コズミック・イラ
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出来事
再構築戦争(Reconstruction Warまたは第三次世界大戦)の終結と同時にそれまでの国家の枠組みが大きく変わった事を機会に、国連の主導下で新暦として統一暦「コズミック・イラ(C.E.)」が制定された。尚、元年と設定されたのは「最後の核」(中央アジア戦線で使用された核兵器)が使用された年であり、制定時がC.E.9年となるためC.E.1-8年は歴史上にしか存在しない[3]。
成立から全面戦争まで(A.D.末期-C.E.70)
再構築戦争(第三次世界大戦)
西暦年代末に各地で民族紛争や宗教紛争が激化し、なおかつ石油資源の枯渇や環境汚染の深刻化、世界不況が起こり、世界各地で代表勢力による分割が行われ、世界各地でブロック化が進む[3]。
C.E.1年には中央アジア戦線(カシミール地方)において核兵器が使用される「最後の核」と呼ばれる事件が起こる[3]。
C.E.9年にR.C.Warが終結。
- アメリカ・カナダ・イギリス・アイスランド・アイルランドによる大西洋連邦[3]
- ロシア・EU諸国によるユーラシア連邦[3]
- 日本・中国・韓国・北朝鮮・モンゴル・台湾による東アジア共和国[3]
- ラテンアメリカ諸国による南アメリカ合衆国
- 北アフリカの国々によるアフリカ共同体
- アフリカ大陸南部の国々による南アフリカ統一機構
- スカンディナヴィア半島の王国によるスカンジナビア王国
- 中東・アラビア半島の国々による汎ムスリム会議
- 東南アジア、南アジア地域の国々による赤道連合
- オセアニア地域による大洋州連合
- ソロモン諸島のオーブ連合首長国
以上の11の国家が誕生する。
世界大戦により建造が凍結されていた第四世代国際宇宙ステーション「世界樹」の建造が再開し、C.E.11年に完成[3]。
C.E.10年にはコロニー構想が本格化し、月面に資源採掘・組立基地として月面基地「コペルニクス」市の建造開始。C.E.12年に建造を完了し、初の一般居住が可能な月面都市となる[3]。
大西洋連邦、ユーラシア連邦、東アジア共和国が宇宙軍を設立[3]。
ジョージ・グレンの告白
C.E.15年、ファーストコーディネイターであるジョージ・グレンが自身が設計した大型宇宙探査船「ツィオルコフスキー」で木星へ旅立つ直前、今までの自らの成功が自らが遺伝子を改造された者だから出来たと言う事を暴露し、コーディネイターの製造方法を世界中にネットワークを通じて公開した[3]。
しかし、地球はコーディネイターの是非を巡り、大混乱に陥る。自然環境圧力保護団体「ブルーコスモス」はコーディネイター技術に関して、アズラエル財閥支援の元で反意を表明[3]。
「人類の遺伝子改変に関する議定書」採択
C.E.16年、地球連合の前身である国際連合が開いた「国連遺伝子資源開発会議」の議決により採択。以後、国際連合加盟国は本議定書の効力により、合法的にはコーディネイターを生み出す事が不可能となった。しかし、極秘裏にコーディネイターを誕生させる者達は後を絶たず、C.E.17年にはコーディネイター生成を行っていたシカゴの病院が焼き討ちに遭い、医師・看護士、入院患者らが虐殺される(ブルーコスモスの関与が噂されたが、真相は不明)。
ジョージ・グレンの処遇に関しては即決せず、帰還後に決定[3]。
「エヴィデンス01」発見
C.E.22年、ジョージ・グレンが、木星探査中に、明らかに地球のものでは無い生物の化石を発見。地球外生命体のエビデンス(証拠)とされている。ナチュラル、コーディネイター双方を問わず、特に生物学者達にとっては生物の進化の可能性を確信させる存在となっている。その後、エヴィデンス01はL5の研究コロニー「Zodiac」へ運ばれて詳細な調査が行われた[3]。
- 備考
- 『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R』では、地球の海に羽根が生えたクジラが泳いでいる姿が登場する[23]。
「パレスティナ公会議」開催
C.E.30年に各宗教界の権威者が一堂に会し、コーディネイターに関する議論を行うがまとまらず、宗教界は権威失墜。以後、コーディネイター寛容論が世界に蔓延。第一次コーディネイターブームが到来[3]。
しかし、C.E.40頃になると極秘裏に精製されたコーディネイター達が、学術・スポーツ・芸術の各方面で成果を上げ始めると、「ヒト」としての能力差が顕著となり、ナチュラルの反コーディネイター感情が悪化を始める。狂信的カトリックやイスラム原理主義過激派、ブルーコスモス構成員等の武装遺伝子差別主義団体が地下で結集し、反コーディネイター運動が過激化。C.E.44年に完成し、建造拡大が行われていたプラントにも反コーディネイターのテロ行為が発生する様になる[3]。
黄道同盟 結党
C.E.50年、パトリック・ザラ、シーゲル・クラインらプラントのL5コロニー建設に従事してきたコーディネイターの有志によって、プラントの自治権、貿易自主権を求める政治結社「黄道同盟Zodiac Treaty」が結党される。食料生産制限撤廃と自衛権獲得を求める活動も地下的に開始[3]。
ジョージ・グレン暗殺
C.E.53年、コーディネイターに生まれなかった事を悲観したナチュラルの少年の銃撃によりジョージ・グレンが暗殺される[3]。
少年は心神耗弱を理由に無罪。背後にはブルーコスモスの暗躍があったと噂になる[3]。
S2インフルエンザ流行
C.E.54年、S型インフルエンザの突然変異により発生し従来のワクチンが無効なS2型インフルエンザの流行が始まり、多数の死者を出す。S2型インフルエンザウイルスの蔓延は、コーディネイターがジョージ・グレン暗殺の報復及びナチュラル殲滅のためにおこなった作戦であるという噂が広まった[3][注 5]。
C.E.55年10月29日、プラントのフェブラリウス市、S2型インフルエンザのワクチン開発に成功。増産のうえ地上への供給開始。しかしナチュラルの反コーディネイター感情は収まらず、在地球コーディネイターのプラント移住が本格化する[3]。
C.E.58、後に議長となるシーゲル・クラインとパトリック・ザラ、プラント評議会議員に初当選。同時に、黄道同盟の党勢拡大も進める[3]。
「トリノ議定書」採択
S2インフルエンザの流行を「神の鉄槌」とした宗教界が権威を復権。地球はコーディネイターアレルギーを再発し、C.E.55年に「遺伝子改変禁止に関する協定」(通称「トリノ議定書」)が採択され、遺伝子操作は再び法律で禁止される[3]。
機動兵器モビルスーツ開発開始
C.E.63、シーゲル・クライン、パトリック・ザラらを初めとする評議会議員らが水面下で理事会からの独立運動計画を本格化させ、宇宙機器モビルスーツの軍事転用の研究を開始[3]。
ザフト創建
C.E.65年、プラント最高評議会の政権与党、黄道同盟がさらなる党勢拡大のうえ発展する形で、自由条約黄道同盟ZAFT(ザフト)が改めて結党された。同時に、史上初のモビルスーツ試作第1号「ザフト」が秘密裏にロールアウト。これが後に「YMF-01B プロトジン」に発展する[3]。
