ティンクチャー
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ティンクチャー (tincture)。原義(廃語)は染色・着色。
- 1 ティンクチャーとは
- 2 ティンクチャーの概要
ティンクチャー
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詳細は「ティンクチャー (紋章学)」を参照 紋章は戦場で遠くからでも識別できるように限定された色で表現される。紋章学における色のことをティンクチャー (tinctures) といい、大きく分けて金属色 (Metals) 、原色 (Colours)、毛皮模様 (Furs) の3つの種類がある。金属色にはオーア(金色)とアージェント(銀色)の2色、原色にはアジュール(青色)、ギュールズ(赤色)、パーピュア(紫色)、ヴァート(緑色)、セーブル(黒)の5色、毛皮模様にはアーミン(シロテン)、ヴェア(リス)の2色ある。毛皮模様は2色の原色のティンクチャーを用いて表現するが、紋章学上は1色として扱われる。基本はこの9色であるが、時代が下ると地域により原色のティンクチャーにはいくつか色が付け加えられていることがある。 エングレービングのような古典的な印刷手法で真っ黒に塗りつぶすことが困難である場合や、硬貨の刻印のように着色できない場合があるため、それぞれの色を白黒で、しかも点と線だけで表現できる別の模様に置き換える様々な手法が考案された。もっとも広く用いられているのが「ペトラ・サンクタの手法 (System of Petra Sancta) 」と呼ばれる方法であり、それぞれのティンクチャーを次のように表す。アーミンとヴェアは、用いられているティンクチャーに従って、それぞれの原色と同様の方法で表現する。 オーア:点 アージェント:無地 アジュール:横縞 ギュールズ:縦縞 パーピュア:右上から左下への斜縞 ヴァート:左上から右下への斜縞 セーブル:格子縞
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