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タマネギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/11 10:15 UTC 版)
| タマネギ(APG植物分類体系) | |||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タマネギ
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| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Allium cepa L. | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| タマネギ(玉葱) | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Onion |
| 100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 | |
|---|---|
| エネルギー | 166 kJ (40 kcal) |
| 炭水化物 | 9.34 g |
| - 糖分 | 4.24 g |
| - 食物繊維 | 1.7 g |
| 脂肪 | 0.1 g |
| - 飽和脂肪酸 | 0.042 g |
| - 一価不飽和脂肪酸 | 0.013 g |
| - 多価不飽和脂肪酸 | 0.017 g |
| タンパク質 | 1.1 g |
| 水分 | 89.11 g |
| ビタミンA相当量 | 0 μg (0%) |
| ビタミンB1 | 0.046 mg (4%) |
| ビタミンB2 | 0.027 mg (2%) |
| ビタミンB3 | 0.116 mg (1%) |
| ビタミンB6 | 0.12 mg (9%) |
| 葉酸(ビタミンB9) | 19 μg (5%) |
| ビタミンB12 | 0 μg (0%) |
| ビタミンC | 7.4 mg (9%) |
| ビタミンE | 0.02 mg (0%) |
| ビタミンK | 0.4 μg (0%) |
| カルシウム | 23 mg (2%) |
| 鉄分 | 0.21 mg (2%) |
| マグネシウム | 0.129 mg (0%) |
| リン | 29 mg (4%) |
| カリウム | 146 mg (3%) |
| 塩分 | 4 mg (0%) |
| 亜鉛 | 0.17 mg (2%) |
| %はアメリカにおける成人向けの 栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース(英語) |
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タマネギ(玉葱、学名:Allium cepa)は、ユリ科(クロンキスト体系)の多年草。(APG植物分類体系ではネギ科に分類される。)
園芸上では一年草もしくは二年草として扱われる。鱗茎は野菜として利用される。学名 cepa はラテン語で「タマネギ」の意味だが、さらに「頭」を意味するケルト語に由来するとも言われる。日本でも、戦前は「葱頭」が正式な和名であった。
目次 |
種としてのタマネギ
染色体数は2n=16。生育適温は20℃前後で、寒さには強く氷点下でも凍害はほとんど見られないが、25℃以上の高温では生育障害が起こる。花芽分化に必要な条件は品種や系統によって大きく違うが、一定以上に成長した個体が10℃前後またはそれ以下の低温下に一定の期間以上さらされると花芽が分化する。大きな苗を植えると分球や裂球や抽台しやすく、小さいまま低温に遭うと枯れやすい。
結球には日長条件が大きく関与し、短日・中日・長日それぞれに品種系統で分化している。大まかに、日本で栽培されているものは、春まきが14時間以上の長日条件下、秋まきの早生種で12時間程度の中日条件下で結球する。長日条件・温度上昇で肥大が促進される。玉が成熟すると葉が倒伏し、数ヶ月の休眠に入る。ヨーロッパなどで栽培される品種の中には16時間以上の長日でなければ結球しない品種があり、それらは日本では収穫できない。