C.E.68年、シーゲル・クラインがプラント最高評議会議長に就任[3]。
同年、マンデンブロー事件でナチュラルから受けた被害をきっかけに勢いづくパトリック・ザラは、純然たる政治結社であった既存のZAFTを解体再編しプラント内の警察保安組織と合併、モビルスーツを主戦力とする軍事組織でもあるZAFTが新たに創立並びに建軍された[3]。
同年、L4コロニー「メンデル」で大規模なバイオハザードが発生し死者多数。同コロニーは無人となりX線照射消毒が図られる。ユーレン・ヒビキ博士が勤務していたG.A.R.M. R&D社倒産。L4コロニー「メンデル」にあった同社所有の研究所施設は放置状態になる[3][注 6]。
L5宙域事変(仮称)
C.E.69年、シーゲル・クラインの指示により、プラントはユニウス市の7~10区(ユニウスセブン~10コロニー)を穀物生産プラントに改装し食料生産を開始。これに対しプラント理事国は実力を行使してもこれを排除すると勧告しプラントに対し威嚇行動に出る。ザフトはこれに対抗する形で史上初の戦闘用MSジンを実戦投入する。圧倒的少数でありながらプラント理事国のMA部隊を圧倒し、L5宙域に駐留していたプラント理事国の宇宙軍を排除する事で、その有効性を世界に見せ付けた。対して、大西洋連邦軍のデュエイン・ハルバートン大佐は、地球軍も独自のモビルスーツを開発するよう提唱するが、却下される(ただし、一部議員の支援を受けてG計画は極秘裏に開始される)[3]。
コペルニクスの悲劇
C.E.69年までに地球・プラント間での話し合いが行われるが、平行線となる。C.E.70年1月1日までに回答が得られない場合、プラントは地球側に対して資源輸出の停止を通告し、緊張が激化する。翌C.E.70年1月1日に未開理事会への回答に向かう評議委員がテロに合い、1名が死亡。ブルーコスモスから犯行声明が出されるが、背後にプラント理事国の存在が明らかになり、プラント側は報復措置として地球側への物資輸出を停止。プラントの生産力に頼っていた理事国側は困窮し、各政府の宣伝活動により反プラント・反コーディネイター感情が植えつけられる[3]。
C.E.70年2月5日、国連事務総長の呼びかけにより緊張が高まるプラントとプラント理事国の間で交渉が持たれる(月面会議)が、爆弾テロ(犯人の詳細は不明)により会議参加予定の地球側理事国の代表者と、国際連合事務総長を含む国際連合首脳陣が死亡した事件[3]。
なお、同じく会議に参加する予定であったプラント代表のシーゲル・クラインは、シャトルの故障により到着が遅れていたため難を逃れた[3]。
アラスカ宣言
C.E.70年2月7日、理事国代表である大西洋連邦は「コペルニクスの悲劇」をプラント側によるテロと断定、同時にこれを地球各国及びナチュラル全体への宣戦布告と見なすと発表。先の事件によって崩壊した国連に代わる新たな国際調停機関として地球連合が設立された[3]。
アスハ代表の中立宣言
C.E.70年2月8日、オーブ連合首長国代表、ウズミ・ナラ・アスハによる中立の宣言。今後いかなる事態が起ころうとも、オーブは独立・中立を貫くと宣言し、「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」を理念とする[3]。
- 備考
- 資料にオーブ連合首長国は建国時から中立の理念を持っており、この宣言によってその意思を強く示したとされている[27]。
第1次連合・プラント大戦(C.E.70-72)
第1次連合・プラント大戦[28] | ||
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戦争:第1次連合・プラント大戦 | ||
年月日:C.E.70年2月11日 - C.E.72年3月10日 | ||
場所:地球各地(アフリカ、オーストラリア、地中海、台湾、アラスカ、オーブなど)、宇宙各地(月、L5宙域、L4宙域、世界樹など) | ||
結果:地球連合とプラント間でユニウス条約締結。プラントが自治権を獲得。 | ||
交戦勢力 | ||
地球連合 大西洋連邦 ユーラシア連邦 東アジア共和国 南アフリカ統一機構 南アメリカ合衆国 赤道連合 スカンジナビア王国 |
プラント 大洋州連合 アフリカ共同体[注 7] |
オーブ連合首長国 三隻同盟 |
指導者・指揮官 | ||
オルバーニ アーヴィング ムルタ・アズラエル ウィリアム・サザーランド |
シーゲル・クライン パトリック・ザラ アイリーン・カナーバ |
ホムラ ウズミ・ナラ・アスハ ラクス・クライン |
『機動戦士ガンダムSEED』をはじめ、その関連作品で描かれた人類史上初の地球と宇宙、そしてナチュラル陣営とコーディネイター陣営を分けた大規模な戦争。
戦名は時期によって変遷しており、「第一次大戦」[30]とも呼称されていたが、後に、「第1次連合・プラント大戦」とも記述されている[28]。
開戦
C.E.70年2月11日、地球連合がプラントに宣戦布告。月面プトレマイオス基地から地球連合軍の宇宙艦隊出撃。この際、モビルアーマー母艦「ルーズベルト」に、とあるブルーコスモス派将校(漫画版『機動戦士ガンダムSEED Re』の描写ではウィリアム・サザーランド)の独断で極秘に1発の核弾頭ミサイルが持ち込まれた[3]。
血のバレンタイン
プラントの農業用コロニー「ユニウスセブン」が、地球軍側MAの放った核ミサイルにより壊滅した事件。C.E.70年2月14日の聖バレンタインデーに起こったため、血のバレンタイン事件と呼ばれる[3]。
C.E.70年2月14日、ザフト、地球軍プトレマイオス基地艦隊及び艦載モビルアーマー「メビウス」部隊の攻撃をモビルスーツ部隊によって迎撃し、これらを殲滅する。しかし、「ルーズベルト」に1発持ち込まれていた核ミサイルを搭載して発艦した「メビウス」は攻撃行動に成功し、これがユニウスセブンに命中した[3]。
これにより、パトリック・ザラ国防委員長の妻レノア・ザラを含む24万3721名の人々が犠牲となり、ザラ委員長を筆頭とするコーディネイター強硬派の敵意と憎悪は頂点に達し、オペレーション・ウロボロスに代表される報復攻撃を招いた[3]。
以降、地球連合軍とザフトの戦争は地球圏全土を巻き込む大戦へと拡大する事になった。地球軍は核攻撃を否定し、プラント側の自爆作戦と非難した[3]。
南アメリカ侵攻
C.E.70年2月18日、プラント最高評議会議長シーゲル・クラインによる、地球連合非参加国には優先的に物資を提供する「積極的中立勧告」の声明を非プラント理事国である大洋州連合と南アメリカ合衆国が受諾した[3]。
これを受け地球連合は翌2月19日、南アメリカ合衆国に武力侵攻を開始、パナマ宇宙港を軍事制圧し南アメリカ合衆国を大西洋連邦に併合した[3]。
なお、このさらに翌20日には大洋州連合は地球連合軍の中南米侵攻を批判すると共にプラント支援を表明し「親プラント国家」になった。同日、地球連合軍は大洋州連合に対し宣戦布告を行った[3]。
世界樹攻防戦
