パチスロ パチスロの概要

パチスロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 06:44 UTC 版)

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ゲームセンターに並べられたパチスロ機

カジノで稼働するスロットマシンは、回転するリールが自動的に停止するのに対し、パチスロでは遊技者がストップボタンでリールを停止させる。これは、パチンコと同様に、遊技結果に対する遊技者による技術介入を求める法的要件を満たすためである。

当初のパチスロ機は、カジノ向けに生産されていた「アップライト型」のスロットマシンの筐体を流用していたが、既存の第7号営業店舗に導入する際の利便性のために、パチンコ台を設置する枠にそのまま設置できる筐体が開発された。

概要

スロットマシン『Tequila Sunrise』
Aristocrat社(オーストラリア)

パチスロは、スロットマシンをパチンコ台の空間に入るよう製造されたもの(ただし0号機の時代はその限りではなく、筐体はそのまま外国のスロットマシンと同じものだった)。そのため当初からパチンコを設置している店の一角にパチスロのコーナーが設けられていて、賞品との交換方法もパチンコの方式を準用しているところがほとんどである(同一事業者がパチンコ専門店、パチスロ専門店を隣接して法的には別店舗として営業を行っている場合もある)。

また、2012年以前はパチンコとパチスロの交換率が異なったり、極端な場合では同一店内のパチスロでも機種やコーナー、イベント内容によって交換率が異なるということも見受けられた。現在では一物一価の徹底が求められ、イベント自体も規制された影響もあり、パチスロコーナー間での交換率が異なるという営業はほぼ見られなくなっている。(徹底されていない地域では低貸しコーナーと20円貸しコーナーでの交換率に差がある場合もある)

遊技に使用するメダルの借り賃は1枚20円以下(消費税分は除く)と定められている[2]。以前は1000円でメダル50枚を単位として貸出を行う店が多かったが、消費税率の上昇に伴いメダル代への消費税転嫁が問題となったため、2014年4月に「貸玉料金に消費税相当分の上乗せを認める」旨の改正が行われており、以後は1000円でメダル47枚(21.27円/枚)の貸出とする店が増えている。またパチンコ同様に、2000年代以降貸メダル料金を低く抑えるサービスが広まっており、当初は1枚あたり10円、低くても5円が主流であったが、現在では1〜2円/枚での貸出を行っている例もある。

パチンコとの遊技性の違いは、「ある程度の技術介入」要素が明確であり、出玉を左右しやすい点にある。つまり打ち手のレベルやテクニックによって目に見えて差が開きやすい。しかしながらシステムや遊技方法にある程度の理解が無いと遊技する上での楽しみや興奮が少なく、始めるにあたりハードルが高い、と思う者も多い。特にパチンコとの顕著な違いは「あらゆる役が当選しても、遊技者がその絵柄を決められた位置に止めないと払い出しを受けられない」という部分である(ただし本来は、パチンコでも、役が当選しても、開放した入賞口に玉を入れられなければ払い出しを受けられない部分は同じである)。そのため、ボーナスや小役は基本的に遊技者が止める必要がある。

4号機が発売されていた時期はパチンコのホールをパチスロ専用のホールとして改装する店が多くあった。これはパチスロの演出の変化により店内のBGMや放送及び照明がパチンコのものと両立しなくなってきたためである。もちろん当時のパチスロ人気の高騰も原因の一つだった。これはパチンコの出玉に関する規制が一時厳しくなったために、より爆発力の大きいパチスロに客が流れたことに原因があった。しかし5号機の時代に入りパチスロの出玉規制が強化されたため、一旦はパチスロブームが下火になったが、2010年頃からART機種の台頭により再度人気が盛り返しつつある。

このことからもわかるように、遊技者は大量のコインを短時間で獲得できるような仕様のパチスロ機を求め、設置するホールも客の求める機種を多く設置するため、メーカーもそのような機種を発売する。そのために常にギャンブル性(射幸性)の高さが問題となり、そのたびに当局より規制を受けることになる(後述参照)。