ネギの花は花ビラが開くが、タマネギは花ビラが開かない点で区別できる。
ヤグラネギや野草のノビルと同じように、花の咲く所から芽が伸びる品種がありヤグラタマネギとよぶ。
栽培種としてのタマネギ
栽培の歴史
原産は中央アジアとされるが、野生種は発見されていない。栽培の歴史は古く、紀元前のエジプト王朝時代には、ニンニク等と共に労働者に配給されていた。ヨーロッパの地中海沿岸に伝わったタマネギは、東ヨーロッパ(バルカン半島諸国やルーマニア)では辛味の強い辛タマネギ群、南ヨーロッパ(イタリア、フランス、スペイン)では辛味の少ない甘タマネギ群が作られた。これらの両系統は16世紀にアメリカに伝えられ、さまざまな品種が作られた。
その一方、原産地から東のアジアには伝わらなかった。日本では江戸時代に長崎に伝わったが、観賞用にとどまった。食用としては、1871年(明治4年)に札幌で試験栽培されたのが最初とされ、1878年(明治11年)、札幌農学校教官のブルックスにより本格的な栽培が始まった。その後の1880年(明治13年)に、札幌の中村磯吉が農家として初めて栽培を行った。
品種の系統としては、アメリカから導入された春まき栽培用の「イエロー・グローブ・ダンバース(Yellow globe danvers)」という品種が「札幌黄」という品種に、秋まき栽培用は1885年(明治18年)、大阪に「イエロー・ダンバース(Yellow danvers)」という品種が導入され「泉州黄」に、フランス系の「ブラン・アチーフ・ド・パリ」が「愛知白」に名を変えて、それぞれ地域に定着化した。さらに農家や農協単位で自家採種・選抜を行い、農家や地域ごとに特徴のある品種が作られた。
現在では、大手種苗会社によるF1品種が殆どを占めている。特に、七宝による一連の品種は乾腐病に対する抵抗性を持ち、長期貯蔵性などにも優れ、平成16年度民間部門農林水産研究開発功績者表彰の農林水産大臣賞を受賞した。
日本における生産と流通
日本での生産量は115万4千t、作付面積は2万4千haである。そのうち北海道が生産量約66万t、作付面積12,500haと、全国生産量の約5割強を占める。(以上、統計値は農林水産省 平成21年産春野菜、夏秋野菜の作付面積、収穫量及び出荷量(速報)による) 北海道に次いで佐賀県、兵庫県(主に淡路島)、愛知県、長崎県、静岡県、大阪府(主に府南部の泉州地区)が主な産地である。 北海道は春まき栽培、他府県では秋まき栽培が行われるため、季節ごとに産地の異なるものが小売されている。
また、近年、特に加工用では中国やタイ、アメリカからの輸入品も多く使われている(輸入量約20万8千t/ジェトロ2009年(平成21年)年計)。国産品はそれに対抗するために、価格面の対策として生産・流通コストの低減化、端境期対策としてマルチング・トンネル栽培による極早生の早期化や貯蔵技術の向上、極早生品種・高貯蔵性品種の開発、品質面の対策として高機能性品種の開発等を行っている。
栽培体系
大きく分けて春まき栽培と秋まき栽培がある。致命的な病気や害虫は少なく栽培の容易な野菜である。
春まき栽培
- 主な産地は北海道
- 品種は7月以降に収穫できる晩生。本州の秋播きタマネギが品薄になる時期まで保存できる品種。
- 2月末から3月にビニールハウス内で播種し、育苗する。
- 4月下旬から5月にかけて畑に定植する。現在は、「みのる式」と呼ばれる成型苗を自動移植機で定植するのが一般的である。
- 定植後1ヶ月ほどは苗の活着に要する。
- 6月から7月中旬にかけては葉の生育が盛んな時期で、その後7月下旬から鱗茎の肥大が始まる。鱗茎の肥大期以降はボトリティス菌、軟腐病菌、ネギアザミウマによる被害を受けやすいため、定期的に農薬による防除を行う。
- 7月から8月にかけ地上部が倒伏する。倒伏が順調に進まない場合には、人為的に地上部を倒伏させることもある。
- 倒伏がそろった後、収穫の前には株を土から引き抜く作業を行う。これは「根切り」と呼ばれ、着色を促したり貯蔵性を高める効果がある。
- 収穫直前には枯死した葉を切り落とす。収穫後、コンテナに入れ、乾燥させる。