血のバレンタインから約1週間後のC.E.70年2月22日、地球連合軍の月への橋頭堡であるL1のスペースコロニー「世界樹」で起きた地球連合軍とザフトの攻防戦[3]。
地球軍はこの戦いに第1~第3艦隊を投入し、ザフトと激しい戦いを繰り広げた。なお、この時に核分裂抑止能力を有する「ニュートロンジャマー」が試験投入され、成果を上げている。戦闘そのものには双方が拮抗し、両軍ともに大きな損害を被るが、最終的に「世界樹」は崩壊し、デブリベルトの塵と化した事で戦闘は終息した[3]。
この攻防戦においてジンで出撃したラウ・ル・クルーゼは、MA37機・戦艦6隻を撃破し、ネビュラ勲章を授与されている[3]。
第一次ビクトリア攻防戦
C.E.70年3月8日。ザフトの地上侵攻戦(食糧確保の目的もあり)初の軌道上からの地上降下作戦としてビクトリア湖を干拓して造られた宇宙港とマスドライバー施設「ハビリス」に侵攻した戦闘[3]。
ザフトでは初めて軌道上からの大降下作戦が実施されたが、地上戦力の支援が無かったためにザフトの敗退に終わり、これを踏まえプラント最高評議会では「オペレーション・ウロボロス」を立案、採択された[3]。
オペレーション・ウロボロス
ザフトは第一次ビクトリア攻防戦の失敗を考え、以下の3つの柱から構成される赤道封鎖作戦「オペレーション・ウロボロス」を立案する。
- 「地上での支援戦力を得るための軍事拠点を確保」
- 「宇宙港やマスドライバー基地制圧により地球連合軍を地上に封じ込める」
- 「核兵器、核分裂エネルギーの供給抑止となるニュートロンジャマーの敷設」
この作戦はC.E.70年3月15日にプラント最高評議会で可決され、4月1日に発動した。また、採決と同時にプロパガンダ的な意味を込めシグー、ディン、バクゥ、ザウート、グーンなどの複数の新型MSも公開し、全世界に発表された[3]。
エイプリル・フール・クライシス
C.E.70年4月1日、オペレーション・ウロボロスの一環として地上に散布されたニュートロンジャマーの影響から、地球圏で発生したエネルギー危機を指す名称[3]。
この影響は文献によって一定しておらず、吉野弘幸たちが中心となって製作された公式年表では地球連合国家が窮乏し、深刻なエネルギー危機が発生したとされているが[3]、その一方で、外伝作品である『SEED DESTINY ASTRAY』では、核分裂炉の原子力発電をエネルギー供給の主としていた地上では、それらが使用不可能となり、同時にNジャマーの持つ電波妨害作用から地球全土での深刻なエネルギー不足と情報網の寸断、核分裂発電停止により発生した深刻なエネルギー問題から、地上のあらゆる産業は麻痺し、社会システムが崩壊寸前にまで追い込まれたとしている[31]。
また、ザフトではこのニュートロンジャマーを背景として友好姿勢を持つ地球国家に対してエネルギーの輸出を表明し、連合による対プラント・プロパガンダを牽制する外交手段としたともされている[32]。
これによって地球連合国家は深刻なエネルギー不足となり、文献によっては被害者は全人口の10%にあたる約10億人にのぼったとされ[14]、地球連合加盟国における人々の反プラント、反コーディネイター感情は最高に達した[33][注 8]。
なお、大戦中より戦後にかけての地球復興の一環として、核発電の代替として発電効率80%の太陽光発電が実用化・普及したことや、地下に有線通信を兼用するエネルギー送電網[注 9]が構築された[35] 事から、エネルギー・通信の問題は一応の解決を見ている[9][注 10]。
カーペンタリア制圧戦
4月2日、エイプリル・フール・クライシスの混乱に乗じ、ザフトは大洋州連合のオーストラリア北岸に位置するカーペンタリアに向けて軌道上から基地施設を分割降下させ、48時間でカーペンタリア基地の基礎を建設した。これに対し地球連合軍の太平洋艦隊が迎え撃ったが大敗を喫した[3]。
珊瑚海海戦
ザフトはカーペンタリアへの補給方法として、衛星軌道で建造した潜水艦を降下させることで達成していた。降下地点は主にタスマン海とインド洋で、着水した潜水艦はトレス海峡やアラフラ海を抜けてカーペンタリア湾へと向かった[37]。
4月10日、地球連合海軍はタスマン海に降下した輸送潜水艦がカーペンタリアへの到達することの阻止を図った。地球軍はトレス海峡でザフトを迎撃する手筈であったが、通信と兵站の混乱により当初の予定とは違う第21ASW(対潜水艦戦)艦隊が正規ルートから外れて珊瑚海で迎撃に当たることとなった。第21ASW艦隊は旗艦をヘリコプター駆逐艦カンバーランドとし、同キングズビル、アストリア、ミサイル駆逐艦カナジアン、ブラッドフォードの5隻で構成され、少なくとも後者2隻は廃船間近の老朽艦であった。ニュートロンジャマーの影響で最新の原子力戦闘艦は使用不可能な状況に陥っていた[37]。
ザフトは輸送潜水艦の護衛機として水中用MSを実戦投入しており、マルコ・モラシム率いるMS部隊は潜水艦を守るため前進し、第21ASW艦隊に接近した。モラシムは新型試作機ジンフェムウスに搭乗しており、ジンワスプ3機を引き連れて対艦戦に当たった[37]。
戦闘はザフト側が終始優勢に推移した。第21ASW艦隊は対潜戦闘ヘリの聴音情報によりMS部隊を捕捉しアスロックを発射したが全弾が回避もしくは迎撃された。その後、ジンフェムウスはマスカーを放出してアクティブソナーを無力化し、MS部隊の位置情報を隠匿した。輸送潜水艦への攻撃のため突出したブラッドフォードとカナジアンはMS部隊の攻撃で戦闘不能に陥り、航跡情報を基に対潜戦闘ヘリがMSに魚雷攻撃したがこれも回避迎撃された。カンバーランド、アストリア、キングズビルは轟沈もしくは戦闘不能に陥り、対潜戦闘ヘリも全てが撃墜された[37]。
この戦闘で生き残った地球軍将兵は、キングズビルに所属する対潜戦闘ヘリパイロットのジェーン・ヒューストンだけであった[37]。
第一次ヤキン・ドゥーエ攻防戦
C.E.70年4月17日、地球連合軍第5、第6艦隊がプラント本国を目指し月面プトレマイオス基地より侵攻する。プラント管理下の資源衛星ヤキン・ドゥーエ付近にて、迎え撃つザフトと交戦を行った[3]。
これによりプラント最高評議会は、本国防衛の点から、ヤキン・ドゥーエを防衛要塞に改装する事を決議した[3]。
グリマルディ戦線
C.E.70年5月3日、ザフトは地球連合軍の月面プトレマイオス基地を目標に侵攻を開始し、月の裏側にあるローレンツ・クレーターに橋頭堡となる基地の建設を開始した。その結果、両軍はグリマルディ・クレーターを境界に月を二分し、以後小競り合いを繰り返す。このことから月の最前線はグリマルディ戦線と呼ばれるようになった[3]。
C.E.70年6月2日、エンデュミオン・クレーターに対しザフト軍は(当時としては)最新鋭のMS隊(ジン、ジンハイマニューバなど)を率いて進行を開始した。地球連合軍側は機動兵器メビウス・ゼロの精鋭部隊を投入し、徹底抗戦の構えを見せるが、防衛線で地球連合軍の第3艦隊は壊滅し、施設破壊のため、レアメタルの混ざった氷を融解するために設置していたサイクロプスを暴走させ、ザフトを撃破する。この際、巻き込まれた友軍にも多数の被害が出た。ザフトはこの敗退によりグリマルディ戦線を放棄し月から撤退し、月は地球連合軍の勢力下におかれる事になった。
