幡とは? わかりやすく解説

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はん【×幡】

読み方:はん

人名用漢字] [音]ハン(漢) バン(慣) マン(慣)

旗。のぼり。「幡竿(はんかん)/幢幡(どうばん)」

難読八幡(はちまん)・八幡(ばはん)・八幡(やわた)・八幡(やはた)


ばん【×幡】

読み方:ばん

《(梵)patākāの訳》仏・菩薩(ぼさつ)の威徳を示すための仏具で、法要説法のとき、寺院境内堂内立て飾り布。三角形首部の下に方形の身をつけ、その下に数本の脚を垂らしたもの。はた。

幡の画像

まん【×幡】

読み方:まん

⇒はん


はた【旗/×幡/×旌】

読み方:はた

布や紙などで作り高く掲げて標識装飾にするもの。大きさ形・色図案種々で、ふつう一端をさおの端や綱などに結びつける古くは、朝廷儀式祭礼飾りまた、軍陣標識として用いた近世は、布帛(ふはく)の側面に乳(ち)をつけてさおに通した幟(のぼり)がある。

(幡)⇒ばん(幡)

[下接語] 赤旗白旗・錦(にしき)の御(み)旗・一(ひと)旗(ばた)小旗指し小旗背旗大漁旗手旗・幟(のぼり)旗・筵(むしろ)旗


読み方:バンban

仏や菩薩などを荘厳供養し、その威徳標示する旗のこと。

別名


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 07:34 UTC 版)

(ばん/はた・)とは、布などを材料として高く掲げて目印装飾とした道具のことで仏教祭祀の場で用いられた。

古代インドの軍旗が源流で、仏教では法会や説法の際に堂内や境内にかけるようになった[1]

サンスクリット語のパターカー (patākā) という言葉に由来し、仏や菩薩を荘厳・供養するために用いられる[1]。また、『維摩経』によれば降魔の象徴とされ、幡を立てることで福徳を得て長寿や極楽往生につながるとされた。

幡の構造は幡頭・幡身・幡手・幡足からなっており、幡頭は三角形で舌を備えている。幡身は数坪に区切られた長方形で古くは4坪に分かれていたが、1坪のものなどもある。その側面左右に1本ずつの幡手が、下方には幡足が2本もしくは4本付けられている。幡は錦・綾などの裂地を材料とするが、金銅や紙、板などを用いて作った幡も存在する。

日本には仏教伝来とともに伝わったと考えられ、『日本書紀』には推古天皇32年(623年)に新羅が幡を贈ってきたことが記されている。また、宮廷においても儀式用の幡が作成され、を模倣して新年や即位式の際に大極殿に飾った四神幡など、同じく即位式で用いられた万歳幡など多くの幡が用いられた。

上部に天蓋という傘を備え、大幡(だいばん)や小幡(しょうばん)などを組み合わせたものは灌頂幡と呼ぶ[2]

出典

  1. ^ a b . コトバンクより。
  2. ^ 灌頂幡 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2023年10月20日閲覧。

参考文献

関連項目



出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 17:08 UTC 版)

発音(?)


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