セット栽培
春播き栽培と秋播き栽培の中間的な栽培方法。
- 品種は極早生
- 主な産地は関東より西の地域で、冬に作付できる地域。
- 2月末から3月にビニールハウス内に播種しそのまま結球させ、直径が2cm程度の小タマネギ(種球根)を作る。
- 春に収穫した種球根を秋に植え付けて、本州の秋播き早生タマネギよりも早く収穫する。
秋まき栽培
- 主な産地は関東より西の地域で、冬に作付できる地域。
- 品種は極早生~入梅前に収穫できる程度の晩生品種。
- 9月に播種し、育苗する。
- 10月下旬から11月にかけて定植。極早生から早生にかけては、マルチ栽培やトンネル被覆を行うところもある。
- 春一番や温かい雨により細菌が繁殖しやすくなるため、倒伏前までこまめに消毒を行う。
- 倒伏は3月から5月にかけて。50~80%程度が倒伏したら天気がよく、乾燥した日に収穫する。早生や極早生では倒伏前に収穫して、葉付きで出荷する事もある。
- 中生や晩生では、風通しのよい日陰で貯蔵する。数個のタマネギを葉のところで紐で縛り、吊るして貯蔵する事もある。
重要病害虫
- 乾腐病 病原菌:Fusarium oxysporum f. sp. cepae
- 軟腐病 病原菌:Erwinia carotovora subsp. carotovora
- ボトリティス菌による葉枯れ(白斑葉枯病):Botrytis squamosa、B. cinerea、ほか
- ボトリティス貯蔵腐敗:Botrytis allii、B. byssoidea、ほか
- ネギアザミウマ Thrips tabaci
- タマネギバエ Delia antiqua
- タネバエ Delia platura
栽培上の注意点
- タマネギは高温に弱く、しかも日長(長日)に対して非常に厳密に反応するため栽培目的にあった品種を選ぶ必要がある。
- 例えば北海道の春播き品種(晩生品種)を関東より西の地域で栽培すると結球に必要な日長になる前に入梅してしまい腐敗が多くなる。反対に秋播き品種(早生や中生)を北海道で栽培すると冬の寒さで枯れる。また春播きにした場合も、葉が十分に成長する前に日長に反応して結球を始めてしまうので十分な収穫を得られない。これは6月下旬から7月上旬が一番日長が長くなるからである。海外など緯度の異なる地域の品種を導入する際は何時間の日長に反応するのかよく確認する必要がある。
- 品種や栽培する地域ごとの播種適期がかなり限られている。極端な早播きや晩播きでは十分な収穫が得られない。
- 秋播き栽培では大苗を植えると抽台率が極端に上がるので、茎の太さが4〜5mm(およそ鉛筆の太さ)程度の苗を利用するのが良い。大苗は薬味ネギの代用に使えばよい。
- 元肥えが効き過ぎると冬が来る前に大きく育ち抽台の原因となる。
- 晩生品種は入梅前に収穫を終えないと腐敗が多くなる。
- 栽培の終盤まで窒素肥料が効くと貯蔵性が悪くなる。貯蔵目的であれば春以降は肥料を与えない。
- ^ http://ci.nii.ac.jp/naid/110004678454
- ^ メイラード反応
- ^ http://www.isc.meiji.ac.jp/~maillard/hayase/hayase.html
- ^ 椎名誠『でか足国探検記』新潮文庫 186頁
- ^ 獣医師広報板 タマネギ中毒
- 1 タマネギの概要
- 2 食材としてのタマネギ
- 3 その他
タマネギと同じ種類の言葉
- 値段より国産を強調? 吉野家が農業参入、タマネギ生産へ - 政治・社会ZAKZAK
- 野菜輸入、国産品薄で9月23%増 ネギ・タマネギなど農業ビジネス
- (7)タマネギと雑穀のお好み焼き山陰中央新報
タマネギに関連した本
- いいことずくめの玉ねぎレシピ―中性脂肪、血圧、血糖値、ぜんぶにいい! (角川SSCムック 毎日が発見ブックス) 角川・エス・エス・コミュニケーションズ
- ちいさなたまねぎさん (こどものくに傑作絵本) せな けいこ 金の星社
- じゃがいも、玉ねぎ、にんじんさえあれば! 世界の味 73品 (講談社のお料理BOOK) 荻野 恭子 講談社
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