この戦闘でメビウス・ゼロ部隊に所属しジン5機を撃破、さらにサイクロプスの暴走からも逃れ同部隊唯一の生還者となったムウ・ラ・フラガは「エンデュミオンの鷹」と呼ばれ喧伝される。実際は地球連合軍上層部がエンデュミオン・クレーターでの真相(ザフトに大敗したこと)を隠匿するためと、戦意高揚のために行ったプロパガンダである。その後ムウは口封じのため後方に追いやられ、ヘリオポリスへのG兵器テストパイロットの護衛任務などに回される。同様に生還したジェラード・ガルシアもアルテミスへ左遷させられた。また、この戦闘でムウはジンハイマニューバで出撃したラウ・ル・クルーゼと運命的な再会をしている。
第一次カサブランカ沖海戦
C.E.70年5月2日、地球連合軍(ユーラシア連邦主力)の地中海艦隊とザフトのボズゴロフ級からなる潜水空母艦隊が衝突。この戦いで、水中用MSグーンが実戦初投入された。
この戦いに勝利したザフトは地中海へ侵入。アフリカ北岸より侵攻開始。また、ジブラルタル基地建設を開始する。
スエズ攻防戦
地球連合軍は、ザフトがザウート部隊を地中海からエル・アラメインに上陸させるという情報を掴み、ユーラシア連邦陸軍のモーガン・シュバリエ大尉率いる大戦車軍団が迎撃のため現地の砂漠に展開した。現地には地雷が敷設され、リニアガン・タンクによる戦車部隊や戦闘ヘリ部隊が息を潜めて待ち伏せした。ザフトは南側にも展開していたが、地球連合軍は陸上兵器がカッターラ低地を通過できるとは考えておらず南側の戦力は最低限の状態であった[38]。
ザフト側の指揮官であるアンドリュー・バルトフェルドは、ザウートを鈍重ながら火力と装甲に優れることを考慮し囮部隊の役割を与えた。本隊はバルトフェルド自らが率いる陸上戦艦レセップス及びバクゥからなる部隊で、カッターラ低地を北上して囮部隊に誘引された地球軍を叩く作戦であった[38]。
ザウート部隊は上陸時に脚で行くか無限軌道で行くか意見が分かれたが、最終的には無限軌道形態での上陸を決定した。5月30日深夜、囮部隊が上陸を開始し、シュバリエ大尉の大戦車軍団との戦闘が始まった。戦車部隊の練度は高く、通信機能が制限されているなかでも、各兵士が状況を把握し高度な連携をみせた。ザウート部隊は大きな損害を被り、半数以上が行動不能に陥った[38]。
バルトフェルドの本隊はカッターラ低地を通過中にレセップスのスケイルモーターにトラブルが発生し到着が遅れたものの、バクゥ部隊はエル・アラメインに到着し囮部隊と合流を果たした。バクゥは持ち前の機動力を活かして戦車の砲撃を回避し、次々と戦車を撃破し戦況を一変させた[38]。
この戦闘で地球連合軍の車両が多く撃破されたものの、搭乗員の損害は軽微であった。これはバルトフェルドが企図した心理戦であり、バクゥの恐怖を生き残った地球軍将兵に喧伝してもらうためであった[38]。
戦闘はザフトの勝利に終わり、ザフトはビクトリア宇宙港を目指して南進を開始し、アフリカ戦線が形成されることとなる。
新星攻防戦
C.E.70年6月14日、L4の地球連合東アジア共和国領の資源衛星「新星」にザフトが侵攻、迎え撃つ地球連合軍との間で7月12日まで攻防戦が行われた[3]。
双方とも決定打のないまま小競り合いが1ヶ月近く続き、結局防衛を断念した地球連合軍側が新星を放棄する[3]。
ザフトはこの衛星を自軍の防衛用軍事衛星として改装しつつL5まで移送することを決定[3]。この新星の移送中、地球軍は何度かの奪還を試みザフトの護衛艦隊と交戦するもいずれも失敗。
この戦闘以降は両軍共に大規模な軍事行動が減少し、地上・宇宙も小競り合いに終始し、膠着状態に陥る。
10月会談
膠着状態の打破、戦争の落としどころを踏まえて、マルキオ導師の呼びかけで地球連合事務総長オルバーニとプラント最高評議会議長シーゲル・クラインの秘密会談が画策される。しかし、交渉は決裂し、戦局への寄与は皆無に終結する[3]。
カオシュン戦線
C.E.71年1月15日に太平洋・北回帰戦線が活発化し、ザフトは東アジア共和国のマスドライバー施設を有するカオシュン宇宙港の攻撃を開始[3]。
地球連合軍は防衛戦闘を繰り広げるが、ザフト軍の降下作戦もあり、同年1月23日にカオシュン宇宙港は陥落し、ザフトの占領下に置かれる。オペレーション・ウロボロスによる最初の宇宙港陥落となった[3]。
- 備考
- アニメーション『機動戦士ガンダムSEED』第1話の冒頭でカオシュン攻防戦シーンが挿入され、同じく第一話本編でキラ・ヤマトがパソコンでカオシュン戦線のニュースを見ているシーンが存在する。
ヘリオポリス崩壊(ザフトによる「ガンダム奪取作戦」)
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- 『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』
低軌道会戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- 地球に降下しようとするアークエンジェルを援護する地球連合軍第8艦隊(旗艦:メネラオス)と、ザフトのクルーゼ隊が交戦した戦い。
- C.E.71年2月13日、アークエンジェルを追撃してきたクルーゼ隊はアークエンジェルが地球に降下する前に撃破すべく戦闘を仕掛け、アークエンジェルを援護する第8艦隊と交戦状態となる。
- 艦船総数など、物量では圧倒的に第8艦隊が上回っていたが、ザフトのMSの前になす術も無く壊滅、特にヘリオポリスで強奪されたデュエル、バスター、イージス、ブリッツはそのこれまでのMSを遥かに上回る性能を見せ付ける結果になった。
- この戦いで、第8艦隊司令官のデュエイン・ハルバートン提督は戦死。第8艦隊も壊滅状態となった。アークエンジェルは辛うじて大気圏突入に成功するものの、降下ポイントは当初予定していたアラスカから大きく外れ、ザフト勢力圏内であるアフリカ共同体領土の北アフリカ・リビア地域に降下してしまう。
- ザフト側も損害があり、クルーゼ隊所属艦のローラシア級ガモフがメネラオスに刺し違えたためにゼルマン艦長も戦死している。
第二次ビクトリア攻防戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
マラッカ海峡突破戦
C.E.71年3月15日にマラッカ海峡で勃発したアークエンジェルとザフト部隊による戦闘(本篇・外伝ともに割愛されている、設定上のみの出来事)。撃退したものの多数被弾[3]。
その8日後の3月23日、ボズゴロフ級の故障で遅れていたクルーゼ隊属ザラ隊が追いつき、アークエンジェルに奇襲をかける(本篇第25話のコールドオープン)。しかしアークエンジェル側がオーブ連合首長国の領海侵犯を起こした事で戦闘は中断、ザラ隊も一時撤退した。
オルバーニの譲歩案
C.E.71年5月1日、マルキオ導師によりプラントへ同書が提出される[39]。
