ファンのことを「女子鉄」、漫画『鉄子の旅』の影響で「鉄子」と呼ぶこともある[注釈 4][注釈 5]。
- 「鉄道趣味者」「鉄道愛好者」「鉄道愛好家」
- 「鉄道ファン」の和訳とでも言うべき呼称。一部で用いられるが、日本語として据わりが悪いためか、鉄道ファンや鉄道ファンをターゲットにした分野で使われることは少ない。
- 「鉄キチ」
- 「鉄道キチガイ」の略。類語として「汽車キチ」などもある。現代では差別的と見られるものであるが、文脈上は必ずしも明確な差別意識を持って用いられるとは限らない(実際、『汽車キチ昭和史 車窓からみた日本の50年』(中村薫著、1987年)という鉄道の書物がある)。「○○キチ(カーキチ、釣りキチなど)」という呼び方は、昭和40年代頃広く用いられた用語であるが、鉄キチも含め現在はほぼ完全に廃れている。
- 「鉄道マニア」
- 昭和30年代頃までは普通に鉄道ファンを指す呼称として用いられており、ファン自身が通常の言葉として用いている例も多い。先述の通り、少なくとも当時は「鉄道ファン」よりも一般的な用語であった。しかし後述するようなファンの質の低下により「マニア」の語が持つ差別性がクローズアップされ、次第に蔑称的なものとして認識されるようになった。
- 現在も、特に他者に対して差別意識なしにこの語を使用する人も多く、必ずしも「蔑称」とは言い切れない面があるが、否定的な文脈での使用例が多いのも事実であるため、こう呼ばれることを好まない鉄道ファンも多い。
- なお英語の「Railway Mania」は日本語でいう「鉄道マニア」のことではなく、鉄道の創成期に鉄道敷設や鉄道会社への投機に熱中した「鉄道狂時代」のことを指し、鉄道趣味とは関係ない。
- 「鉄道オタク」「鉄道ヲタク」
- 卑称・蔑称のうち、最近広く用いられているもの。
- 「オタク」「ヲタク」という語の浸透とともに起こったもので、「一般人にはよく分からないディープな世界」である鉄道趣味の性質をいわゆる「オタク」と混同して作られた造語である[注釈 6]。
- 上記をさらに略した「鉄オタ」「鉄ヲタ」という呼称もある。一般に、より卑下の度合いが強い語として扱われる。
日本国外の鉄道への興味
日本の鉄道ファンは、その対象を日本国内の鉄道のみとしている人が多く、日本国外の鉄道を趣味の対象としている人は多くない。
その理由としては、次のようなものが挙げられる。
- (一般論として)日本の鉄道が「世界の鉄道の中でもかなり先進的である」ため、日本国内で満足していることが多い
- 列車に乗ることを趣味としているファンにとって、鉄道趣味とは「日本独特の旅情」を楽しむ側面を併せ持っており、国外の鉄道ではこの「日本の旅情」を楽しむことができないという(日本の領土時代に日本により鉄道が建設され、発展した台湾や樺太(サハリン)では、日本のファンがこれら地域に残された日本らしさを発見するという楽しみ方をすることもある)
- 日本が島国であり、色々な意味で国外の鉄道に接触する機会が少なく、鉄道自体も他の国との物理的接点を持たない
- 太平洋戦争後(特に高度経済成長期以後)の日本の鉄道が、世界の鉄道とは違った独自の発展(例えば動力分散方式化など)を遂げたことで、技術や運営の面などで、世界の鉄道から「ガラパゴス化」している[注釈 7]
- いわゆる「言語の壁」、すなわち語学力の問題。
- 治安や衛生状態の悪さを敬遠する、料理が口に合わないなどの理由で、外国へ行こうとは思わない(バックパッカーとは心理が異なる)。
かつては「鉄道雑誌以外に、日本国外の鉄道の情報を得る手段がないから」と言われる事も存在したというが、現在ではインターネットの発達により、以前に比べ情報量や即時性などの面で劇的に改善されている。それにより(言語の問題はあるが)、「情報の少なさ」という理由は以前に比べ緩和されていると言える。
