サイレントストック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 08:57 UTC 版)
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サイレントストック(Silent Stock)は、パチスロにおけるボーナス貯留機能の一種であり、この機能を搭載した機種をサイレントストック機と呼ぶ。
概要
パチスロにおける本来のボーナス貯留機能は、内部当選したボーナスを当選したそのゲームで揃えられなかった場合にボーナス当選を記憶(ストック)し、次ゲーム以降に揃えても有効とする機能であり、ボーナス内部当選以降ボーナスを揃えるまでリプレイ確率を上げるよう規定されている。ボーナスが揃えられないことによる不公平の救済措置として存在した。
サイレントストックは、通常ゲームを常時リプレイタイム(RT)状態とし、内部当選したボーナスを全て貯留、特定条件に合致した場合にのみRT状態を解除して一部のボーナスを放出する。これにより、連続的なボーナス放出(いわゆる連チャン)を可能にした。ボーナスが内部当選しても、ストックされていても通常ゲームと同じ振る舞いをし続ける。すなわち静かにストックされるため「サイレントストック」と呼ばれるようになった。
通常ゲームがRT状態であるため、内部的にリプレイが高確率で成立する。リプレイは、成立と同時に「揃うリプレイ」と「揃わないリプレイ」に抽選で振り分け、「揃うリプレイ」はリール制御によって必ず揃い、「揃わないリプレイ」はリール制御によって必ずハズレ目となる。「揃うリプレイ」の確率は、規定のリプレイ当選確率に近似するように設計されている。
類似する機能に「ストックタイム(ST)」があるが、こちらは通常ゲームとは別に突入と終了が明確なRTが存在しており、RT中に内部当選したボーナスを全て貯留、RT終了後に全てを放出する機能である。
メリット
- 連チャンを実現することにより、一発逆転あるいは一攫千金の夢をプレイヤーに与えた。
- ボーナス放出タイミングが自在に制御できるため、連続演出や前兆演出の幅が広がった。
- ボーナス間のゲーム数を決める、ボーナス放出ゲーム数テーブルや天井など、攻略要素がある機種もあり、雑誌の解析などで勉強することで、勝率を上げることができた。
- 小役当選をボーナス放出契機にしたり、放出確率の異なるモードの概念の導入など、ゲーム性が多様になった。
デメリット
- 射幸性の高さにより、余裕資金を越えて過度に散財するプレイヤーも存在した。
- 機種によってはボーナス放出ゲーム数テーブルに偏りが出てしまい、ボーナス放出の可能性が低いゲーム数での遊技が単調になってしまったり、プレイヤーの知識による不公平が生じた。
- 新台時はストックがない状態なので、ある程度ストックが貯まるまでは連荘し難い状況となる。遊戯店側としては「高設定を投入しているのに出玉が少ない」というケースが見受けられた。そのため、一部の店では営業開始前に手動もしくは機械で打ち込み、ストックを貯める作業を行うこともあった。
- 一方でストックされたボーナスを遊戯店が意図的に消す(ストック消し、ストック飛ばし)ことによる、連荘性やゲーム性を損ねる行為もあった。
主な機種
初搭載は山佐の『スーパーリノ』。この機種の放出条件は規定RTの消化のみと、比較的シンプルな設計であった。その後、同社の『キングパルサー』で規定RT消化以外の放出条件が搭載され、以後ストック機が4号機の主流となる。以降、他メーカーも参入し「ST機ブーム」の到来となり、『吉宗』『鬼武者3』などが誕生した。
関連項目
サイレントストック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 19:45 UTC 版)
詳細は「サイレントストック」を参照 通常ゲームでは解除契機を迎えるまではひたすらボーナスフラグを貯留し続ける(ボーナスが成立しても揃えられない)。ボーナスを揃えるには解除契機条件を満たす事が必要となる。 ストック解除方法(主だったもので、機種によってそれぞれ異なる)規定ゲーム数を消化する (例:スーパーリノ、吉宗、ジャイアントパルサーなど) 特定小役の成立 (通常時はなかなか揃わないレアな小役) 特定小役の成立時に解除抽選を行う (例:ネオプラネットなど) 特定小役が規定回数成立 (例:アラジン2エボリューションで3連チェリーが15回揃った時(いわゆる小役揃いの天井)など) 一定条件下において特定小役が成立 (例:北斗の拳において『高確モード』滞在時に『2枚チェリー』成立で前兆モード(つまりバトルボーナス確定)へ移行する) リプレイが数回連続で成立 (例:俺の空、テンカフブなど) 天井ゲーム数を消化 (機種によって天井ゲーム数は異なる) 純ハズレが成立 (揃わないRTの時に何のフラグも成立しなかった『純粋なハズレ』の事。『強ハズレ』と呼ばれる時もあるが、機種によってはボーナス放出をせず、何の特典も無いものもある) このタイプでは通常時にボーナスフラグを(ボーナス放出確率と比べて)高確率で抽選しているものが多く、そのような機種の場合、新装開店直後・店側が意図的にストックを消した場合などを除き、たとえボーナスが連荘したとしてもボーナスフラグのストックが無くなることはほとんど無い。ただし中にはボーナス放出確率の方がボーナスフラグの成立確率より高い機種も存在しているため(例:キングオブキングパルサー、ジャイアントパルサー)、そのような機種ではボーナス放出にフラグ成立が追いつかずストック切れが発生する場合がある。 なおボーナスフラグのストックがない状態でボーナスフラグが成立すると、その段階で改めてRTのゲーム数を抽選する。一部の機種(主役は銭形など)では、その際に一定の確率で短いゲーム数のRTが選ばれるといった、プレイヤーの救済措置を設けている。 契機成立時に『RT解除抽選』を行い、それに当選してはじめてボーナス解除となる機種もある。あくまでストック解除の例であるので、特定台の実際の解除契機などは、それぞれ個別に存在している。
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