これは理事国がプラントに対し、ある程度の自治権を認めるものの、再び管理下に収まるというものであった[40]。
プラントの議会において同案は却下されている[39]。
オペレーション・スピットブレイク
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- C.E.71年5月5日~8日にかけて行われた[3]。戦争に終止符を打つべくプラント最高評議会において可決された作戦。宇宙から大規模な攻撃部隊を地上の地球連合軍側の拠点に降下させ拠点を制圧するという強襲作戦だった。
- この作戦の前にプラントは地球と宇宙の行き来を可能とするマスドライバーを持つ地上拠点のほとんどを掌握しており、地球連合軍のもとに残されていた宇宙港はパナマ基地だけとなっていた。このため、その最後の宇宙港を奪取することで地球連合軍の宇宙と地上の戦力を分断し、地球連合軍を地上に封じ込めることが可能になるとして、パナマ基地攻略を目標としてオペレーション・スピットブレイクは立案、可決された。
- しかしパナマ基地の攻略という計画は表向きのもので、実際には地球連合軍最高司令部が存在するアラスカ(JOSH-A)を強襲することが真の目的であった。こうした「オペレーション・スピットブレイクの真の目標」については作戦に参加するザフト兵はおろか作戦を可決した評議会議員の多くも知らず、パトリック・ザラら評議会議員の一握りの者が知るのみだった。
- オペレーション・スピットブレイクがC.E.71年5月5日に発動されると、同時に全軍に対し攻撃目標の変更が通達され、パナマ攻撃のために集結していた部隊はその進路をアラスカ JOSH-Aへと変更した(急な攻撃目標点変更であったため、発令から実際の攻撃開始は72時間後となり、5月8日となる)。ザフトはこの作戦に地上部隊の大半を注ぎ込み、アラスカ基地の防衛線を次々と突破して中心部へと迫った。しかし、スピットブレイクの真の目標は事前にラウ・ル・クルーゼがムルタ・アズラエルを通じる形で地球連合軍上層部(特に大西洋連邦所属のウィリアム・サザーランド大佐を中心とした勢力)にリークしており、連合軍側はアラスカ基地の地下に大量破壊兵器「サイクロプス」を設置、侵攻してきたザフトが基地の中枢に迫ったところで起動させザフトの攻撃部隊の8割を消滅させた。
- この時、地球連合軍上層部と基地内兵員の大部分は基地最下層の潜水艦ドックから密かにアラスカを脱出しており、基地に残っていた大西洋連邦にとって政敵とも言うべきユーラシア連邦を主力とする防衛部隊(一部にはアークエンジェルの様に大西洋連邦所属部隊でありながら不必要な邪魔者として切り捨てられた部隊もいた)には事情は知らされていなかった。このサイクロプスによって、ザフトは地上における戦力の大半を失った(同時に、ユーラシア連邦軍もアラスカ守備隊戦力が壊滅し、大きく疲弊した)。
- この戦力喪失により、ザフトは地上で戦線を維持することが難しくなり、以後は地球連合軍によるプラント本国攻撃にそなえ宇宙戦力の増強に力を入れることになる。またユーラシア連邦のアラスカ防衛部隊も壊滅したことから、ユーラシア連邦は連合内での発言力を喪失。以後地球連合軍は大西洋連邦(そしてその背後にいるブルーコスモス)が大きな主導権を得ていく。しかし、ユーラシア連邦と東アジア共和国はアラスカでの作戦に不快感を表明し、大西洋連邦との間に溝が生まれる[3]。
- なお、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』本編PHASE-37(リマスター版35)においてJOSH-Aの崩壊は対外的には「ザフトが新型大型破壊兵器を使用した」とされ、地球連合軍による反プラント宣伝に利用されていることが示唆された。
フリーダム強奪事件
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- オペレーション・スピットブレイク発動直後にプラント内で起こった事件。ザフトが極秘裏に建造していたニュートロンジャマーキャンセラー搭載MSフリーダムが何者かに強奪され、その後ラクス・クラインが手引きをしたと判明。ニュートロンジャマーキャンセラーの情報が外部に漏れると戦局が変わることにより、パトリック・ザラを中心とするザラ派によりラクス・クラインとその父で最高評議会議員のシーゲル・クラインが国家反逆罪として指名手配され、クライン派の議員及び関係者は弾圧・束縛された。これにより議会はザラ派によって占められることとなった。また、本国に帰還したアスラン・ザラに同時開発のジャスティスを授与し、フリーダムの奪還または破壊、パイロット及び接触者の排除(殺害)、接触した施設等の破壊を命じた。
パナマ攻略戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- オペレーション・スピットブレイクでの戦力喪失の結果、逆に宇宙の本国を地球連合軍に突かれる恐れの生じたザフトは、地球軍を地上に封じ込めるため地球軍側に唯一残されたパナマ基地のマスドライバー施設「ボルタ・パナマ」の破壊を目標とした作戦を立案、発動させた(C.E.71年5月25日)。この作戦のためザフトは、アフリカ戦線を縮小。ジブラルタル基地より兵力を大量投入している[3]。
- 作戦開始直後はザフト有利の戦況であったが、この戦闘で地球連合軍初の量産型MSストライクダガーを擁する第13独立部隊及びロングダガーが実戦投入され、戦局は一時地球軍に傾く。しかしザフトが軌道上から電磁パルス発生装置であるグングニールを降下・起動させたことにより、グングニールの放つ電磁パルス(EMP)が引き起こしたサージ電流によって地球連合軍のMSや戦車・戦闘機などの通常兵器、パナマ基地などの電子機器は機能を停止させられて、超伝導体であるマスドライバーの基線も破壊された。
- なお、ザフトのMS部隊はあらかじめグングニール用のEMP対策を施しており、グングニールの影響を受けずに済んでいる。これによりザフトはマスドライバー破壊という目標を達成した。
- しかし、この作戦終了後にザフト軍は、投降した連合軍兵士の捕虜に対する組織的な虐殺を実行した。この一件には、パナマ攻略に参加したザフト部隊に直前のアラスカ攻略部隊の生き残りが多く、地球連合軍への敵愾心が強かった事が要因ともされている[41]。
- 一方の地球連合は、保有するマスドライバーの全てを失い、宇宙へ大規模に軍を送ることが不可能となった。そのためこの状況を打開するべく、マスドライバーを保有する中立国のオーブ連合首長国に対し戦争協力の圧力を強めると同時に、ビクトリア基地奪還に力を傾注していくことになる。また、C.E.71年6月1日には赤道連合やオーブ連合首長国、赤道連合ら中立国に対して「ワン・アース」をアピールし、大衆向けにはメディアを使った大掛かりなイメージ作戦をしつつも、水面下では各国へ恫喝に近い連合への加盟要求を行った[3]。
