きかく‐か〔‐クワ〕【規格化】
規格化
規格化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/16 05:01 UTC 版)
規格化 (きかくか、英: normalization) とは、ある空間で粒子が一つ存在し、それを記述する波動関数をΨとすると、Ψのノルムに関して、
とすることである。正規化とも言う。積分は当該粒子の存在する全空間に対して行われる。積分の範囲は、その粒子のなす系に課された境界条件によって変わる。一つの例として周期的境界条件に基づく結晶格子では、以下のようにその単位胞内で規格化のための積分が行われる。
ここで、Vcell は単位胞の体積である。
直交座標系を考えて、r=(x,y,z) とし、更に時間tも考えると、一粒子の波動関数は で表され、これは、
と規格化される。これは、ある時刻tで粒子が位置 r での微小な領域 dr(=dxdydz) に存在する確率が、 であることを示している。それを全空間(粒子の存在しうる全領域)で積分すれば、確率の総和は1となる必要がある。この要請を満たすために規格化を行う。実際の数値計算等で求められる波動関数は、そのままでは上記の積分が1となる保証はないので、積分値が1となるように規格化される。
デルタ関数による規格化
実際の量子論では、自乗積分が∞に発散するような関数を扱うことも多い。
その場合は、次のようなデルタ関数による規格化を許している。
この場合におけるは、ある時刻tで位置の測定をした時の確率密度ではなく、次のように相対確率を表す[1]。
参考文献
- ^ 清水明 『量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために―』(新版)サイエンス社〈新物理学ライブラリ〉、2004年4月。ISBN 4-7819-1062-9。
規格化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 15:47 UTC 版)
「コンテナリゼーション」の記事における「規格化」の解説
コンテナリゼーション初頭の20年間に、様々な大きさのコンテナと隅金具が使用された。米国だけでも互換性のないコンテナシステムが数十個あった。最大運用のコンテナでも、マトソン航行会社には24フィート(7.32m)のコンテナがあり、シーランド・サービス社は35フィート(10.67m)のコンテナを使用していた。現存する規格サイズや金具および補強基準は、国際海運会社、ヨーロッパの鉄道会社、米国の鉄道会社、および米国の運送会社間における一連の妥協から発展した。4つの重要なISO(国際標準化機構)勧告によって、世界規模でコンテナリゼーションが規格化された。 詳細は「海上コンテナ#規格化の歴史」を参照 1968年1月:ISO 668は用語、寸法、定格を定義。 1968年7月:R-790は識別マークを定義。 1970年1月:R-116は隅金具に関する勧告を行う。 1970年10月:R-1897は汎用貨物コンテナの最小内部寸法を設定。 これらの規格に基づいた最初のTEUコンテナ船が日本郵船を船主とする箱根丸 (コンテナ船)であり、1968年に初就航して、752TEUのコンテナを運ぶことが可能だった。 米国では、コンテナリゼーションやその他の輸送の進歩が州際通商委員会(ICC)によって妨げられた。同委員会は、鉄道が独占的な価格設定および料金差別を使用しないようにする目的で1887年に創設されたが、規制の虜の犠牲となった。1960年代まで、荷主が同じ車両で異なる品目を運んだり料金を変更する前には、ICCの承認が必要だった。現在の米国における全統合化システムは、ICCの規制に基づく監視が縮小(そして1995年に廃止)された後にのみ可能となったもので、トラック輸送および鉄道は1970年代に規制緩和され、海運料金は1984年に規制緩和された。 コンテナが鉄道車両上に2段積み上げられる複層貨物鉄道輸送が、米国で導入された。この概念はシーランド社とサザン・パシフィック鉄道によって開発された。最初の独立式複層コンテナ車は1977年7月に納入された。業界標準となる5ユニットのウェルカーは1981年に初めて登場した。当初、これらの複層貨物鉄道車両は普通列車の運行で展開されていた。 1984年にアメリカンプレジデントラインズ社がロサンゼルス-シカゴ間で複層貨物コンテナに特化した列車事業を開始して以降、その輸送量は急速に増加した[要出典]。
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