作品中で使われる用語、テクニック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 19:01 UTC 版)
「喰いしん坊!」の記事における「作品中で使われる用語、テクニック」の解説
悪食熱い食べ物を短時間で冷まして食べるために考え出された、悪食三兄弟の食べ方。嗜好によってまったく違う料理、デザートを組み合わせて一緒に食べること。劇中では「カレーにぜんざいをかけて食べる」「すき焼き丼にパフェをかけて食べる」「ラーメンにショートケーキとサイダーをかけて食べる」という悪食が描かれていた。錠二からは「これはエサだ(≒人間の喰うものじゃない)」と吐き捨てられた。トラッカーの父・走吉がどんな無理な仕事も引き受け、常に時間に追われて食事を急かされた経験からこのような食べ方しかできなくなっていたが、錠二と走吉の説得により克服した。 大阪食い倒れフードファイター略称:OKFF(Osaka Kuidaore Food Fighter)。設立者は丹下御前の友人、遠山金次郎。本部は大阪市内にある浪速鉄道本社ビル。本来はTFF同様「大食いはスポーツ」という理念の下、プロ野球にならい東西2リーグ制の西部門として設立されたが、金次郎の急死で響子が後継者となったことにより、大食いに勝つためには「何でもアリ(邪道食い)」の集団へと変わり、邪道喰いや妨害行為なども厭わなくなった。邪道喰いに「常人が真似できない超人的な技」としての価値を見出している節がある。 キュウリ・キャベツ満太郎がグランプリ本戦に持ち込んだ食材(の一部)。喰いワングランプリ2日目で仕掛けられた激辛唐辛子入りピザの辛みを和らげるのに用いられた。本人いわく「水は却って刺激をひどくし、牛乳やココナッツミルクは舌にはいいが胃に負担が掛かり、生野菜でもタマネギは味がひどい」から選んだとのこと。なお、同じ罠にはまった錠二は食材を使わず、2枚のピザを具を内側に挟んで水で流し込む戦術をとった(食材や道具などは持参していなかった)。 鯨食い(くじらぐい)どんぶり飯数杯をさらに大きな容器に移し、しゃもじで一気に食べる黒兵衛の得意技。早食い・大食いのテクニックというよりは、相手の気勢を削ぐ精神攻撃の類である。醤油を多くかけてしまうため、水分を多くとってしまうのが欠点。黒兵衛自身は「余り美味いと思える食い方じゃない」と語っている。なお黒兵衛は食材の味を損なうことは嫌っており、移した飯に醤油をかけたりすることはあっても、水を入れて流し込むような邪道喰いは断固拒否している。 邪道喰い(じゃどうぐい)大食い、早食いに勝利するためだけに本来の食べ方を無視し、料理の味や見た目を損ねる非常識な食べ方のこと。また、対戦相手の心を折る精神攻撃の意味合いも持つ。満太郎曰く「邪道食いは必ずどこかで無理がくる」。 劇中に登場した邪道喰いの例うどん…熱々のうどんに氷水を入れ、ぬるくなったところを完食する(間完平太が実践。鳥飼も実践し、これを機にOKFFへ転属してしまう) おでん…熱々のおでん(こんにゃく、つみれ、ちくわ)を串付きのまま氷水に入れ、冷やしてから完食する(喰いワングランプリ1日目で間完平太が実践)。 うな重…まずうな重のうなぎだけを先に食べ、残ったご飯に茶をかけて一気に流し込んで完食する(桂参四郎が実践)。 ショートケーキ…まず苺をまとめてミキサーに入れ、ジュースにしてから飲み込む。次に残ったケーキの部分を数個まとめてラップに包み、少量の水をかけ、おにぎりのようにギュウギュウに丸める。最後にこの丸められたケーキを完食する(高丘桃子が実践)。 ステーキ…付け合わせのサラダとライスを一緒にミキサーに入れ、さらに水を入れてかき混ぜてから飲み込む(尾暮太郎が実践)。ステーキは細かく切って食べるが、それさえも一緒にミキサーに入れることがある。 たこ焼き…たこ焼きを丼にまとめて入れ、湯でふやかして流し込んで完食する(「ドンブリ喰い」の一種。横川安男が実践)。 どら焼き…まずどら焼きを皮と餡に分け、皮を細かくしてまとめて丼に入れる(餡はまとめて別の皿に盛りつける)。次に皮を湯でふやかして流し込む。最後に、残った餡を一気にかき込んで完食する(高丘桃子が実践)。 肉まん…肉まんを皮と餡に分け、皮を丼にまとめて入れる。あとはどら焼きと同様の方法で完食する(横川安男が実践)。 ハンバーガー…ハンバーガー4個を縦に積み、一気に押し潰して食べる(冨津政が実践)。 餃子…23個ほどの餃子を、ドンブリに入れ、水を入れてかき込む(荒川大吉が実践し、OKFFに転属する。) カツ丼…カツ丼に水を入れ、すすり込んで完食する(喰いワングランプリ一日目で、荒川大吉ら4人が実践)だが、ハンター錠二の一言で、これを実践した4人が初心に返って大食い修行をやっていく事を決意した。 