(定量的なデータではなく、あくまで定性的なものであるが)日本の鉄道ファンが、日本国外の鉄道に興味を示さない傾向が強いのは、鉄道雑誌において「日本国外の鉄道を特集に取り上げると、売り上げが落ちる」「日本国外の記事はいつも人気がない」と言われていることからも窺い知れる[注釈 8]。
日本の鉄道ファンが日本国外の鉄道を趣味の対象とする場合でも、その対象はヨーロッパ(特にフランスやドイツ)、あるいは日本統治の歴史があり地理的に隣接している台湾や韓国、樺太など、きわめて少数の国・地域に偏っている傾向がある。さらに、高速鉄道や観光鉄道など、日本の学生用社会科(地理など)の教科書やテレビや雑誌などでの注目・露出度が高い鉄道だけを趣味の対象としている場合も少なくない。
そのような状況の中、2000年代に入ってからは、日本の鉄道の近代化・合理化が進んだことや、ローカル線の縮小、国鉄形車両の淘汰が進んでいることなどの理由で、きわめて少数ではあるが、現在の日本の鉄道に興味を失い、新たに日本以外の鉄道に関心を抱く鉄道ファンも存在する。また、かつて日本で運用された車両が国外の鉄道事業者に譲渡されるようになったことや、格安航空会社(LCC)の増加で日本国外への旅行にハードルの高さを感じなくなったことにより、日本国外の鉄道を撮影・乗車するためのハードルは下がっている。長年鉄道ファンを続けてきたリタイア層が、金銭的な余裕も持ち合わせていることにより、日本の鉄道のみならず国外の鉄道を見聞するために旅行するといった現象も起きている。こういった層をターゲットとした旅行商品(パッケージツアー)も用意されるようになり、一般観光旅行より高額にも関わらず、多くの参加者を集めるという現象も起こるようになった。
各国の鉄道ファン
欧米では保存鉄道や保存車両の運営、維持にボランティア活動や資金カンパなどを行っている鉄道ファンが存在する。保存鉄道は、イギリスやフランスなどで特に盛んである。アメリカでは廃車になった車両を修繕し展示や運転を行うグループが存在する。また、国や地域によって、ファンの活動にも温度差があり、下記の旧共産圏に含まれる東欧方面では、法律によって鉄道施設の撮影などが制限されている国もある。
いわゆる「新興経済国」や旧共産圏の国々のなかには、「国家防衛上の理由」により鉄道趣味への制約[注釈 9]が存在する国も多々見られ、それ以外の「発展途上国」では「鉄道趣味」という概念はおろか、定期的に運行される鉄道自体が存在しない国が幾つも存在する。
欧米にも「鉄道オタク」「鉄道マニア」を意味する言葉が存在する。英語圏では、一般的にRailfanが鉄道ファンを指す言葉であるが、「マニア」を意味するGeek、Nerd、アメリカで用いられるFoamer、イギリスで用いられるTrainspotter、Anorak、Crank、Grizzer、Gricer、オーストラリアで用いられるGunzelなどスラング的な言葉も存在する。これらの中には侮蔑的な意味を含む言葉が幾つも存在し、いずれも鉄道に対して過度に熱中し、見境なく暴走、はては迷惑行為を行い、社会的適応力に欠けてしまっている鉄道ファンを揶揄する言葉である(日本でいう「迷惑鉄」ないしは「でんちゃっちゃオタク」「屑鉄」などに相当)。
2001年9月11日の同時多発テロ事件以降、アメリカでは列車撮影目的の鉄道ファンが警察官からの不審尋問を受ける事例も生じている[注釈 10]。
各国での楽しみ方
- 日本以外の国・地域のファンも日本と同様、旅行、撮影、模型、コレクションなどを楽しんでいる。
- 欧米では、鉄道事業者の協力の下で、保存鉄道や保存車による貸切列車が大々的に運転されることもある。
