短いゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/04 03:14 UTC 版)
参考のため、短い手数のゲームを双方の狙いとともに付記する。 1: ▲7六歩 2: △8四歩 3: ▲2二角成 = 反則 審判は、(そのような移動が不可能であるので)「反則」を宣言し、対局者は手をもとに戻す。 この際、どのように不可能であるかは述べてはならない。ヒントになるようなことも厳禁である。単に「反則」と述べること。互いの反則回数がわかるように、チップなどを用いて示すとよい。 (先手の思惑) 後手は△3四歩と角道を開けただろうと推測したが、開けていなかったようだ。ただし、反則1回を利用して、相手の手を推理することができた このような、反則の可能性が高い手を指して相手の手を推測することもついたて将棋の作戦のひとつである。 3: ▲4四角 (先手の思惑)相手は角道を開けていないので、ただちに4四の角の存在が後手に発覚することはない。(そうでない場合、△8八角成りが反則となることなどでそれと知られる可能性がある)たまたま△4四歩などと不自然な手を指されることもないだろう。次に5三の歩をとっての駒得を期待したい 自分から見ると危険をともなう手(しかし、相手はそれがわからない)は、ついたて将棋において頻繁に現れる。 4: △5二玉 5: ▲5三角成 審判は「王手」を宣言し、後手の5三の歩を先手の駒台に移動する。 (先手の思惑) 予定通りの駒得を果たした。しかし… 6: △4二玉 = 反則 審判は「反則」を告げる。繰り返しになるが、王手を避けられずに反則なのか、他の理由による反則かも知らせてはならない。(これは合駒などの場合に出現する) (後手の思惑) 王手を避けようとしたが、反則となってしまった 6: △5三玉 (△同玉) 審判は角を後手の持ち駒に移動する。 (後手の思惑) 王手であること、5三の歩が無くなったこと、そしてまだ5手目であることから、5三にいるのは馬であろうと(正しく)推理する。 また、この手数では、桂馬などによってヒモがついていて再度の反則となることもないと(正しく)推理し、玉を5三に移動した。 ▲投了 大きな駒損で、戦意を喪失した。
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