ピザ…ピザを、手のひら大にカットし、後はハンバーガーと同様の方法で完食する(喰いワングランプリ2日目で冨津政が実践)。 ピザ…ピザを3cm四方くらいに刻んでミキサーに入れ、水を入れてかき混ぜて飲み込む(喰いワングランプリ2日目で尾暮太郎が実践)ものの、失敗し吐き出してしまったことで観客から大ブーイングを浴び、OKFFの醜態を露呈してしまう。 太巻き…口の水分を奪う海苔に対処するため、包丁で解体してラップに包み、おにぎりにして食べる。水を入れたドンブリ喰いが酢飯に合わなかったことから考案した苦肉の策である。(喰いワン決勝・高丘桃子) 太巻き…水を入れたジョッキに解体した太巻きを入れ、ストローで混ぜて飲む。本人曰く「ジョッキ喰い」。(同上)プレッシャーが極限に達した桃子が半狂乱で行う。味云々を完全に無視した「究極の邪道喰い」であり、余りにも見栄えが悪すぎるため、遠山からドクターストップという名目で強制退場させられた。 勝負食(しょうぶしょく)大食いの勝負において、量や速さを競うために食べるメニュー。 正道喰い(せいどうぐい)邪道喰いとは対照的に、料理本来の食べ方を守り、あるいは料理の味を損ねないようにする食べ方。TFFの基本理念となっており、満太郎も同意している。「たこ焼きや肉まんを冷ますためにあらかじめ割って中を開いておく」「広く知られた、あるいは新しい食べ方として知られた付け合わせや調味料をかける」ことは正道喰いの範疇であるとされている。 全日本フードファイター略称:AJFF(All Japan Food Fighter)。喰いワングランプリ決勝戦に感動し改心した遠山が、大会終了後に大食いのスポーツ化という理念を確固たるものにすべく丹下と協力、TFFとOKFFを統合する形で設立された。 丹下フードファイター略称:TFF(Tange Food Fighter)。設立者は丹下孝之助。本部は鎌倉市。大食いのプロスポーツ化の構想を持つ丹下考之助のプロ野球の創世期は「男子一生の仕事ではないといわれたが、今ではプロスポーツのトップ」という話の流れから、遠山の提案で2リーグ制(東のTFF、西のOKFFの誕生)ということになる。「大食いはスポーツ」という理念から養成所を持ち、犬丸のようなトレーナーも所属し育成に力を入れているが、促成、温室栽培的で錠二のような天性の食闘士以外はプレッシャーや逆境に弱い。所属する食闘士は獅子戸、鳥飼、熊田、猫田、蝶野、犬丸、鹿内のように、動物の名前をネーミングのモチーフにしている。 ドンブリ喰いOKFFの、特に横川の得意とする邪道喰いのひとつで、勝負で食べる食材(勝負食)をまとめてドンブリに入れ、さらに水をかけて流し込むように食べること。肉まんやどら焼き、たこ焼き、餃子などでこのような食べ方がされる。この方法は余分な水分を大量に摂り、胃を圧迫してしまうため、(少量を短時間で完食する早食いに向いてはいるが)大食いには決定的に向いていない。 野試合食闘士同士がイベントではなく、当人同士の了解のうえで一対一で勝負すること。もちろん金銭やなんらかのもの(大食い大会への参加権など)が賭けられる。 百軒食い(ひゃっけんぐい)OKFF所属の食闘士が行う特訓のひとつで、大食い(チャレンジメニュー)百件制覇を1ヶ月で達成すること。政はこの百軒食いを20日間で達成した。 食闘士(フードファイター)TFFやOKFFに所属して契約金や給与を得ている者や、大食いチャレンジメニューの賞金で文字通りメシを食っている者の職業名。大食いイベント等の競技に参加する者も含まれる。 ラーメン二刀流別名「二丁喰い」。左右両手に箸をもち、一方の手で麺を食べている間にもう一方の手は麺を高くあげ、熱をさましたあと食べる。これを繰り返すことによって、熱々のラーメンのおいしさを損なわずに早食いするためのテクニック。ハンター錠二の得意技だが、満太郎も独力で体得した。うどんのような麺類はもちろん、アツアツのたこ焼きや、水分の多い素麺にも応用できる技である。最終話では、政も会得している。ちなみにこれは、現実の早食い・大食いでも使用されるテクニックである。 水大食いチャレンジにおいて必ず用意される必須アイテム。だが実際には最も腹を膨らませるものであり、本作では焦って水を大量に飲むことは一種の「敗北フラグ」であり、食闘士はまず極力水を飲まない戦略を考えなければならない。
※この「作品中で使われる用語、テクニック」の解説は、「喰いしん坊!」の解説の一部です。
「作品中で使われる用語、テクニック」を含む「喰いしん坊!」の記事については、「喰いしん坊!」の概要を参照ください。
- 作品中で使われる用語、テクニックのページへのリンク