- 保存鉄道以外では、航空ショーの鉄道版のような形で鉄道施設の線路際に特設の観客席を設け、往年の名車や名列車(編成ごと)が動く姿を楽しめる催しもある。
- 欧州
- 欧州の独特の趣味として「車両を見る(トレイン・スポッティング)」という趣味がある。駅などのホーム端部で行き来する列車の車両番号をノートに記録、または車両を見ながら車両番号を読み上げそれを録音する。これは地続きのヨーロッパにおいては、他国から直通運転される国際列車が日常的に見られることや、一つの列車に複数の国・地域の車両が連結されていることも多く、ファンの心をくすぐるためである。ただし「トレイン・スポッティングをする人」を意味するTrainspotterは、上記のように侮蔑的な意味を含む。
- また、実際の営業路線で動態保存の蒸気機関車や列車を、団体臨時列車・イベント列車として走らせるグループ・組織や、実際に列車運転を体験できる鉄道もあり、その楽しみ方は多彩である。
- アメリカ合衆国・カナダ
- 国土が広大で、貨物列車主体の鉄道であるため列車のスケジュールは一定ではなく、列車を撮影する際には無線機を携帯し、列車無線を聞いて列車の現在位置を把握することが多い。単に目撃した機関車の番号を記録するだけのファンもいる。
- 非常に裕福なファンも存在し、個人で列車を借り切ることもある。また、線路上を走行可能なように整備された寝台車や豪華なソファーに会議室、厨房など移動を更に楽しくさせる要素を含んだプライベートカーが存在し、それらの車両をアムトラックなどの定期旅客列車に併結させることもある。
- 旅客輸送の全盛期の備品のコレクションが盛んである。なかでも、「レイルウェイ・チャイナ」と呼ばれる食堂車で使われた高級食器の収集は他地域ではあまり見られない。また、鉄道会社の発行する株券にはそれぞれの鉄道会社の特徴を表すイラストが載っていることが多いため、株券を収集するファンも存在し、消滅した鉄道会社の株券を売買するコレクター・ショップも存在する。
- 自宅の庭に大型の鉄道模型である「庭園鉄道」を敷設するファンも存在する。
- 中央アメリカ・南アメリカ
- 中南米地域の国々では、鉄道は欧米諸国の大企業によるプランテーション(農業)や鉱山開発から発生する作物を輸送するために敷設された路線が多く、輸送する作物の価格動向や生産高、代替手段としての道路交通の発達などの影響を受けて旅客輸送はおろか路線自体が「休止」となっているケースも多々見られる。また情勢が不安定な国々も多く、「安全上の問題」により列車の写真を撮影出来ない場合もある。それらにより、中南米地域全体では鉄道ファンと呼べる人々はさほど見られない。
- しかし、中南米地域の中では経済に加え鉄道網も最も発展しているとされるブラジルとコーノ・スール(アルゼンチン、ウルグアイ、チリ)では、鉄道車両[9][10]や鉄道模型[11][12]が製造され、鉄道に関する沢山のホームページや同好者組織[13][14][15]が作られ、特にブラジルとアルゼンチンでは数種類の鉄道雑誌[16][17][18][19]が定期的に発行され、ブラジル保存鉄道協会(ABPF)やフェロクルブ・アルヘンティーノ[20]などの鉄道保存団体が多数存在するなど鉄道趣味が浸透している。リオプラテンセ・スペイン語やスペイン語のチリ方言には鉄道ファンを指す"Ferroaficionado"(アマチュア鉄道人)という言葉があるほどである[21][22]。アルゼンチンの首都の大切な足として親しまれているブエノスアイレス地下鉄では日本の中古地下鉄車両が使用されており、日本から撮影や乗車をするために現地へ向かう鉄道ファンも存在する。
- 共産主義圏