三重県では全国的にパチスロが普及した後も、公安委員会がパチスロの導入を認めないという理由でパチスロ台が1台も稼動していない状況が続いていたが、2000年にはパチスロの導入を認める方針に転換し、同年7月より三重県内でもパチスロが一斉に導入された。

2005年、これまでのメダルではなく、パチンコ玉にて遊技するパチスロ機(通称「パロット」)がSANKYOから登場。メダル3枚に相当するパチンコ玉15発が一回の遊技代となる。しかし、設置台数はほとんど増えず、パロットはほとんど見ることがなくなった。また、筐体の変化も様々で、床置きタイプの筐体なども少ないながら存在した(箱型以外のパチスロ機はホールには現存しない)。

パチンコにも共通する内容ではあるが、ホールから撤去されたパチスロ台を一般ユーザー向けに再販を行う市場が存在する。これらは一般的に家スロと呼ばれる物であり、個人のユーザーが過去に設置されていた台を収集して遊技を行ったり、インテリアとして設置が行われている場合がある。

進化と変遷

パチスロを遊技する人々
(東京都新宿区)

前史

1964年[3]、日本初の回胴式遊技機が風俗第7号営業の認可を受け、ホールに設置された。スロットマシン型のこの遊技機は、日本で同年に開催された東京オリンピックに因んで「オリンピア」と名づけられた[4]。ゲーム機メーカーのセガは、同業の太東貿易(現タイトー)と共同会社である「株式会社オリンピア」を設立、セガがかねてより製造していたスロットマシンを応用した製品の製造を担当し、販売営業を分け合った。なお、この会社は現在は存在せず、現存するパチンコ・パチスロメーカーの株式会社オリンピアとは関係がない。

オリンピアでは、1ゲームに投入できるメダルは1枚、絵柄の組み合わせの有効ラインは1つで、ボーナスゲームはなかったが、後続機種であるニュー・オリンピア以降は、特定の絵柄が揃うと、以降の7ゲームは、第1リールに特定の絵柄が出現するだけで10枚のメダルが払い出されるボーナスゲームが付加された。

以下、代表機種については検定審査通過順に記載する

0号機

オリンピアに始まる回胴式遊技機の人気はほどなくして下火となるが、1977年7月、マックス商事より「ジェミニ」が発売され、アメリカンパチンコ(アメパチ)と言う呼び名で再び台頭し始めた。

「ジェミニ」では、1ゲームに投入できるメダルは最大3枚、絵柄の組み合わせが有効となるラインは、メダル3枚を投入した場合、上段、中断、下段、右下がり、右上がりの5ラインとなった[5]

「ジェミニ」の筐体や主要部品には、米国のゲーミング機メーカーであるバリー社の製品が流用されており[6]、それらの部品は、同業者の組合を作って業界を成立させる目的から同業他社にも供給された[7]。そのため、当時のパチスロは、従来のパチンコ店の事情を考慮したサイズになっておらず、パチンコ店がパチスロを新規に導入する場合は、パチンコ台を設置する枠を撤去する必要がままあった。パチンコ台の枠に設置できるパチスロ筐体は、1980年のパチスロパルサー尚球社)あたりから確立[要出典]し始める。

この頃、すなわち1985年に施行された風適法以前に作られたパチスロ機は、後に0号機と呼ばれるようになる。基準など無かった時代なので、極端にスベリの有るものや、反対にスベリの少ないものがあり[要出典]目押しの出来るプレイヤーにとっては攻略の対象になった。リールもギアで動くものだった機種では、窓を押さえることでリールを止めることができたものもあった。

役は、ボーナスゲームと小役ゲームのみで構成され、一度ボーナスゲームが当たると次回のボーナスゲームが高率で当たるようになっていた。ただし、機種や絵柄によっては、単発で終わるボーナスゲームが存在したり、抽選などの要因により打ち止めに達する前に通常状態に戻る(パンク)場合もあった。また、連チャンの規制も無かったので荒い波を持った機種もあった。

