ショウブ 利用

ショウブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:20 UTC 版)

利用

茎葉の全体から芳香があり、端午の節句にショウブ湯として用いられてきた[4]

中国では古来より、ショウブの形がに似ていること、邪気を祓うような爽やかな香りを持つことから、男子にとって縁起の良い植物とされ、家屋の外壁から張り出した軒(のき)に吊るしたり、の下に置いて寝たりしていた。日本でも、奈良時代聖武天皇の頃より端午の節句に使われ始め、武士が台頭してからは「しょうぶ」のに通じるので「尚武」という字が当てられるようになり(勝負にも通じる)、軒先に魔除けとして吊るしたり、風呂に入れる習慣が伝えられてきた[2]

薬用

根茎が生薬になり、白菖、菖蒲根(しょうぶこん)、カラムスコンと呼んでいる[6]。薬効は鎮静健胃で、漢方薬にも用いられる[6]。ただし、妊婦に対する使用は禁忌とされている[6]。2倍体の品種の根茎にはアサロンを含有せず、その安全性評価はクラスAであるが、3倍体および4倍体の品種(アジアおよびヨーロッパの種)の根茎ではアサロンを含有することから、クラスCもしくはクラスFとされており、薬物としての安全性が劣る[6]

民間では、古来より菖蒲湯として用いられており、薬用効果を高めるために、芳香のある生の根茎や葉を大まかに刻んで布袋に入れて煮出したものが風呂に入れられる[2]。浴用の効果は、血液循環促進、冷え性肩こり、疲労痛に効能があるとされる[2]。また、乾燥した根茎を適量の水で煎じて、煮汁とともに薬草に入れられて、煎じ汁、ティンクチャーなどが食欲不振や消化不良にも用いられることもあった[6]。しかし、苦味芳香性の健胃薬の効果があるものの、特殊な不快味があるうえ、悪心吐気感を催してしまうことがあるため内服には使われない[2]


注釈

  1. ^ 旧来のクロンキスト体系ではサトイモ目ショウブ科で、新エングラー体系などではサトイモ目サトイモ科のショウブ属に属する。

出典



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