- 共産主義圏においては、鉄道およびその関連施設の多くが軍事施設の扱いとされることから、資本主義圏に比べて鉄道撮影に対する制約が強い傾向が見られるが、主にインバウンド来訪者を対象として、鉄道事業者が蒸気機関車の体験運転を実施する例もある。
- 台湾
- 台湾では1987年まで戒厳令が施行されていたため、鉄道施設・車両に対する撮影に制限があったが、近年徐々にファンが増えてきている。特に台北捷運・台湾高速鉄道の開通後は増え方が加速している。日本同様に鉄道研究会がある大学もある。1995年に鉄道愛好者の団体である「鉄道文化協会」(鐵道文化協會)が結成され、鉄道趣味雑誌鐵道情報が発行されている。
- 市民運動の盛り上がりを受け、2017年に台北機廠跡を国立の「台北機廠鉄道博物館園区」として整備する計画が決定し、部分公開を行いつつ開館準備が進められている[23]。
- 韓国
- 準戦時体制下にある韓国では、鉄道は軍事上重要な位置を占めており、鉄道施設・車両に対する撮影には制限がある。鉄道を趣味とする人は少ないため、情報発信は韓国に在住、あるいは韓国を訪問したインバウンド来訪者によるものが多い。近年は、以前よりも撮影規制などが緩和傾向にある。しかし韓国では、鉄道は「嫌悪施設」という概念が強く、東海南部線や京義線・ソウル郊外線で蒸気機関車による観光列車が走ったことがあるが、いずれも長続きしていない(「ムグンファ号」の項目参照)。一方で豪華寝台列車「ヘラン」号や海列車、旌善線などの廃線跡を活用したレールバイクの運行など、鉄道ファンを増やす試みも見られる。
- インドネシア
- オランダの植民地時代から存在し、インドネシア語で狂人を意味するエダン(edan)とオランダ語で鉄道を意味するスポール(sepur)をあわせてエダンスポール(edan sepur)と呼ばれる。英語風にレールファン(railfan)と呼ばれることもある。2009年にインドネシア・エダンスポール・クラブが設立され、鉄道専門店の「プラサスティ」でグッズなどの展開を行っている。
- モンゴル
- モンゴルは、民主化後は鉄道施設・車輌に対する撮影の制限が緩和されている。また、NHKの番組『行くぞ!最果て!秘境×鉄道』では、同国に3人しかいないという「撮り鉄」が紹介された[24]ほか、首都ウランバートルには鉄道博物館も設置されている。
- 中国
- 2021年5月14日、中華人民共和国民政部は「中国鉄道ファン協会」と「中国易経哲学者協会」「中国武林書画家協会」「中国海派鳳凰国服芸術協会」など12の組織を第4陣の不法社会組織のリストに入れた。[25]
- ロシア
- ソ連時代、鉄道車両や施設などは軍事情報とされ、撮影等は基本的に禁止されていた。現在では基本的に撮影可能であり、鉄道ファンが情報交換するサイト(trainpix.org)やインスタグラムにも鉄道写真が多数投稿されている、動画投稿サイトや個人ブログなどでは日本人によるシベリア鉄道乗車記などが見られる。
また、ミャンマー国鉄、タイ国鉄、インドネシア(KRLジャボタベック)、フィリピン国鉄では日本の事業者より譲渡された鉄道車両が運用されているため、日本国内では既に引退した車両を乗車・撮影する目的でそれらの国へ渡航する日本の鉄道ファンも存在する。
著名な鉄道ファン
注釈
- ^ 特に朝鮮半島では、軍事境界線付近と北朝鮮となったエリアでは、鉄道が残っていても自由に旅行することはできない。
- ^ かつて多数運行されていた夜行列車では枕代わりにもなった。
- ^ 「てっちゃん」「みっちゃん」ともに、アクセントは「ちゃ」の場所にある。なお、「鉄ちゃん」の語は、一般のゲームプレイヤーにも人気を博した鉄道運転ゲーム『電車でGO!』のナビゲーション役キャラクターの名前としても用いられている。