当時の営業方法は定量制で、一定数のメダルを払い出すと「打ち止め」とされ、強制的に遊技を終了させるのが一般的であった。賞品との交換率も、10枚交換などというホールが珍しくなかった。メダルサンドもまだなく、紙で棒金状に包装した50枚のメダルをカウンターで1000円で貸し出していた。今でも高年齢の人が1000円を1本と呼ぶことがあるのはこのときの名残である。[要出典]また、メダル貸し出し単価や機械仕様が統一されておらず、都道府県ごとに異なるレートが適用されていたり、それに合わせて打ち止め枚数などの仕様が異なっていたりした。都道府県ごとに規制が異なったため、0号機では、同一機種でも隣の県では異なるゲーム内容となっていた。

1号機

1985年、パチスロに新風営法に基づいた全国統一認定基準が定められ、1号機が登場。現在のボーナスシステムと同等のゲーム性を搭載した。

1.5号機

不正改造対策により登場。Aタイプのみ存在。純増方式のみで、約360枚で打ち止めとなる。ボーナス終了時に打ち止めとなるのは0号機時代の名残である。

2号機

1988年に2号機が登場。ボーナスの抽選方法が完全確率方式に統一され、吸い込み方式などは全廃された。コインを50枚まで貯留できるクレジット機能が採用されて操作性が向上したうえに、シングルボーナスや集中役など新しい遊技機能が許可されたことにより、ゲーム性が従来と比較して格段に向上した。その一方で、1ゲーム4秒(3号機以降は4.1秒)の規制が加わり、スピーディなプレイが難しくなった。

3号機

1990年に3号機が登場。2号機のギャンブル性を抑えた仕様であり、人気のあった集中役に対する規制が強化された。しかしゲーム性が画一化されたことにより、結果的に基板の交換やRAMの書き換え(いわゆる「注射」)などによる違法な状態(裏モノ)での営業が蔓延し、一部の機種を除いてほとんどが裏モノ化される地域もあった。それへの対処として大規模な基板改修や再封印が行われた結果、パチスロ人気は急落した。また検定取り消しになった機種もあったが法的な拘束はなく、4号機から5号機への移行のように即時に撤去されることはなかった。末期にはCR機の試作機も作られたが、さまざまな障壁により、製品化は2006年に発売された『CSスロ原人』(アビリット)まで待つことになる。

  • 検定取り消し機種:コンチネンタル、ワイルドキャッツ、セブンボンバー(バルテック

4号機

1992年に4号機が登場。3号機よりもコイン持ちをよくするために、再遊技(リプレイ)が新たに搭載されるようになった。フラグ告知機能も許可されたが、当初はあまり活用されなかった。他にも、オートリセット機能(3号機まではビッグボーナス終了のたびに店員を呼んでリセットをしてもらう必要があった)の搭載、払い出しに関係のない絵柄(多くの機種における中・右リールのチェリーなど)も4号機から認められている。さらに、ビッグボーナスに「期待値方式」を採用し、獲得枚数が毎回変化するようになったことも特筆される。また、3号機までは1メーカーにつき2機種までしか販売が許可されなかったが、4号機からは何機種でも販売できるようになっている。ビッグボーナス中に3回のJACゲームが入賞可能なAタイプ、同じくJACゲームが2回ないし1回まで入賞可能なBタイプ、ビッグボーナスを搭載しない(レギュラーボーナスもしくは、後に登場するCTやATによって出玉を獲得する)Cタイプの区分が生まれた。

4.0号機

4号機の規定の盲点をついた「小役回収打法パチスロ情報誌の命名により、一般にDDT打法やKKK打法と呼ばれる)」「リプレイはずし」など、打ち手の技術介入度が高い機種が続々登場。「目押し全盛時代」と言われる。一方で、3号機の終焉と共に消滅したと思われた裏モノは、ギャンブル性を求めた客側と利益を上げたい店側の利益が合致し、『キングガルフ』『ビガー』『エイトマン』などが裏モノ化され、長期に渡って鉄火場を演出した。