オーブ解放作戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- C.E.71年6月15日[3]、地球連合軍が後期GAT-Xシリーズ(カラミティ、フォビドゥン、レイダー)のテストとマスドライバー施設の接収を兼ねて、中立国のオーブ連合首長国に侵攻した作戦。作戦はビクトリア奪還作戦と並行して行われ実質的な総指揮官は、地球連合の首脳会議でオーブへの攻撃を示唆したブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルである。
- 6月13日[3]にオーブは政権の解散、国軍の解体を要求され、これを拒否した場合はザフト支援国と断定して大西洋連邦からの武力攻撃を受ける通告がなされた。それから48時間後にオーブ側がこれを拒否する回答を行ったため戦闘となる[42]。地球軍は前述の3機とストライクダガーを投入し攻撃を仕掛けるが、オーブ軍はM1アストレイを投じ防戦。モルゲンレーテ社に匿れていたアークエンジェルも加わるものの、物量で圧倒的に勝る地球軍に抗し切る事はできず、侵攻開始の翌日にオーブは陥落する事となる。
- 敗北を悟ったオーブ連合首長国前代表 ウズミ・ナラ・アスハは、アークエンジェルと娘のカガリ・ユラ・アスハを搭乗させたクサナギをマスドライバーを用いて宇宙に上げた後、地球連合が狙っていたマスドライバーとモルゲンレーテ社の施設を爆破。これに伴い、自らも他の五大氏族首長らと運命を共にし自決した。
- 漫画作品『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女』においては、この裏でウィンスレット・ワールド・コンツェルンの技術と生産力を狙う連合の陰謀でラス・ウィンスレットが拉致される。
- この作戦の終了後オーブは、下院から暫定政府が選出されて大西洋連邦の降伏勧告を受諾し、保護下に置かれた[3]。戦後、地球連合-プラント間で結ばれるユニウス条約が発効するまで大西洋連邦の監視下に置かれることとなった。
- この作戦については、オーブ連合首長国の項にも詳細な記述があるので、そちらも参照。
第三次ビクトリア攻防戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- C.E.71年6月18日、ユーラシア連邦を主力とした地球連合軍が、ザフト占領下のビクトリア宇宙港の奪還を目的とした戦闘[3]。地球連合軍の最大目的は、ビクトリア宇宙港のマスドライバー施設「ハビリス」を無傷で手に入れることであった。
- 量産MSストライクダガーの大量投入と、アラスカ戦以降のザフト地上部隊の弱体化で戦況は地球軍の有利に進む。基地は1週間後の6月25日に陥落。ザフトはマスドライバーを自爆させようとするが、寸前で地球軍は特殊部隊を突入させ、自爆を阻止。地球軍はビクトリア基地を奪還し、以後ビクトリア基地は地球軍の主力宇宙港となった[3]。この戦いでいくつかのダガーのバリエーション機が投入され、実戦評価が行われた[3]。
- 『機動戦士ガンダムSEED MSV』の設定では、この戦いでエドワード・ハレルソンがソードカラミティ2号機で出撃。多大な戦果をあげ、“切り裂きエド”の二つ名は決定打となった。『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B』においてはこの時エドワード・ハレルソンを指揮していたのはオーブのロンド・ギナ・サハクであった。彼はムルタ・アズラエルと、オーブのマスドライバーを見逃す代わりにビクトリア基地奪還に協力する契約を交わした[43]が、『SEED』アニメ本編にてオーブのマスドライバーは地球連合軍との交戦の末、ウズミ・ナラ・アスハ前代表の手によって破壊されてしまった。
- ザフトには、ビクトリア基地を再占領または破壊する戦力(特に地上戦力)が残っていなかったため、このビクトリア基地宇宙港陥落によってオペレーション・ウロボロスは完全に失敗・頓挫し、プラント最高評議会は翌26日、宇宙戦力の増強を決議[3]。
- 小説版では地球連合において既に捕虜条約は黙殺されており、大破した機体内等に生存するザフト兵を射殺して回った[44]。アニメ本編でも大破したザフトのモビルスーツに対して歩兵の掃討部隊が展開しており、生き残ったパイロットを警告なしで銃殺する描写がある。一方で、漫画版『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』ではエドワードがジンのパイロットを投降させているものの、部下(ユーラシア出身)から命令に反する行為であることが言及されている。
第二次カサブランカ沖海戦
- 『機動戦士ガンダムSEED MSV』
- C.E.71年7月24日[3]、地球連合軍がジブラルタル基地に侵攻。カサブランカ沖にてグーン、ゾノの水中MS部隊が、ジェーン・ヒューストン率いる少数のフォビドゥンブルー、ディープフォビドゥンらにより壊滅状態に陥れられた。
- これによりザフトは、地球軍の侵攻を防げなくなりジブラルタル基地を放棄せざるを得なくなり、ヨーロッパから撤退することになる。以後、戦局は大洋州連合方面に移行することとなる。
八・八作戦
- 『機動戦士ガンダムSEED MSV』
エルビス作戦
C.E.71年9月11日、地球連合軍司令部はプラント本国攻撃を最終目標としたエルビス作戦を発動。極秘裏に各方面より戦力を月面プトレマイオス基地に結集させる[3]。
ボアズ攻略戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- C.E.71年9月23日[3]、地球連合軍がエルビス作戦の発動に伴いプラント最前線の宇宙要塞ボアズ(旧東アジア共和国資源衛星『新星』)攻略のために行った戦闘。
- 地球軍は第6、第7機動艦隊が参加し、モビルアーマーのメビウスに加えストライクダガーを投入しボアズへ侵攻。対するザフトのボアズ守備部隊は従来のジン、シグー、量産機では初めて小型ビーム兵器標準装備のゲイツで迎え撃つ。
- 宇宙空間でのMS戦においてはザフト側に一日の長があり、数と装備の不利にもかかわらず善戦し、当初は優勢に戦いを進めていたが、ドミニオン所属のカラミティ、フォビドゥン、レイダーやガンバレルダガーからなる105ダガー隊らによって戦線を崩され、ボアズへの道を開かれてしまい、そこにメビウスで構成された核攻撃隊であるピースメーカー隊の核攻撃によってボアズは壊滅。ザフト残存部隊はヤキン・ドゥーエへ撤退した。
- 再び行われた核攻撃に憤怒したパトリック・ザラ議長は、極秘裏に建造された最終兵器ジェネシスの使用に踏み切る。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦
- 『機動戦士ガンダムSEED』
- C.E.71年9月26~27日[3]に、プラントの最終防衛ライン、ヤキン・ドゥーエ宙域で行われた地球軍、ザフトの事実上の最終決戦。パトリック・ザラがザフト全部隊の指揮を行っていた。