- ^ なお、1995年に連載・刊行が始まった、山口よしのぶの漫画『名物!たびてつ友の会』単行本の、読者からの手紙を紹介するページに既に「鉄子」の語が見えることから、1990年代には「鉄子」の語が存在していたことがうかがえる。
- ^ 2007年4月から同年6月までTBS系で放送されていたテレビドラマ『特急田中3号』では主に「テツ」の愛称を用いていた。
- ^ (内容のほとんどは鉄道とは関係ない)オタク文化を扱うテレビ番組において「鉄道オタク」という言葉が使われ(実際はそうでないにもかかわらず)鉄道趣味者は全員「オタク」であるかのような解説がなされていることや、鉄道ファンにオタク文化の代表である二次元や萌えアニメを好む人が多いことも、この語を浸透させる要因にもなっている。
- ^ 「『ガラパゴス化した日本の鉄道』そのものに興味を抱く人」と、「海外の鉄道に比べて日本の鉄道同士だと類似点が多く、プラスアルファという形で追究しやすいと感じる人」の2パターンがある。
- ^ 例えば、『鉄道ジャーナル』1997年3月号において、ヨーロッパの鉄道に関する特集を約50ページにわたって特集したが、当該月号の読者の人気投票では、日本国内の記事が軒並み上位に入り、日本国外の記事はいずれも不人気だった、という事例がある。
- ^ 鉄道のみならず、道路橋、道路トンネル、通信施設(電波塔)、軍事基地ではない空港・飛行場・港湾、国によってはスラムなども撮影が禁止されていることが多く、身柄を拘束された場合、撮影済みフィルムの没収や画像データの消去という処分が下される。
- ^ 鉄道ファンに対するものではないが、テレビ番組『世界の車窓から』の撮影班がテロ事件後のロケーション撮影においてニューヨーク・ペンシルベニア駅での撮影時に「2度尋問された」という案件があり、沿線での列車撮影時には「3度捕まった」ほか、サスケハナ川橋梁での撮影のためにカメラを設置していた際には貨物列車の運転士により警察に通報された、と撮影日記に記している。[8]
- ^ エスカレートしすぎたゆえに、1976年(昭和51年)には小学生が写真撮影のために線路敷内に侵入し、列車に轢かれて死亡する事故(京阪100年号事故)が発生し、大都市近辺における蒸気機関車の保存運転が事実上不可能となる(事故防止の沿線の警備にコストが掛かりすぎるため)など、結果としてファン自身の不利益になるような事態もある。
- ^ 車両自体は無償譲渡の場合が多い(鉄道会社にしてみれば、本来必要な解体費用がかからないため)が、保存・保管のための用地の準備、輸送・補修等に莫大な費用を要する。
- ^ こうした行為は俗に撮り鉄にかけて盗り鉄などと揶揄されている。
- ^ 杵屋栄二も戦災にあいコレクションを失っている。
出典
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- ^ 一例として:弘前市に「空想」の地下鉄路線図 大学生が考案、話題に 朝日新聞デジタル(2020年1月30日)2022年10月19日閲覧
- ^ 神奈川県高鉄連
- ^ 関東学鉄連公式ブログより
- ^ 「貨物時刻表 人気じわり 一般販売30年、年2万部迫る 特集や写真で読者つかむ」日本経済新聞ニュースサイト(2021年5月13日)2022年10月19日閲覧
- ^ 愛用の時刻表はどれ?「西村京太郎」創作の秘密 誰もが知りたかった疑問を鉄子が直撃 東洋経済オンライン(2019年4月27日)2022年10月19日閲覧
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- 鉄道ファンのページへのリンク