1998年にチャレンジタイム(CT)が許可され、『ウルトラマン倶楽部3』(サミー)をはじめとしたCT機が流行。その一方で、『ジャグラー』(北電子)に代表される、リーチ目がわからなくても特定のランプが点灯すればボーナスが確定する完全告知マシンが高齢者や初心者を中心に人気を集める。

沖縄では沖スロと呼ばれる独自の機種が人気を集め、『トリプルクラウン』『シオサイ』『ハナハナ』などは、後期まで根強い人気を誇った。なお、沖スロは日本本土にも設置されたが、それらは裏モノに基板が交換されるものが多く、沖スロが完全告知であることでさらに興奮を煽っていた。

4.1号機

完全確率をベースとした規制を受け登場した4.0号機であったが、拡大解釈により大幅な変貌を遂げることになった。2001年に初のストック機ブラックジャック777』が登場。また、リール以外の手段を用いて演出を表示できる筐体が登場する。当初は簡易なドット絵やフラッシュが主流であったが、その後4thリールや液晶搭載機(『ゲゲゲの鬼太郎』で初搭載)の登場などで筐体そのものも大きな進化を遂げた。

その中で、最大711枚の出玉が獲得できる大量獲得機の登場やアシストタイム(AT)がブームになり、1日で数万枚(等価交換なら1万枚=20万円)以上という、異常なまでの出玉性能を持つ機種が登場するなど、射幸心を煽る流れは加速していった。過激化する一方の出玉性能が世間で問題視され始め、『灼熱牙王』(ロデオ)が発売中止になるなど公安委員会も動きを見せる中、2002年7月に日電協は規制を自主的に改定し、「適度な射幸性を超えるおそれがあると認められる遊技機」と判定した4.0号機の一部機種を4.1号機と呼称することとした。さらに2003年には同じく改定前の「著しく射幸性が高いと認められる遊技機」と判断された機種は検定を取り消され、撤去された。

4.5号機

前述の通り射幸心を抑えるために日電協は2002年7月自主規制を改定、これ以降に審査を通過した機種を4.5号機と呼称することとした。

それまで人気を博していたAT機は事実上、審査がほぼ通らなくなり、『スーパーリノ』で初搭載されたサイレントストック型のストック機がメインとなった。4号機におけるビッグボーナスの最大獲得枚数である711枚のビッグボーナスがストック機能によって連チャンする吉宗の登場以降、同様の大量獲得&連チャン機種が多数発売されるなど、長時間では及ばないものの短時間での出玉性能は4.1号機に負けない機種も多かった。

4.7号機

射幸心を抑えるために導入された4.5号機であったが、それでも十分ではないと判断され、2004年1月に規制を強化し、以降に審査を通過した機種を4.7号機と呼称することとした。

総じて4.5号機より出玉性能が抑えられているが、短期的な爆発力は登場当初の5号機と比べれば依然勝っていたため客のニーズは高く、多くの機種が検定期間満了まで設置された(全ての4号機が撤去されたのは2007年9月30日である)。また、パチンコ店からは撤去されたものの、人気の高かった4号機の多くは若干の改造を加えられるなどしてゲームセンターなどで新たにメダルゲーム機として転用された(いわゆる七号転用機)。

5号機

2005年登場。事実上、射幸性が高くなりすぎた4号機への規制を意図した要件改定のため、検定基準も厳しくなり出玉性能が大幅に制限された。

短時間での出玉制限やボーナスのストック機能が禁止されるなど出玉の波が穏やかになり、4号機時代のような大量獲得も不可能になったように思えたが、2006年5月発売の『ボンバーマンビクトリー』に初めて搭載され、その後流行したリプパンはずしや、ノーマルタイプに代わり主流となったART機種、AT機種など波の荒い機種が次々と開発され、4号機と比較して引きに左右されるほか獲得に時間はかかるものの、万枚、果ては2万枚クラスも獲得可能な機種も登場している。

6号機

2018年9月20日に大都技研の「HEY!鏡」が初の6号機として登場。5号機より検定基準が厳しくなり、短期〜長期出玉率各項目の上限が抑えられ、新たに1600Gの短中期出玉率が加えられて出玉性能が更に制限された[8]