- 地球軍は核攻撃部隊 ピースメーカー隊によるプラント本国への核ミサイル攻撃を行うも、後方に部隊を配置していたイザーク・ジュール率いるジュール隊、介入してきたラクス・クラインら三隻同盟に阻止される。その直後、ミラージュコロイドで隠匿されていたジェネシスの第1射で地球軍はプラント攻略部隊総旗艦「ワシントン」を含む戦力の40%以上を撃破される大打撃を受け、デブリベルトに一時後退を余儀なくされ、またザフトの追撃で更に多くの艦船とモビルスーツを失った。
- 地球軍はあまりの損害に月面プトレマイオス基地への撤退を考慮するも、ドミニオンに乗艦していたブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルはジェネシスの威力を恐れ再度の総攻撃を指示。残存戦力の再編後、地球軍は再度の進行を開始。
- 翌27日のジェネシスの2射目で、補給を兼ねた第2陣諸共プトレマイオス基地が消滅。アズラエルはこれに憤慨し、ピースメーカー隊による再度のプラント核攻撃を行うも、フリーダム、ジャスティスらに阻まれフォビドゥン、カラミティが相次いで撃墜、さらにピースメーカー隊も母艦「ドゥーリットル」を含め全滅、アズラエルの腹心であり、ピースメーカー隊指揮官ウィリアム・サザーランドも戦死。この時点でプラント本国への攻撃が不可能となり、地球軍の勝利は潰えた。また、地球連合を実質指導していたアズラエルもアークエンジェルのローエングリンによりドミニオンを撃沈され、死亡した。
- だが、ザフトの実質的勝利が決まってもパトリック・ザラはジェネシスによる攻撃を中止しなかったため、残存の地球軍艦隊はジェネシスの破壊に奮戦する。
- ついに地球(厳密に言えば大西洋連邦首都ワシントンD.C.)に照準を定めるが、地球に向けたジェネシスの発射と射線上のザフトの部隊をも巻き添えにしようとするパトリックのやり方に疑問を抱き、パトリック本人に地球への照射の中止を具申した直後にパトリックに銃撃されたザフト兵レイ・ユウキが、息絶える直前でパトリックを射殺する。これにより、戦意を喪失したザフト兵達はヤキン・ドゥーエを放棄する。
- しかしパトリックは、死の間際にジェネシスの発射に連動したヤキン・ドゥーエの自爆システムを作動させていた。そのため、ヤキン・ドゥーエは内部爆発により崩壊し、要塞としての機能のほとんどを失った(なお、ジェネシスは発射直後にジャスティスの自爆により破壊されている)。
- この戦闘の直後、レジスタンスにより救出されたアイリーン・カナーバら旧クライン派により地球連合に停戦が申し込まれている。
アメノミハシラ攻防戦
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後、月のファクトリーを失ったユーラシア連邦が手っ取り早くそれを補うため(軍上層部の一部がヴァレリオ・ヴァレリに唆されていた)オーブ宇宙ステーション「アメノミハシラ」に攻略戦を仕掛けた戦い。ユーラシア連邦はモーガン・シュバリエを指揮官とし、105ダガーとストライクダガーから成る30機のMS部隊を投入。モーガンはガンバレルダガーでロンド・ミナ・サハクのアストレイゴールドフレーム天ミナと交戦した。しかしモーガンにアメノミハシラを攻め落とす意志はなく、その意を理解したミナに敗れることで撤退の口実を作り、引き上げた。なお、この戦闘ではダンテ・ゴルディジャーニとエルザ・ヴァイスがユーラシアの傭兵として105ダガー(ソード装備)で参加している。
南アメリカ独立戦争
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』
- C.E.71年11月、前年の2月に大西洋連邦によって併合されていた南アメリカ合衆国が、大西洋連邦からの分離独立を宣言し勃発した紛争。
- 南アメリカ合衆国は、ストライクダガーを主力としたMS部隊を保有しており、大西洋連邦はそれに対する形でプラント制圧部隊として待機していたダガーLを中心とした大部隊を派遣した。
- 主戦場に南米の森林地帯が含まれるため、政治的な理由によりMSの火力には制限があり、戦局は局地戦に終始し、装備もソードストライカーなどの近接戦装備に限定される事になった。
- 地球連合軍のトップエース「切り裂きエド」ことエドワード・ハレルソンが乗機ソードカラミティと共に連合を脱走・南アメリカ軍に合流した事で一躍マスコミの注目を集め、地球連合軍もエースパイロット、モーガン・シュバリエ、レナ・イメリアをエドワードの刺客として投入し、その対決をエドを主人公にしたニュースショー的な報道がされた。
- その後、南米で修行していたバリー・ホーやエドワードに敗れ和解したジェーン・ヒューストンも南アメリカ軍に加勢した。また、紛争末期にはザフトがユニウス条約の批准を名目に介入していた。
- 紛争はユニウス条約締結まで続き、それにより南アメリカ合衆国の独立自治が認められた。
- なお、紛争以前から駐留していたザフトの監視部隊は条約施行により撤退した。
ユニウス条約締結
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』
- C.E.72年3月10日、地球連合とプラント間に停戦条約としてユニウス条約が締結された。大西洋連邦のアーヴィング大統領とプラント臨時評議会のアイリーン・カナーバ議長が調印[12]。
- 地球連合側は宇宙における最重要拠点のプトレマイオス基地と戦力の大半をジェネシスで失い、またプラント攻撃の実質的指導者というべきムルタ・アズラエルが死亡したことによって停戦へと傾いた。一方、ザフト側も最終兵器のジェネシスと徹底抗戦を主張していたパトリック・ザラ議長を失った事により穏健派が実権を握り、停戦を申し入れ、終戦に向けて講和会議が開催されることとなった。
- 会議は南アフリカ統一機構の首都ナイロビで行われ「ナイロビ講和会議」と呼ばれるようになる[45]。地球連合はプラントに対する「国家としての」独立と引き換えに軍事力の放棄を迫るが、プラントは断固として拒否。会議はその後数ヶ月に及び、その間に南アメリカ独立戦争が勃発する。
- 会議が進展しない中スカンジナビア王国外相リンデマンが一つの提案をした。「お互いの国力に応じた軍事制限」を基本とする「リンデマン・プラン」である。とりわけ人口が大きなパラメーターとなるために、地球連合側有利(制限が有っても無くても国力や兵器保有量は地球連合が大となる)となっている[45]。プラント側には不利に見える内容であったが、技術的な自信やその他の部分で地球連合側の譲歩を引き出させた事、さらに前大戦の悲劇の地であるユニウスセブンで条約締結が結ばれる運びとなり、条約を受け入れる事になった[45]。
- 条約では、地上の国境線をコズミック・イラ70年2月10日以前へ戻す事や、ニュートロンジャマー影響下においても核兵器の使用を可能とする「ニュートロンジャマーキャンセラー」や、大量殺戮兵器ジェネシスの隠匿に使用された「ミラージュコロイド」の軍事利用を禁止し、人口、国民総生産、失業率といった両国の国力を基準に戦艦やMSの生産・配備数の制限を設ける等の軍縮規定などが制定された[12]。
- 条約案
-
- リンデマン・プラン(スカンジナビア王国外相リンデマンの提案)の遵守:モビルスーツ、モビルアーマー、戦艦の数は人口、GDP、失業率等のパラメーターにより算出される[12]。