一方で、5号機時代の自主規制が一部撤回され、AT機の開発が可能になり、1G当たりの純増枚数制限が2.0枚から無制限となったほか、通常区間と有利区間の滞在区間比率が撤廃されたため、遊技の大半を有利区間とすることにより天井機能が復活した。また、5号機末期の5.9号機時代に有利区間の概念を導入した際に、「出玉制限はするのに吸い込み制限はしないのか」という批判が相次いだことから、6号機では短期〜長期出玉率の各項目に下限が定められている。

5.9号機時代に採用された有利区間の概念も引き継がれ、一回あたりの有利区間の長さは最長で1500G、出玉は最高で2400枚の制限が新たに追加されている。

また、ノーマル機におけるボーナスゲームの最高払い出し枚数も5号機の最大480枚から最大300枚に規制強化されている。(「払い出し」なので純増枚数はもっと少なくなる)

出玉率上限が厳しくなったことで、一撃の出玉には制限はあるものの、5号機時代より短時間でまとまった出玉を獲得することが出来るメリットもある。さらに、有利区間終了後の通常区間から有利区間へ移行した後の滞在区間を引き戻しゾーンに利用することで、理論上は一撃2400枚以上の出玉を獲得することが可能。

これにより、6号機では、

  • 短期出玉率400G上限220%による影響
ノーマル機の払い出し枚数の大幅低下。AT機の純増枚数に影響し、高純増AT機ほど影響を受ける。低純増AT機には影響は少ない。
高純増AT機では短期出玉率と後述の短中期出玉率をクリアするために出玉減少区間を設置してバランスをとっているが、出玉減少区間による出玉低下がユーザーに不評だったため、有利区間開始ゲームからの100〜200ゲーム間前後は当選すら不可能な無抽選区間を出玉減少区間と兼ねるかたちで設置して克服している。
  • 短中期出玉率1600G上限150%による影響
AT機の一撃獲得枚数に大きく影響。有利区間の数値はこれに基づいた仕様となっている。一撃獲得は最大でも2000枚前後で、実際の獲得枚数はさらに下がる。有利区間内での最大獲得枚数が2400枚に設定されているのはこのためである。
  • 長期出玉率17500G下限60%による影響
6号機は千円ベースで約50G回転前後と5.9号機と比べてコイン持ちが良い高ベースAT機となっている。初当たりが重い割に獲得枚数が少ないという5.5号機以降の悪い流れをそのまま引き継いでいる。
  • 有利区間の概念による影響
5.9号機時代に採用された有利区間の概念は当初から大不評で、出玉制限と当選ゲーム数青天井の元凶となっていた。6号機では短中期出玉率1600G上限150%によって一撃2400枚獲得は不可能なので、制限という名の救済措置という意味合いが強い。機能は5.9号機時代のものを一部改訂した上で踏襲している。機種によってはボーナス当選後も有利区間を引き継ぐものもある。これにより、『パチスロ魔法少女まどか☆マギカ』(メーシー)の「穢れシステム」に近似したシステムのメリットが無くなる。当初からこのシステムを潰すことが導入目的とされている。
  • 天井機能復活による影響
天井による恩恵は機種にもよるが、純増枚数と残り有利区間ゲーム数と出玉制限も考慮する必要がある。大抵の機種は有利区間移行後700G〜800G前後に設定されている。また、有利区間引き継ぎに対応した機種の場合は1000G付近で天井ボーナスないし天井CZが当選するものが多い。全体的に5号機時代と比べてメリットは少ない。

初当たり確率が設定差によって大きなバラツキがあり、高設定では早いゲーム数で当選しやすく6号機特有の安定した出玉性能となっている。低設定では5号機以上に重い初当たり確率に加えて天井ゲーム数まで行きやすいが、設定1はAT初当たり確率が最も重たいので1日を通してAT当選は稀であるが、AT当選時の有利区間完走確率が高い機種が多い。対して、設定2はAT初当たり確率が重く、AT当選しても出玉獲得が非常に少ないため、絶望的な仕様となっている。

このように、6号機は業界内外からの期待を持って登場したが、初当たりが重いために初当たりまでの初期投資が多い割には出玉性能が低下したので、低設定だと5号機以上のハマりは日常茶飯事で、5.5号機時代からの悪い流れを解消出来なかったため、一部の機種を除いてユーザーからの支持は得られていない。

低ベースAT機の登場

このような状況を打破するために、コイン持ちが千円ベースで35〜40回転前後の低ベースAT機が登場することになる。これらの機種では、5号機時代のゼロボーナスとアクセルATを応用し、「ペナルティボーナス」を搭載することで、長期出玉率17500G下限60%をクリアしている。

ペナルティボーナスは、一部のリールフラグで当選しやすく、ペナルティボーナス中はコイン獲得と減少区間を繰り返し、規定枚数獲得で終了する。また、ペナルティボーナスはコインが減少するだけでなく、天井ゲーム数が延長されたり、最悪天井ゲーム数がリセットされるなどの影響がある。メーカー側の説明不足も相まって、5号機に慣れ親しんだユーザーや初心者には不評で、ホールでは混乱を来たす原因となった。

一方で、ペナルティボーナスにはメリットもあり、低ベースAT機本来の吸い込みを抑制する役割も持っているので、ペナルティボーナスを複数回当選することで機械本来の機械割低下を抑える効果があるため、低設定の下振れ回収台かどうかを判断するには非常に有効な方法でもある。

しかし、初期に登場した「チェインクロニクル」(サミー)は版権物で、AT中の楽曲が著作権に引っかかるためプレイ動画をYouTubeなどの動画サイトでは投稿しにくく、以降に登場した機種でも同様のトラブルが頻発に起きたことから、ペナルティボーナスの有用性が一般的には普及しなかった。

6.1号機

高ベースAT機が軒並み不評だったこと、低ベースAT機のトラブルが頻発したことから、6号機の問題の是正を目的に、6号機の仕様から一部改訂された6.1号機が制定された。

主な改訂内容はペナルティ規制の緩和、リール・ボタンの演出の緩和、擬似遊技の復活等である。


  1. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.73
  2. ^ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則・第三十五条 二-ロ(2)
  3. ^ 日本電動式遊技機工業協同組合公式サイトの「パチスロとは?」では、誕生を「1965年」としている。
  4. ^ 遊技機産業の歴史|会社概要|株式会社オリンピア”. オリンピア. 2016年4月10日閲覧。
  5. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.73
  6. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.81
  7. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.82
  8. ^ パチスロ「6号機」導入で何が変わった? ユーザーの遊び方に変化も(マネーポストWEB)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2019年9月3日閲覧。
  9. ^ 帝国データバンク;パチンコ業界の倒産動向調査
  10. ^ 法律改正が痛手に パチスロ機の市場規模が半減 Business Media 誠 2009年8月19日
  11. ^ ■ パチスロ4号機を無承認で設置、役員逮捕
  12. ^ ■ 新宿・歌舞伎町でまたも「地下スロ」摘発■ 相次ぐ「地下スロ」摘発、今度は神戸で
    街から消えたはずのパチスロ「4号機」が……浮かぶ“闇の市場” Business Media 誠 2009年6月22日
  13. ^ ■ 「地下スロ」に暴力団が組織ぐるみで関与か
  14. ^ 店舗数、パチスロ設置台数が増加に転じる-全日遊連(遊技日本、2010年5月24日)
  15. ^ 全日遊連加盟店、1万1300店割れに(@グリーンべると、2012年5月2日)
  16. ^ 4号機は無制限営業様に作られたスペックが多かった
  17. ^ ドリスタ -ミントのヒロイン救出大作戦-』のミントボーナスでは、SIN成立で終了するため獲得枚数0という可能性がある。また、『島育ち』のレギュラーボーナスの払い出しは14枚と小役と同等で、さらに絵柄を揃えるまでに1ゲーム必要なので実質的な獲得枚数は11枚となる。
  18. ^ めんそーれ台湾(エマ)
  19. ^ イミソーレ台湾(エマ)




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