- 双方賠償金はなし[12]。
- 戦争犯罪人は国家ごとに独自に裁判にかける(国際法廷は開かない)[12]。
- プラントは地球上の占領地を無条件で放棄(軍事基地については扱いは別。ただし実際には、軍事基地の無い占領地というものは無かった)[12]。具体的には、「ジブラルタルとカーペンタリア以外の地上拠点を放棄した」[12]。このため大規模軍事基地を月面に置く地球軍側に対抗するための防衛ラインは、プラント本国周辺に展開するしかなかったという[12]。月面に新たな基地を建設することも条約では認められてはいたが、実施はされなかった。ただし、C.E.73年からの戦争においては連合からの加盟脱退を望む地域を支援する形でディオキア基地・マハムール基地・マルマラ軍港等が新たに作られている[46]。
- 旧プラント理事国への関税優遇措置(非理事国との差は以前ほどではない)[12]。
- 双方、リンデマン・プラン遵守の査察を無条件・無制限で受け入れる[12]。
- MS等、兵器へのニュートロンジャマーキャンセラーの搭載禁止[12]。
- ミラージュコロイド技術の軍事的使用を禁止[12]。
- プラント及びザフト側条約監視団常駐基地や在地球公館の所在地として、ジブラルタルやカーペンタリアの使用を認める[12]。
- 地球連合及び連合加盟国側の条約監視団常駐基地や在プラント公館として、ザフトの軍事衛星の一つを提供する[12]。
- プラント近くの軍事衛星が提供される。
- 月は全域を中立地帯とするが、双方同数の拠点を置くことを認める[12]。
- 地球連合は後にアルザッヘル基地を建設。
- 地上の国境線および国家を戦前のコズミック・イラ70年2月10日の状態に復旧する[12]。
- 条約により、地球上に展開していたザフトは、地上での占領地を放棄する事になった(軍事基地に関してはこの限りではない)[47]。
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』の漫画版では、地球連合の監視下にあったオーブ連合首長国及び南アメリカ合衆国は条約の発効により、独立国家へと戻った経緯が描かれている。
- 備考
- アイリーン・カナーバ議長による臨時評議会はユニウス条約締結までの中継ぎと見なされており、停戦に反発する過激派や国力を基に兵器保有数を制限するリンデマン・プランに反発する勢力の不満を受けて議会を解散させた。カナーバ議長が辞任したことで最高評議会の改選が実施され、ギルバート・デュランダルを議長とする新政権が発足した。ザラ元議長の暴走への反省から議長と国防委員長の兼任は禁止された。戦時下に最高評議会議員職にあった者がけじめをつけるため辞任したり、任期満了によって12人からなる最高評議会議員のうち8人が新任された[12]。
- 大西洋連邦では大統領選で軍産複合体「ロゴス」との結びつきが強いジョゼフ・コープランドが選出されている。
- 条約によりMSの配備数が制限された事で、以前にも増してMSには多用途性が求められるようになり、ザフトでは装備の換装や変形によりさまざまな状況に対応可能な「ニューミレニアムシリーズ」や「セカンドステージシリーズ」と呼ばれるMS群の開発が進められた[48]。
注釈
- ^ L4に連合のコロニーが存在するとした資料も存在する[4]。
- ^ 一方で、『機動戦士ガンダムSEED』の設定を担当した森田繁はインタビューにおいて、変換率80%の太陽光発電は同作に存在しており、アークエンジェルのような宇宙船に使用されていたとも語っている[10]。
- ^ エイプリルフール・クライシスによって総人口の10%の10憶人が死亡したとする文献も存在し[14]、一定しない。
- ^ 「150ガーベラ」に使用されていたレアメタルの詳細として、『SEED ASTRAY』シリーズの原作を担当している千葉智宏は自身のブログで設定の存在を示唆しているが[22]、詳細は明らかにされていない。
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の小説版においては、コーディネイターに対して無害であったS2型インフルエンザの特性からナチュラルを滅ぼすためにコーディネイターが作り出したものとする噂が広まったとしている[24]。
- ^ コロニーにγ線の照射が行われたとする資料も存在する[25]。
- ^ このほかに汎ムスリム会議が親プラント国としている資料も存在するが、中立国とする記述もあり一定していない[29]。
- ^ なお、あくまで彼等の個人的見解だが、これを指してセブン・ソキウス、イレブン・ソキウスたちは、この時地球連合の指導者たちが、エネルギー不足によって地球上の多くのナチュラルが餓死や凍死している事実を放置し、ナチュラルの兵士を危険な戦場に送り込んでいた事を指して、彼らが「ナチュラルに多くの危害を加えている」と判断している[34]。一方で、同作の続編である『SEED DESTINY ASTRAY』では、後に核発電の代替として開発された発電効率80%の太陽光発電や、その送電網を兼ねた戦全地球規模の広大な情報通信兼用エネルギー送電を兼ねる超電導ケーブル網の敷設が行われている[35]。
- ^ ニュートロンジャマー投下後に、無線通信網の代替として、情報通信とエネルギー送電を兼用する超電導ケーブルが地球全土に埋設された[36]
- ^ ヤキン・ドゥーエ攻防戦後も地球連合・プラント双方は軍備を整え直し、力を蓄える状況下にあった。その後も南アメリカにおいて独立紛争が発生したものの、ユニウス条約の締結によって終結をみている[35]
- ^ これはラジオインタビューで監督である福田己津央が言及したところによる[53]
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』作中では、その後にファントムペインによってテロリスト潜伏疑惑を持たれたコーディネイターの難民キャンプが民間人ごと攻撃を受けている。
- ^ 対カーペンタリア対策の前線基地建設の任務を担っていた
- ^ フリーダムとデストロイとの交戦場面を意図的に秘匿している
- ^ 当初からキラとの敵対を想定していたデュランダルは、ラクス暗殺や執拗なアークエンジェル討伐命令を出し続けていた[61]。
- ^ 後にカガリの声明発表に対する妨害演説をも未然に防いでいる。
- ^ 損害を出した要因の一つとして、メサイアの味方を顧みないネオ・ジェネシス発射も含まれる。
- ^ 該当エピソードの初出は『機動戦士ガンダムSEED』一作目放送時の『電撃ホビーマガジン』2003年7月号となり、同誌掲載時ではベース機もノーマルのブルーフレームを元にしたものであった[67]。しかしながら、その後はベース機をブルーフレームセカンドGとした記述も見られた[68]。その後、ブルーフレームフォースをベースとした記述が行われている[69]。
出典
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